Brooks Brothers × magazineworld.jp アメリカントラッド再発見。着こなしのアイデア、最新の話題まで。

(2010.12.06)

ブルックス ブラザーズ定番アイテム
その歴史、着こなしアイディア総覧!!はこちら。

Brooks Brothers × magazineworld.jp 
クリスマス・スペシャル連動プレゼントはこちら。

 

近年のファッションシーンでも大きな潮流となっているのが、トラッド、アイビー、プレッピーなどの正統派志向スタイルです。メンズから火が付いたこれらのスタイルがレディースファッションにまで浸透し、人気は勢いづくばかり。品格や上質感を求める気持ちがオーセンティックな装いへと向かううねりを呼び込んだ格好です。

とりわけ、アメリカントラッドは価値が再発見されて、世代を超えたブームに。そのアメリカントラッドの代表格がニューヨーク発の老舗ブランド『Brooks Brothers(ブルックス ブラザーズ)』。ボタンダウンシャツ(ポロカラーシャツ)やI型スーツを初めて世に送り出したことで知られ、リンカーン、ケネディ、そして現職のオバマ米大統領などの歴代アメリカンプレジデントに愛されてきた伝説にも包まれています。

クリスマス・デコレーションの完了!『ブルックス ブラザーズ』青山本店。
ブルーのイルミネーションが美しいエントランスを入ると……
ピラミッド! いえいえ、色とりどりのネクタイでツリーが目の前に!

200年近い歴史を持ち、今なお新たな顧客を呼び込み続けている『ブルックス ブラザーズ』。伝統を大切にしながらも、 絶えず新しいことに挑戦しているのが、その魅力をさびつかせない秘密。今回は、ブルックス ブラザーズ ジャパン社にお邪魔して、商品部で企画MDメンズを長年ご担当されていらっしゃる大平洋一さんに話をうかがいました。ショップでの顧客イベントでも案内役を務め、顧客からの信頼も厚い大平さん。本店を構えるNYのお話や、クリスマスシーズンのおすすめギフト、着こなしのアイデア、最新の話題まで、他では知ることのできないレア情報をたくさん教えてくださいました。

 

大平洋一 (おおひら・よういち)

ブルックス ブラザーズ ジャパン 商品本部 企画MDメンズ担当

桑沢デザイン研究所でデザインを学び、『原宿キャシディ』でのアルバイトを経て1990年に『ブルックス ブラザーズ ジャパン』に入社。ファッションポリシーはトラディショナルな中に奇をてらわない斬新さ。休日はもっぱら3人の息子と釣りをして過ごす。釣りのほかゴルフも大好き。

 

贈る側も贈られる側もうれしい冬アイテム

ー大平さんはお仕事でよくNYへ行かれるそうですね。冬場のサンクスギビングデイやクリスマスなどのシーズンは、NYは街全体が本当に華やかになります。日本でもこれからクリスマスシーズンを迎えるので、ギフト探しをする方にアドバイスをお願いします。

毎年、この時期はプレゼントを贈り合うのがニューヨーカーの習慣で、マンハッタンは街全体が盛り上がります。リーマン・ショック後の落ち込みを乗り越えて、景気も回復し、街に活気が戻りました。週末にはショッピングバッグを持った人が目に付き、観光客も通りにあふれています。とりわけ、『ブルックス ブラザーズ』のアイテムは比較的ベーシックなスタイルが多いので、目の肥えた人にも安心してプレゼントできるというところからも、ギフト用として毎年お買い求めくださるお客様が大勢おいでです。もちろん、日本でも共感して頂けるのではないでしょうか。
 

ープレゼント選びは相手の好みがあるから、本当に難しい。ファッションアイテムの場合は特に悩みます。だから、相手に喜んでもらえる『ブルックス ブラザーズ』のアイテムはありがたいですね。具体的にはどんな品がおすすめでしょうか?

グローブやマフラー、ネクタイなど、ギフトの定番として人気の小物はもちろん候補になるでしょうが、今シーズンは温もりやリラックスを意識したニットはいかがでしょうか。メンズファッションでもニットがトレンドアイテムとして注目されているので、バリエーション多く揃えいいます。

クリスマス・プレゼント、大平さんの一押しは、
ショールカラーのニット。ラムズウール バーズアイ ショールカラーセーター 16,800円。

中でも一押しは、ショールカラーのニット。インナーに色物やチェック柄のシャツを合わせてレイヤードスタイル風に仕上げ、襟元に立体感を出したスタイルなど提案しています。中に着るシャツはニットと同系色を選んで、色を外さないようにするのがコツ。同系色で濃淡をつければ、キレイめな着こなしに仕上がります。

トレンドのノルディック柄風なショールカラーニットやバルキー風ニットも選択肢に加えてみてほしいですね。カシミアのカーディガンや、Vネックのセーターといった定番フォルムのニットは明るめの色も揃えてあるので、いつもと違った色で冒険してみてもいいでしょう。

ラムズウール フェアアイル 
ショールカラーセーター 18,900円。

ー着心地のいい上質ニットや、トレンドのノルディック柄アイテムなどは、ウィメンズでも豊富に揃っているから、カップルで選びに行っても楽しそう。女子に人気のファー小物や、レディ風のカシミアストールなどは、男性が女性にプレゼントとして選ぶのにも良さそうですね。

そうですね、ファミリーやカップルで買い物を楽しんで頂けるアイテムも多くなってきていますよ。ウィメンズアイテムの品揃えに加え、若い人向けのボーイズ、さらに今年からはガールズも展開しています。2011年春夏に向けては、さらにラインアップが広がっていきますので、楽しみにしていてください。また、女性ファッションでも人気のトラッド系スタイルを取り入れたいなら、『ブルックス ブラザーズ』のアイテムなら入りやすいかと思います。

2011年春夏に向けては、
さらにラインアップが広がっていきます!

