はじめてのクッキーオーナメント&シュガーフラワー作り。

(2008.12.19)

今年のクリスマス、みなさんはどのように迎えますか?

この時期ならではの楽しみ方はきっとたくさんありますよね。
クリスマスやイブだけじゃなく、その日までの毎日が楽しい気分の連続であってほしいと思います。

先日、12月5日(金)から7日(日)まで、南青山で開催されたイベントで、クリスマスをスペシャルにする素敵なヒントを見つけてきました。

クリスマスの時期に合わせ「ギフト」をテーマにしたこのイベントでは、フラワーで作るギフトボックス、パーティスタイルジュエリー、クッキーオーナメント作りや、テーブルコーディネート、ケーキを渡すときのサプライズ演出方法まで……、それぞれのスペシャリストを講師としてお招きし、1時間程度の体験レッスンを受けることができました。

クッキーオーナメントにラッピングをしてギフトの完成です。
梅本先生「クリスマス料理の準備方法は?」-有坂さん「オーブン料理を作っている間に、女性の喜ぶスイーツを仕込みます」。パーティーを心待ちにするお二人の話からレッスンスタートしました。

そのなかのひとつ、テーブルコーディネートのレッスンを受けてきたので、その内容をご紹介します。

講師は、フラワー&テーブルセッティングスクール『サロン・ド・テーブル umemoto』を主宰する、梅本光江さん。
「特別な時間を贈るちょっと素敵なX’mas party!」と題し、フードアーティストの有坂翔太さんをスペシャルゲストにお迎えして行なわれました。

テーブルコーディネーターの梅本さんは、テーブルの上を彩る専門家。フードアーティストの有坂さんは、お皿の上を彩る専門家。ふたりとも、限られた空間を演出するスペシャリストとして、ゲストが喜ぶパーティー演出のアイデアを次々と披露してくださいました。

すぐに真似したいのは、モンブランをキューブ形に作り、グラスに盛るというアイデア。見慣れた形を変えてみるだけで、いつものお料理やスイーツが華やかなパーティフードになってしまうから嬉しいですね。色々なお料理にも簡単に応用できるアイデアでした。

それに、美しく磨かれたグラスは、それだけで気分を盛り上げてくれますよね。
お揃いのグラスを20個程並べると圧巻とか。……とはいえ、普通の家庭であれば、「20個お揃い」でなくてもご愛嬌。今まで、大好きで集めたガラス皿やグラスの数々を並べて、カラフルなお料理を楽しみたいと思います。

「ホワイトクリスマスをイメージして白いお料理を作るのも、クリスマス・ムードたっぷりですね」と、梅本さん有坂さん。スイーツなら、「緑のミントに粉糖をふり、雪の積もったモミの木をイメージ」「粉糖を使わずにイチゴやブドウなどにアイシングで雪をかぶせる」など、雪を降らせる方法をご紹介いただきました。

お料理だとどうでしょう? 冬に美味しい白い食材が次々浮かんできました。
かぶや大根、帆立、カニ、お豆腐、山芋などを、雪をイメージしたあんかけにしてもいいですよね。

お皿の上もテーブルの上も、演出する上で大切なのは「想像力を広げること」や「見どころを作ってあげること」だそうです。クリスマス・ムードを盛り上げる楽しいストーリーがテーブルの上に広がります。

お料理のレパートリーが少ない私は、どうしても華やかなケータリングに頼りたくなりますが、お料理にばかり頼らなくてもテーブルを華やかにできる手作りアイテムも教えてもらいました。
「テーブルコーディネートに手作りを1点」ということで、ゲストが喜ぶ手作りのミニプレゼントのアイデアを教えていただきました。(簡単なうえ、新しいお料理を覚えるより失敗が少なく、明日にも使えそうです)

梅本先生が見せてくれたお手本のオーナメント。花びらが綺麗に重なる立体的な飾りつけです。

「マカロンなどフランス菓子にときめく」という有坂さん。可憐な雰囲気のオーナメントが完成しました。

 
◆華やかな印象を演出するナプキンリング

ウエディングブーケ作りも教えているという梅本さんが、華やかな印象を演出するテーブルアイテムとして、コサージュに変身するナプキンリング作りを披露。数種類のアーティフィシャルフラワーの中から、自分の好きな色を使ってコサージュを作り、フラワーのヘッドに長めのステムをつけてリボンで巻き上げれば簡単にナプキンリングが完成します。

