籾山由美の東京-島根 小さな暮らし意外なところに埋もれてるゆる〜いネタ、実家の昭和。

(2011.01.25)

年末の実家で、普段さわらない本棚や押し入れの大掃除をしました。出てくる出てくる、意味不明、どんな趣味? という昭和ならではの品々が。ホコリを払いながら家族で大笑い。大事にとって置いたそれぞれのそれぞれな理由を聞いてさらに馬鹿笑い。あまりにも低レベル、あまりにくだらない理由。なぜコレを残したのか、捨てているほうが大事だったのにと自問自答するほどでした。当時はイケテルと信じていたのに時間が過ぎてみるとゆる〜い癒し系になってしまうとは。姪はキモかわいいと言います。昭和は確かに癒し系というよりキモ可愛いのかもね!

古くから住んでいる家でなくてよいのです。そうですね、3年も住んでいれば大丈夫。流行廃りは平成に入ってからスピードアップしました。いつ始まっていつ終わったのわからないほどの早さ。ナゼコレ? のレアなものがあるはずです。笑)思い切った片づけを自分の過去へのタイムマシンと考えてやってみてはどうでしょう? 思い出がよぎるので時間のかかる掃除になりますが、懐かしさとともに笑いの絶えない楽しい一日となります。

空瓶を芯に編み上げ、手足と耳のポンポンを付けて終了。
小さなキューピーさんにドレスを着せる不思議な流行。

昭和40〜47年は抱えるほどの大きなぬいぐるみ人形を持つことが女の子にはステイタスでした。既製品の上等なお人形は高嶺の花。そんなお人形ブームの中でも異彩だったのが毛糸の手作り編みぐるみです。奥様方の中で競い合うほどの大流行りで、子供の私にプレゼンしてくれる方も大勢いました。でも困ったことにちょっと見たくない顔のお人形もあり、頂くのを遠慮したくなったことを思い出しました。泣)

左の写真ワンちゃん。コレは誰が作ったの? とビールの編みぐるみを差し出すと、私の母の母親の従兄弟の嫁のxxxxxx。え、あの人じゃないの? え、この人でもないの? もーわかりません、ギブアップ。そんな親族からの贈り物でした。この話だけで大笑い。何が何やら親族の関係すらわからない昭和です。

右は背丈が5㎝のキューピーさんがドレスを着ています。このお人形をわざわざ購入し、手作りのドレスを編んで着せるのが手仕事好きの女性に流行りました。平成で言えばビーズのアクセサリーを作る流行と似ていますね。ところでドレスを着せるキューピーは背丈5㎝のキューピーでなくては駄目なんです。写真は昭和46年頃に父方の祖母が作ったものです。父方の家のお隣に遊びに行くとビックリ。ひとつひとつ違うデザインのドレスを着た小さなキューピーさんが人形ケース(これもステイタスだったな〜)にずらりと並んでいました。

必ず持ってた貯金箱。バックスキン風手触りが変わり種。
ラブラブな感じのウサギペア。自分の本棚に保管。

貯金箱などの装飾品の贈り物には動物のモチーフが好まれていたようです。昭和初期生まれの父母の世代の方なら木彫りの熊などが思い当たるでしょう。私たちの世代はリアルな作りではなくて愛らしさが売りのデザイン化された犬、ウサギ、猫などが人気物でした。上野動物園にパンダがやってきてからはパンダも仲間入り。中でも永遠不滅な印象があったのは陶器でできたブタの貯金箱です。ブタの貯金箱は愛され続けて何年たっているのでしょうか。中国では金色のブタは一番縁起がいいとされているようです。そこから来ているのかもしれませんね。昨年、トントン拍子に進む縁起を担いで贈るねと、神奈川の友達からブタのストラップが届きました。アチャ。でもしっかり付けています。杉並区の友人からはカエルのストラップが来ました。余分にあるし、かわいいから使って欲しいとのこと。アチャ。でもやっぱり付けています。ありがとう、昭和生まれのお友達!

彼氏もいないのにペアカップ。ハートより苺がブーム。

その昔、女子好みのグッズは文房具屋さんで扱っていました。このカップは、当時町一番の文房具店 原文(ハラブン)にて購入。理由は思い出せないのですが、欲しくて欲しくてたまらず何度もお店に見に行きました。お小使い、貯めましたよ〜。買った時の嬉しさは文字に書けません。でも見ての通り実用性がまるでなく、机の上や本棚にディスプレーして楽しむか、鉛筆立てにするしかない装飾品です。アノ熱い思いは何だったんでしょうか? 

少女雑誌の付録。人気漫画家オリジナルイラスト付き。

少女雑誌の付録には人気漫画家オリジナルのイラスト付きレターセットがつきものでした。これを集めて持っている気持ちは、アイドル写真をもっているのと似ていましたね。切手を貼る場所に15円、20円と記されているのも時代です。仲良しのクラスメートのお誕生日のお祝いなど特別な日に使うかなり貴重な付録です。貴重なだけにフォルダーから抜け落ちないようにケーキのリボンで結んでありました。

学年別情報誌の付録。いらない男子用も付いて来る。

シールってなぜ欲しいのでしょう? 考えたらプリクラブームがありました。あんな風に集めて貼って増えるほど友達仲間で自慢できました。<かあさん星>シールに、シールを切っておかあさんにあげましょうって書いてあります。それってナニ?  絶対に私はあげませんね! あげた女子っているのかな? ウルトラマンがなぜパイナップル? 今さらリサーチしてみたいぞ、小学三年生。

「友情」と書かれたオルゴール。誰しも持っていたはず。

童話劇 青い鳥のお話のチルチルとミチルがモチーフになっています。兄妹で幸せの青い鳥を探すお話ですが、なぜ「友情」の文字? このオルゴール制作者の意図が見えません。勇気、根性、忍耐、希望、な〜んて書いてある飾り物は山ほどありました。コレは座右の銘として掲げられていたのでしょうか? 贈り物だから贈る言葉だったのでしょうか? 理解不能なアイテムです。今は全く欲しくありません。辞退申し上げます!