池田美樹, 池田美樹のLOVE♥ CITY WALK最近のお楽しみは新しいマンション探し。

(2008.11.20)

“住むところマニア”の私は、生まれてからこれまでに、十数回の引っ越しを経験している。その中には実家の新築や、大人になってからの新築マンションの購入と売却も含まれている。
 なかでも、自らマンションを買うという経験は実に快感を伴うものだった。引っ越すと手に入る、新しい街、新しい暮らしに“新しい家”まで手に入ってしまうのだから。

 現在、賃貸マンションに在住の私。このところ、また引っ越したい、しかもマンションを買いたいとの思いがムラムラと湧いてきたが、私の住みたいエリアはマンションの飽和状態。新築の計画はなさそうだ。ということで、中古マンションを探すことにした。生まれて初めての経験だ。

 インターネットで探せるので、以前と比べて、家探しの手間は格段に省くことができた。特に中古マンションは、ネットで探すのがもっとも効率がいいと言われている。
 今回会った中で、「ネットのマンション情報は、ほとんど、おとりですよ」なんてことを言った、とある会社の営業パーソンがいたが、そんなことはない。私が検索して連絡した物件は、きちんと売り出し中だったし、内見を手配してくれた営業パーソンもみんな親切だった(ちなみにこの人の所属はネットで探した会社ではなかった)。

 ちなみに私が参考にした主なサイトは「HOME’S」「住宅情報ナビ」「goo住宅」「YAHOO! 不動産」「プリンセススクウェアー」。なかでも「プリンセススクウェアー」は、掲載物件の数こそ多いわけではないが、“東京都内女性専用中古マンション購入情報サイト”と銘打っているだけあって、独自の視点で厳選したマンションを紹介しているところが、見ているだけでも面白かった。残念ながら、ここを通じて内見はしなかったけれど。

 営業パーソンには合計5人会った。すべて男性だった。同じ立場の人に続けて何人も会うと、様々な違いが見えてくる。内見のときに既に物件の詳細資料を携えてくる人。物件の欠点を正直に告げてくれる人。内見の後、事務所まで、といわれて、詳細資料をもらえるのかと思っていたら、契約書を書かされそうになって慌てて逃げ出してきたこともある。

 物件を見る目も肥えてきた。広くて素敵だけど隣のマンションしか見えない部屋。やけに経年劣化の激しい部屋。デザイナーズと銘打っていてもまったくそうではない部屋。同じくらいの広さでも様々である。
 人様がまだ住んでいるところにも内見に行った。全く知らない方の部屋におじゃまして、クローゼットの中から台所の扉、トランクルーム、寝室まで、扉を開けて見てまわるのは不思議な気分で、さすがに気が引けた。

 結論から言うと、自分の条件と好みに合う部屋はまだ見つかっていない。実は、かなり気に入った物件があったのだが、営業パーソンの進め方に疑問を持ったので、途中で辞退申し上げた。売りたい売りたいという強引な気持ちが、私の熱を一気に冷ましたのだ。

 マンション探しはなんだか恋愛に似ている。まだまだ私のお楽しみは続きそうな気配だ。

とある物件1。南向きだが1階で、狭い道を隔てた隣の家しか見えない。実際に内見しないと、こういうことはわからない。

とある物件2。4階で眺望もよく明るいが、北向きなので一瞬も光が差さない。お日様と無縁の生活はしたくないなあ。

とある物件3。南東角部屋だが、ベランダから見えるのは隣のマンションの壁が大部分。

とある物件4。中はきれいにリノベーションされているが、エントランスやエレベーターなどの共用部分がとても古いので、それでも大丈夫な人向け?