カラフルで不思議な箱がいっぱい。『BOX & NEEDLE』オープン。

(2009.11.24)

二子玉川のお散歩エリアに、新しいショップが仲間入りしました。『BOX & NEEDLE』は、京都の老舗の箱屋さんが作った初めてのオリジナルショップ。3人の女の子のアイデアで、紙と箱の新しい世界を作り出しています。

『KOHORO』と『リネンバード』の間を入るとすぐに、窓越しにカラフルなボックスたちが見えます。
箱を並べるだけでこんなにキュートなディスプレイ。コットンリネンのシャツワンピはおそろいで作ったユニフォームのようなもの。

「もともと陶器の箱として和紙を貼った箱を作っていたんです。箸置き、お菓子などのギフト箱やインテリアとしての箱のデザインを考えるうちに、箱って人を喜ばせることもできるステキなアイテムだなと思ったんです。そこで、niiというユニットとして、箱の視点を変え、箱の可能性を考えた作品作りを始めました」というのはniiの大西景子さん。

最初の試みは、厚い紙を斜めにカットすることで、角がぴったりと合う造形的なボックス。ぴたりと閉じるとどこが開閉口かわからないきれいな箱に。「名前はmi-shellて言うんです。私の鳩子の名前ミシェルと貝みたいにぴったり閉じる私の箱という意味をかけて名付けました」。

次にトライしたのは点字の新聞を使った封筒。真っ白の厚めの紙に描かれた点字はまるでエンボス加工をしたデザインペーパー。封筒にすると質感もデザインもとってもクール。「もしかすると、どこどこで殺人がありました、とかとんでもないことが書いてあるかもしれませんね」と笑う大西さん。

niiの独創的な箱作りを通じて、さまざまな提案やワークショップを続けているうち、このお店の母体であって、実のお父さんでもあるマルシゲ紙器のオーナーから「お店を作ってみたらどうか?」と言われ、わずか3カ月でぎゅぎゅっと詰めて企画、誕生したのが『BOX & NEEDLE』です。

niiの大西景子さん(右)と夏目奈央子さん。おそろいのシャツワンピを着て。
こちらが、mi-shellシリーズ。ぴたりと閉めると開け口を探すのが大変なほどきっちりとした箱。

「箱はひとつひとつ手作りです。だから3カ月で、いくつものデザインと製品を考えながら作っていました。BOX & NEEDLEのために一番に考えたのは、お道具箱です。小さなころ、みんなしっかりした紙のお道具箱を持っていたと思うんです。いまではすっかり影を潜めてしまたtお道具箱を復活させようと……。中には、フランスやイギリスの花柄や幾何学的なプリントの紙を貼付けて、外の色と組み合わせるといくつもの違うパターンができました。できあがってどれがいい、なんて話していると、好みの組み合わせがみんな違っていて面白いですよ」。お道具箱を使い方は自由。見せる収納箱として、デスク周りや本棚を彩ってくれます

そのほか六角形、八角形の箱、家の形の箱、円を視覚的にも機能的にもうまく取り入れたファイル、角を落として取り出しやすいカードボックスなど、遊び心と使いやすさが共存するボックス&紙製品がいっぱい。自分のための箱と友だちや家族に贈る箱を探しに、ふらりとお散歩に出かけてみませんか?

お道具箱シリーズはこちら。中にお好みの箱を詰め込んで、子どものころの遊びがよみがえります。
箱には名前や素材、一つずつの説明がていねいに描かれています。プンクトゥムは「心を突き動かすもの」という意味。
おうち型の箱はちょっとシックな色合いで。使い方はひとそれぞれ。
名刺やカードを入れる箱。ひっくり返してとんとんと全部出さなくても、楽にカードを取り出せます。
カラーのコンビネーションがいっぱい。色を考えて箱を積むとインテリアになる。
mi-shellのシリーズにピンをつけてブローチに。箱の美しさを身につけておでかけできます。

 
BOX & NEEDLE

〒158-0094 東京都世田谷区玉川3-12-11
Tel:03-6411-7886
営業時間:10:30-19:00 水曜定休
ホームページ:http://www.boxandneedle.com/