TOTO×マガジンハウス エコスタイル通信 – 1 - “お冷や“=100円で地球の環境を救うことができます。

(2009.04.30)

ボランティアとかチャリティとかエコとか、
やるべきだとは思っているけど、
何だか少し腰が引けちゃう。
もっとスマート&ライトに
地球にいいことができないものか? 
そんなあなたが100円で参加できるエコがあります。

TAP TOKYO 2009のテーブルに配られるシートはデザインもキュート(写真/柿澤りか)

NY発・ちょっとオシャレな“水”チャリティ。

レストランやカフェで無料のはずの“お冷や”。もしこの水が有料だったら……? 3月20~22日の3日間、東京を中心とした300以上の店でそんな常識破りの試みが行われました。不況だから? いえいえ、実はこれは、『TAP WATER』キャンペーンというアメリカで始まったチャリティイベント。スタートしたのは2007年、NYの広告会社の幹部が考えだしたアイデアは、実にシンプルなものだった。3月22日「世界水の日」にNYのレストランやカフェでサービスされる「TAP WATER(水道水)」に客が1ドル以上の寄付を行う。このお金をユニセフに寄付することによって、世界中でたくさんの子供たちを救うことができる――。

世界では現在汚れた水と衛生環境が原因で1日4000人以上の子供の命が奪われているそうです。逆に考えると、1ドルあれば、40人の子供たちに1日分の清潔な水を届けられる。このシンプルかつスマートなアイデアは、ニューヨーカーのハートをキャッチ。スタイリッシュなポスターの効果やメディアの無償の協力もあり、初年度から10万ドル以上の募金を集めることに成功しました。

2008年にはこの『TAP WATER』のイベントは、全米46州で開催され30万ドルを集める前年以上の大成功。そしてついに今年、『TAP TOKYO 2009』として東京でも開催されることになったのです。東京での開催には、早くから多くの有名レストランが協力を表明しました。『ラ・ベットラ・ダ・オチアイ』、『オテル・ド・ミクニ』、『キハチ』、『赤坂四川飯店』、『Toshi Yoroizuka』、『麺処 中村屋』、『賛否両論』、『リストランテ濱崎』……和洋中、デザート、ラーメン、カフェetc、老舗から新興の話題点まで、雑誌やテレビでお馴染みの店ばかりその数実に300店以上。でも寄付やテーブルにお金を置くチップに不慣れな日本人、この試みはうまくいったのでしょうか?

 
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タイムズスクエアで大々的な広告。実はこれもチャリティで行われた(写真提供/ユニセフ)
TAP TOKYO 2009のポスターもオシャレ。白地に爽やかなブルー(写真/柿澤りか)
アフリカの一部の子供にとって水は「茶色い」(写真提供/ユニセフ)
1日に何度も水源と家を往復するのが仕事だ(写真提供/ユニセフ)
不衛生な水で多くの子供が命を落としている(写真提供/ユニセフ)
記者会見には有名シェフが顔を揃えた。普段なかなか見られない光景だ(写真/柿澤りか)
『スーツァンレストラン陳』のシェフ菰田欣也さんも参加の意志を表明(写真/柿澤りか)
マダガスカル大使から感謝のメッセージも(写真/柿澤りか)

筆者プロフィール

川上 康介(かわかみ・こうすけ)

フリーランスのエディター・ライターとして、『BRUTUS』『Tarzan』などの雑誌や広告分野で活動中。決して積極的エコロジストではないが、「今の生活をなるべく変えない」範囲での“地球にいいこと”を模索している。