 

「200年ヒストリー」がすべてを語る

−ところで、アメリカにはいくつものトラッド系ブランドがあると思いますが、『ブルックス ブラザーズ』が特に優れているところや、違いとして意識しているところはどこですか?

 
それは、ヒストリー(歴史)です。1818年創業で約200年続き、アメリカでは紳士ブランドの中で一番古いブランド。文字通り、歴史を持っています。メンズファッションにおいて、それはある意味「本物」という言葉がふさわしいでしょう。ファッションのスタンダード、ベーシックを作り上げたのが『ブルックス ブラザーズ』と言えます。

私が聞いた話ですが、ラルフ・ローレン氏は昔、『ブルックス ブラザーズ』の販売員として働いており、その後独立し、「ラルフ ローレン」ブランドを成功させてからのインタビューで、記者がローレン氏に「あなたは今、ブルックス ブラザーズで買いたいものはあるか?」と聞いたところ、「ひとつだけ欲しいものがある、それはブルックス ブラザーズのヒストリーだ」と答えたそうです。

現在のファッションのスタンダード、ベーシックを作り上げたのが『ブルックス ブラザーズ』。

 


−素敵なお話ですね。今、ファッション業界ではアーカイブやヘリテージなどの形で、自分たちの歴史を大事にするブランドが増えています。

 
それだけ、歴史に変えられるものはないという事です。「本物」という言葉もそうです。「本物」と聞くと、イギリスのブランドをイメージしがちですが、『ブルックス ブラザーズ』はアメリカ人の気質も取り入れて、アメリカのブランドとして誇りを持っている本物です。アーカイブ、ヒストリーというところを非常に大切にしつつ、それを現代流に復刻して、よみがえらせてもいます。

ラムズウール ケーブル ジップフロント モックネックカーディガン 18,900円

 

トレンドのクラシックやトラッドを取り入れるには

−ここ数シーズンのファッショントレンドでもあるクラシックやトラッドの本物に憧れる人は多いと思います。歴史があるブランドだけに、ショップスタッフさんたちもベテランの方が多そうで、本物を知り尽くした、以前からの顧客ではないと、何だかお店に入るのをためらってしまう人もいるのでは。

もちろん、正統派スタイルに関しての提案ができるので、いわゆるトラッドに詳しい「ファッションおたく」と呼ばれるような方々にとってはもってこいのショップでしょう。でも、実は、ショップスタッフは最近若くなってきているんです。それに伴って、スタッフの着こなしアレンジも少しずつ変化してきているわけですよ。ちょっとずつトレンドを取り入れつつある、それを見て、お客様が真似して挑戦してみたり、なじみのお客様に「ちょっと変えてみてもいいんじゃないですか」と販売員が提案してみたりという事もあります。

さらに、若いお客様を意識した「ニューカジュアルライン」がこの秋からデビューし、今までの感覚では違う新しいアイテムも展開しています。いわゆるダンディーで、敷居の高いイメージがあったとは思いますが、そういう感じではなく、バリエーション豊かなので、ぜひ見て確かめていただきたいですね。
 

−安心しました。そう言えば、大平さんの今日のスタイルもパンツ裾をロールアップして短めにはいて、トレンドを取り入れていらっしゃいますね。
 
裾をロールアップして短めにはくという着こなしを、当社の別ラインブランド「ブラック フリース」のデザインを手がけているトム・ブラウンはもっと極端にやっています。明らかに彼の提案した流れが世界的トレンドになっていますね。その辺は今までと違うスタイリングですよね。パンツ裾はちょっと短め、ジャケットも全体にコンパクトにタイトめに着たほうがいい、着丈や袖もちょっと短めにというのが今の気分、流れでしょうか。要は全体のバランス感が大切だという事ですね。
 

−最後に、『ブルックス ブラザーズ』デビューしてみたい若い人たちにアドバイスをお願いします。
 
まずは、ベーシック、基本を押さえておけば、応用が利きます。基本という意味では、『ブルックス ブラザーズ』のジャケット、パンツ、シャツなどの定番アイテムをひと通り揃えておけば、今後、幅のあるおしゃれができると思います。また、カジュアル志向アイテムが今後は増えていくので、それらを追加していけば、ワードローブが広がるはずです。ショップにお越し頂き、スタッフの着こなしやアドバイスをぜひ参考にしてもらえればと思います。
 

−大平さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。次回は、メンズファションの歴史そのものと言っても過言ではない『ブルックス ブラザーズ』の歩みと、気になる今後の展開を詳しくご紹介します。大平さんからうかがった興味深いトリビアも織り込んで、充実した内容でお伝えする予定です。

 

 

*商品価格はすべて税込です。

 

 

 

 

 

 

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