テーブルを飾るアイテムが、ゲストのお土産になるというのは素敵なアイデアですよね。
コサージュは、ゲスト一人ひとりのイメージで作り分けても、みんなでお揃いにしても喜ばれそうです。

 

◆アイシングでつくるクッキーオーナメント作り

「アイシングクッキー」って知っていますか?
アイシングは、砂糖と卵白を混ぜてペースト状にしたもの。外国のスイーツショップなどで見かける、パステルカラーの絵やメッセージが描かれた、いつまでも眺めていたくなるかわいいクッキーです。天然色素などで柔らかな発色を追加するそうです。

文字が書けて、絵も描ける……、万能なアイシングをまとった、靴下の形をしたクッキーオーナメント作りを体験しました。ロマンチックなパステルカラーの配色が目を引く「シュガーフラワー」(色づけた砂糖を花型にかたどったもの)を飾り、遊び心たっぷりに仕上げます。
「シュガーフラワーの飾り方は自由。ご自分のセンスと相談して作ってくださいね。」と梅本さんがやさしくサポートしてくださいました。

卵白とお砂糖を混ぜたペーストを‘のり’にして、シュガーフラワーをクッキーに接着します。

今回は、時間制限があったので、事前に用意されたクッキーにリボンやシュガーフラワーを飾る体験のみでしたが、可愛らしく立体的に飾り付けるのが意外に難しい…(!) 困った視線に気づいた梅本さんに「フラワー同士の花びらを少し重ねてみると立体感をつけやすいですよ」「重ね合わせて見どころを盛り上げるの」とコツを教えていただき、可愛いオーナメントが完成しました。

アイシングクッキーは、自分ひとりで作るのではなく、女友達、恋人同士、ファミリーなど、性別も年齢も関係なく、皆で楽しく作ることができるもの。それぞれの世界観がクッキーに表現されて、思わぬ‘アート作品’が完成するかも。新年のご挨拶や誕生日のお祝いにメッセージを入れて配るのも喜ばれると思います(!)世代を超えて喜ばれるおもてなしのアイデアとして、ぜひお試しください。

花ひとつ、クッキーひとつに真剣に向き合っているうちに、妙にかわいく見えてきて、今まで感じたことのない愛おしい気持ちに満たされていきます。これも、手作りの格別な楽しみのひとつでした。

街のイルミネーションやショーウィンドウはクリスマス・ムードを盛り上げてくれていますが、自分が楽しんでいたら街はさらにきらきら光を放って見えるはず。おもてなしの機会が増えるこの季節、空間やライフスタイルを彩る方法を身につけて、女性としての幅をひろげてみるのも素敵ですね。

理想のイメージを膨らませ、シュガーフラワーの配置を考えます。

梅本さんは、小さな驚きや感動に敏感で、かわいいものに夢中になる心を忘れない素敵な方でした。先生を見ていると、誰よりも自分がおもてなしを楽しむ気持ちが、ゲストを喜ばせる色々なアイデアを生むのだと実感。
きっと、大切なのは「友人たち、家族たち…大好きな人の喜ぶ顔を思い浮かべて準備を楽しむこと」。人が感じる喜びや、おもてなしの心の本質はこんなところにあるのでしょうか。たったひとつの作品のように、それぞれのおもてなしの心や形をパーティーで表現できればきっと忘れられないクリスマスになるでしょう!
 

◆サロン・ド・テーブル Umemoto

http://www.salonde-u.com/
 

◆イベント<more Beauty 3rd. >

http://www.rosalba.ne.jp/mb3.html

梅本さんをはじめ、フード、フラワー、アートなど、さまざまなジャンルの第一線で活躍するスペシャリストを招いて開かれたイベント。ライフスタイルをよりいっそう華やかに彩るアイデアやテクニックを学べます!