Juana de Arco デザイナー来日! 七色に輝くドレス&ランジェリー。
(2010.06.11)右がデザイナーのマリアナ・コルテスさん。左はH.P.F,南米プロジェクト・ディレクターの竹本さん。 |
Juana de Arco(ホォアナ デ アルコ)デザイナーのマリアナ・コルテスさんが2年ぶりに来日し、表参道のショップでファンとの交流パーティが行われました。店内は女の子でよかった~と誰もが思うラブリーな空間。ショップスタッフとお客さまの見分けがつかないほど皆さんがお友達のように仲が良く、着こなしもキュート。愛あふれるハッピーな空気に満ちていて、思わず顔がほころびます。
「viste tu interior(あなたのうちから七色に輝こう)」を合言葉に、カラフルなランジェリーや洋服、ホームウェア、インテリアなど、愛情あふれる心豊かな生活を提案しているアルゼンチンのライフスタイルブランド。マリアナさんがお母さんやおばあちゃんから教わった手作りのぬくもり、繕うこと、無駄を出さないこと、楽しむこと、そして伝統が込められ、女性が様々なライフステージを楽しむ秘訣がちりばめられています。
色とりどりの洋服に囲まれてメリーゴーランドのような店内。 |
ブランドの原点ともいうべきランジェリー。 |
商品はシーズンのコレクションに限らず、その時々のマリアナさんの思いや考えが形になった時「こんなモノを作ってみたの。どう?」と問いかけるように毎月送られてきます。国は離れていても同じ時代を生きる女性同士。「こんなモノがあったらいいね」というスタッフやファンとのコミュニケーションからも商品のインスピレーションが生まれることがあるそう。Juana de Arcoはデザイナーから一方的に届けるものではなく、“スタッフとファンがみんなで作るもの”という気持ちを皆が共有しています。それは今回伺ったマリアナさんからファンへのメッセージにも表れています。
「お互いにインスパイアし合って提案した商品は、ファンの皆さんに着て/使ってもらって初めて完成します。商品を通じてそんな関係が作れるのが最高の喜びです。引き続きJuana de Arcoを楽しんでください。ありがとう!」
勉強中のデザインを見せるホォアナっこちゃん。デザイナーとこんな身近にコミュニケーションできるのもJuana de Arcoならでは。 |
リクエストされた手書きのメッセージを描いて説明するマリアナさん。 |
来日記念シリーズ第一弾は、肩にニャンドゥティが大胆にあしらわれたワンピース。ニャンドゥティはパラグアイの伝統工芸で、マリアナさんが大切に残したいと思っている南米の伝統のひとつ。パラグアイに暮らす職人とアルゼンチンに移住してきた職人と一緒に作っています。
店頭で20着限定! ブログで紹介している商品はパーソナルオーダーの通信販売可。詳細はこちら |
Juana de Arcoのマスコットくまねずみ。 |
アルゼンチンの安定しない経済状況の中、マリアナさん自身もなかなか職につけなかったと言います。「仕事がないなら自分で仕事を作り出せばいいじゃない」と洋服を作って知り合いのお店で売ってもらったのが始まりでした。デザインとアートの集合するブエノスアイレス・パレルモ地区の旧自宅のリビングを改装してショップをオープン。その後ショップスタッフの旦那さんが失業したのをきっかけにより多くの人が働けるプロジェクトを作りたいと、失業した人々と共に生産過程で出た端切れを材料に、カーペットやぬいぐるみなど簡単な作業でできる商品を考え出して制作。パッチワークのランジェリーやニットなどは生まれ故郷のおばあちゃん達と作っています(“Proyecto nido(鳥の巣計画)”というプロジェクト)。
アクセサリーとアート。 |
“Proyecto nido”で作られたパッチワークショーツとアートバッグ。 |
パッチワークの生地の組み合わせは縫製スタッフに任されているので同じものはなく、すべてが一点物。そんな一期一会の出合いをホォアナっこ(Juana de Arcoのファン)たちは“トレジャー・ハント”と呼んでいます。
「地球の裏側でおじさん、おばさんたちがあれこれ布を選んで真剣にショーツを縫ったりしているかと思うと、余計に愛着がわいちゃいますよね。」とプレスの吉田さん。ひとつひとつのモノに宿って伝わる想いとぬくもり。それがJuana de Arcoに満ちている幸福感かもしれません。
【Juana de Arco】
2005年秋冬よりブエノスアイレス・ファッション・ウィークに参加、南米の伝統的手工芸を巧みに用いた心温まるコレクションを展開。Juana de Arcoはスペイン語で“ジャンヌ・ダルク”を意味し、人々を自らの開放や新しい発見、喜びに導くブランドになるように、という願いが込められている。