籾山由美の東京-島根 小さな暮らし大人の寄り道。
ふらり小旅行、鎌倉の一日。

(2012.06.09)

10年前、鎌倉に住んでいました。久しぶりに旧友を尋ね、ふらりと来てみました。東京とは違う潮の香り。電車を降りてすぐに感じます。私が住んでいたのは由比ケ浜。晴れた早朝は、水着に短パン、ビーチサンダルでぷらぷら海に向かいます。短パンとサンダルを置き捨ててざっくり海へ入ります。頭を波に突っ込んだ最初の感覚がすばらしくいい。脇からすーと追い抜いていく秋刀魚みたいな細長い魚を横目で追い、息が続くまで波を越えて行きます。由比ケ浜の海は優しい波ですがそれでも時々高い波が来ます。その波を待ちながら身体を沈めて空を見ています。空が潮に揺れて漂う身体。息が続くならずっとそのままでいたい。が、しかし波が来るとなるとざくっと起き上がり身体をそのまま波に乗せて波打ち際までヒュ~。いわゆるボディーサーフィンというやつです。教えてもらってからボディーサーフィン・ジャンキー。。(笑)

潮は入ってちょっと冷たいくらいがいい。幼い子供たちが浅瀬で転がっているのを見るとそれがウエットスーツなしで海に入れる印としています。水着で海に入るのは10月の半ばまで。その後は砂浜の散歩が日常です。少し寒い朝、キラキラ輝く海に照らされた女性に近い少女がウエットスーツに身を包み濡れたポニーテールを揺らして歩きます。ブギーボードを抱えてさくさく歩く。前を行く後ろ姿が美しい。忘れられません。南佳孝でも聴きましょうか。写真は、稲村ケ崎。

葉山スタイル、参考にする価値あり。

葉山発の『HAYAMA SUNDAY』は愛犬をブランドマークにしています。 このブランドは軽くて気持ちのよ,いリネンやコットンを中心に葉山のライフスタイルを提案しています。白のリネン、それだけで夏は贅沢。そこにHAYAMA SUNDAY の気持ちいいい事はなに?と言う提案が光ります。中でも白いリネンのパンツ。一枚仕立てではどうしても透けてしまいますがここでは同じリネンで裏地がついているのです!なんと言う贅沢、なんて言う気持ちの良さ。こんな作り方するなんてと驚きました。リネンの2枚仕立てになると少しふっくらしたラインになり女性らしさが増します。そんな『HAYAMA SUNDAY』を見逃してはなりません。ストライプのワンピース30,450円。香りのキューブ各1,575円、ストラップ各2100円

HAYAMA SUNDAY

ストライプのワンピースはゆったり着こなしましょう。その方が更に涼しい。
迷って楽しむ、稲村ケ崎。

やっぱり夏はTシャツでしょ。毎年新調しますよね。そこでお勧めが江ノ電 稲村ケ崎駅歩いて10秒の DAKOTA 。凝り過ぎないスッキリしたデザインがいかにも稲村。来ると何枚も欲しくなります。いいね。他にトドラーサイズの子供服も並んでいます。ちっちゃくて可愛い。もちろん女子用のアクセサリーやエプロンドレスもありますよ。お店の方とおしゃべりしていると東京とは違う稲村のニュアンスに気づかされます。これがなかなかいい。ぜひ足を伸ばして見に来て欲しいですね。Tシャツ2,800円~。

DAKOTA

ズラリと並ぶTシャツ。あーだこーだとおしゃべりしながら選ぶのが楽しい。

立ちっぱなしでグッと飲む。イイネ。

スタンディング ショットバー『RAM』 の紹介です。入り口が小さいので地元在住でなければちょっと敷居が高いかも。でもドアを開けて欲しい。開けた途端に中のワイワイガヤガヤの声がひっきりなしに溢れ出ます。カウンターを前に立ちながら飲む人たちが2重3重。ギュウギュウの人。すぐにカウンターに行けると思わない方がいいですね。でも私はこの喧噪が大好き。ひとりで行っても大丈夫、楽しめますよ。ライブもあるし、お祭りのようにワクワクするお店です。イイネ。あ、cash on deliveryですから千円札をしっかり用意してね。お約束です。

RAM

カウンターにキャッシュを用意して前進。タイミングを外さない粋な注文を。
急げ!ラストオーダー20時半。

鎌倉では珍しい餃子専門店の山本餃子。華奢な姿の店主、理央さんが作っています。なぜ鎌倉で餃子店ですか?との問いに、鎌倉にはなかったからとしごくシンプルなお答え。きっぱり感がステキです。季節も考えていてその時期でないと食べられない食材の餃子もあります。私からのお願い、まず一口目はお醤油やお酢をつけずにがぶりと一口食べて欲しい。美味い!と思うはず。保証します。その後はつけて食べたいタレを自分で混ぜて作って下さい。私はなにもつけずに完食。ビールが進みます。焼き餃子6コ400円。

山本餃子

落ち着いた雰囲気の店内。店主の人柄がわかります。
お持ち帰りもあります。定食も食べごたえあり。
パーティ場所にもお勧め、univibe。

JR鎌倉駅から歩いて5~6分の所にあるカフェ&バーの『univibe(ユニヴァイブ)』。入ってびっくり。広い!奥ゆきの深さを写真で表現できないのが残念。カウンターだけでなくゆったりとしたソファーが何個も置いてあります。壁もなく見通せるにもかかわらずしっかり区切られているように感じる不思議な空間です。それぞれの場所が隠れ家のような雰囲気。カウンターでワイワイ騒ぐのもいいし、静かにソファーでくつろぐのもいいでしょう。遊びを自分で決められる楽しいお店です。帰りの時間を少しずらして寄り道して欲しいですね。

univibe

こうして鎌倉の夜は深けていくのでありました。