TOTO×マガジンハウス グリーンジャーナル vol.10  2010年「環境×デザイン」はどこに向かうのか?

(2010.10.04)


環境に対しデザインは、何ができるのでしょうか?
世界屈指のデザインイベントTOKYO DESIGNERS WEEKに、
そのひとつの答えが見付けられそうです。
なぜなら昨年から、環境を大きなテーマとしているから。
数多いイベントや展示から、今年の傾向をピックアップ。
環境×デザインの将来像までを探ります。

 

TDWに見る今年のデザイントレンドは?

10月29日(金)に開幕するTOKYO DESIGNERS WEEK(TDW)は、今年から新たに「くらしと環境のデザイン展」と位置づけられ、環境とデザインの関係性が深く考察されます。

「私たちが考える“環境”とは、“心の環境”“生活の環境”そして“地球の環境”です。心や生活といった、くらしの環境を継続的に豊かにするデザインを考察すれば、必然的に地球の環境への意識につながるからです」。

そう語るのは、TDWの立案者の川崎健二さん。環境問題は早急なる課題。でも環境に良いからと我慢を強いるとストレスとなり、エコなライフスタイルは継続しません。人に心地よく、地球にも優しいことを両立させたデザインが、今年のTDWでのキーワードになっているようです。(続きを読む)
 

「TDWドーム」では、「環境」や「デザイン」を表現した空間演出を行われる。
「TOTOの水」をテーマに、エアインシャワー・感性品質動画を中心とした快適さと美しさを兼ね備えた水まわり商品を展示。10月29日(金)には、NENDOの佐藤オオキ氏とELLE DECO編集長によるフォーラムも実施。

『TOTO×マガジンハウス グリーンジャーナル』は、環境問題に真剣に取り組むTOTOとマガジンハウスのコラボレーションでできた、最新のエコ問題を取り上げるコンテンツです。環境をテーマに最前線で活躍するジャーナリストが、いま注目すべきエコなニュースやアクションをレポートしています。

筆者プロフィール

高木 教雄(たかぎ・のりお)

ライター。理工学部機械工学科卒業というバリバリの理科系。建築や時計、家電など幅広いジャンルのプロダクトのテクノロジーとデザインの両方向からのアプローチで、『CasaBRUTUS』をはじめ、さまざまな雑誌で執筆。環境問題への関心も高い。