土屋孝元のお洒落奇譚。薔薇の手入れの季節です
なぜか、今年は虫が少ない。

(2013.04.19)

イングリッシュローズも花芽が膨らみ、
クレマチス・モンタナも蕾が大きくなり……。

四月も半ばになり、流石に花冷えも終わり、と思いますが……。今年は桜の花があちらこちらで早く咲きました。 今は八重桜が綺麗に咲いています。 やっと我が家の庭の木香薔薇も咲き始め、イングリッシュローズも花芽が膨らみ、クレマチス・モンタナも蕾が大きくなり早い花は開き始めています。

裏庭の杜若はまだまだですね、ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星、この満点星という字は知りませんでした。花が咲いた時に夜空の星のように見えるからでしょうか。)も満開で葉も茂り始めています。今年、庭を観察していても、例年よりゾウムシや青虫(紋白蝶の幼虫)が少なく、というより、ほとんど見かけないのです。


クレチス・モンタナをイラストで。

 
 

冬が寒かったので、そのためかなと思いますが、植物にはきちんと四季が必要なのだなと改めて思います、冬は寒く、夏は暑く、 暖冬や冷夏では、うまく育たないのでしょう。

この時期、薔薇のためにやってあげることは、追肥と殺虫剤の散布です。殺虫剤は土の表面に置くタイプのものです、やり過ぎても、やらな過ぎてもいけないので、加減が難しい、あまりやり過ぎると鳥も来なくなります。

野菜の苗などでは、寒冷紗という布で覆い虫や鳥から作物を守るようですが、薔薇にはどうなのでしょうね、僕は殺虫剤を利用しています。庭のガーデンシクラメンも夏、冬を超えて花が咲き、ゼラニウムも色々な色の花芽が膨らんできました。


クレマチス・モンタナの花、写真です。
できれば、オーガニックに手入れをしたい。

春は本当に気持ちの良い季節です。 鉄線とも呼ぶクレマチスも日に日に花芽も大きくなっています。よく、友達に薔薇は大変でしょうと聞かれますが、梅雨から夏の虫対策、「私はできれば、オーガニックに手入れをしたい」とか、「虫はできるだけ殺したくないとか」これには好みもあるので「殺虫剤を撒く」、とも一概に言えません。

「木酢液を散布したり」……木酢液とは炭を焼く時にできるもので虫達が嫌いな匂いですが、あまり目立つような効果はありません。これも自分の経験からですが。いやいや、そんなことはないと仰る方もいると思います。

あとは、早朝に起きて、よく葉の裏を観察して、虫をお箸か手でつかみで捕虫することです、この早朝が大事で虫達も活動が鈍いので捕虫しやすいのです。僕は、これを夏の朝の日課にしています。

あとは、夏の水やりです。真夏には朝だけでも鉢植えの薔薇は水切れをおこして弱ってしまいますから、なるべくなら、早朝に水をやり、鉢を半日陰の位置に移動してあげることですね。


園芸用品。アルミ製のシャベルとフォークです。無垢なので、丈夫で軽く錆びもなく便利です。コンランショップで買いました。

 
 

棘に刺されても、お手入れ。
路地植えの薔薇は比較的大丈夫です、花が終わったら花殻をなるべく早く切り取る。こうすることで根からの栄養が次の芽にまわり、株が成長し次の花が咲きます。これも四季咲きの薔薇に限られるのですが、オールドローズなどは、年に一度だけ春に咲きます。長い手入れの時間ですが、これも春に咲く花のため、楽しいものです。

このように書くと、薔薇は大変、と思う方もいるでしょうから、比較的手入れの楽な薔薇、木香薔薇について、この木香薔薇には棘がありません。


ブルーデイジーとビオラの花です。

手入れをしていても棘に刺さることはないのです。薔薇の手入れで辛いのは、手に棘が刺さった時です。注意していても、こんな時に、刺さるのか、と思います。

きちんと皮の手袋をしてから触れば良いのですが、朝起きて、簡単にと手を出すと棘に刺さります。その点、この木香薔薇は水やりにさえ 気をつければ、元気に育ち、あっという間に壁一面に花を付けてくれます。虫も付かず、手入れが楽な薔薇ですね。


ガーデンチェア、これもコンランショップで購入。だいぶ色が褪めていい感じになりました。