TOTO×マガジンハウス エコスタイル通信 - 7 – Part 2  オーガニック&プレオーガニックを選ぼう。

(2009.12.07)

オーガニックコットンの需要が年々増え、メーカーや消費者の期待がふくらんではいますが、
実際のオーガニックコットンの生産は、全コットン生産からしてみると、まだまだ一部にしか過ぎません。
オーガニックコットンであることを特定機関に認証してもらうにも、最低2~3年はかかります。

「コットンの栽培で健康被害に遭っている人が多いことを、実際に足を運んで実感しました」と話すのは、
「消費を通じて環境を考える」活動をしているkurkku(クルック)で、
オーガニックコットンを担当する江良さん。
「コットン栽培時の農薬散布は、土壌や水質を汚染するだけでなく、
撒布時に浴びたり、汚染された水を飲んだりと、
暮らしている人々の健康被害にもつながっています。
実際に、畑のすぐそばに飲料用の井戸があったりして、どう見ても『この井戸の水は……』と思いますよ。
そういう人たちが、オーガニックコットン栽培に移行したいと思っても、
切り替えていくのは、とても大変なこと……。(続きを読む)

丈夫で長持ちな“ワークウェア”を目指した45’ AI INDIGOのラインナップは、すべてペルー産、インド産のオーガニックコットン100%使用。ネルストライプのロングシャツは、JOCA認証のORGANIC Pureのラベル付き。
インドでオーガニック栽培に転換中のコットン100%を使った、kurkkuオリジナル年号Tシャツ。写真は、南極点初到達(14.DEC.1911)と京都議定書議決(11.DEC.1997)(写真/ともに柿澤りか)

『TOTO×マガジンハウス エコスタイル通信』は、環境問題に真剣に取り組むTOTOとマガジンハウスのコラボレーションでできた、最新のエコ問題を取り上げるコンテンツです。環境をテーマに最前線で活躍するジャーナリストが、いま注目すべきエコなニュースはアクションをレポートしています。

 

筆者プロフィール

いのうえ あきこ

編集・ライター。“暮らし”“生活”から見た食やごみ、エネルギー問題などの環境問題をテーマにし、雑誌『BRUTUS』や『Hanako』、ウェブなどを中心に編集や取材、原稿執筆を行う。