SHISEIDO THE GINZAは、
未来形のビューティーショップ。

(2011.06.09)
体験型のビューティの中心地が誕生。

この場所は、資生堂の化粧品事業の発祥地です。建物を新しくすることになり、ビューティの中心として、“未来の姿”を考えながら、コミュニケーションをする場所にしようと決めました。未来といってもずっと遠くのことではなく「ちょっと先」「見たことなくて面白い」を感じるところです。

ここには資生堂の全ブランドがそろっていて、ブランドを超えてカテゴリー別に展示しています。フレンドリーな価格のものから高級品まで、いろいろなものに出会ってほしいと考えました。たとえば、「美白をしたい」と思えば、どういうアプローチができるかをブランドの垣根なくすべてを一度に見られるんです。いつものアイテムを見たら、隣に似たようなアイテムがあって試すことができるので、より自分の肌に合うものを選びやすくなっています。こういうカテゴリー別陳列は、資生堂としては初めてです。

もうひとつの新しい試みは「MIRAI MIRROR(ミライミラー)」です。鏡に自分を映して、気になる化粧品をバーコードで読み込むと鏡の顔にそのカラーをのせた状態が映し出されます。試したことのない色も気軽に楽しめるので、新しい発見をしてもらえると思います。これは、ファンデーションの色選びやカバー力チェックもできるのでとても便利。コスメをアミューズメント的にも楽しんでもらえます。

インテリアコンセプトはわくわく。

ピカピカのモダンデザインにしたくなかったんです。いきいきとしたスペースにするために、フレンドリー、ユーモラス、わくわく、きらきらというキーワードを先に決めて、チームのみんなで東京にマイクロバスで建築物巡りのツアーに出かけました。気になるカフェやアートスペースを見て回った結果、みんなの意見が一致したデザイナーは、クライン ダイサム アーキテクツ。イタリア人&イギリス人の建築家ユニットです。

彼らから出てきたアイデアが「アーチ」。教会のような、スークのような、人が集まる空間によく使われているモチーフです。ドアで区切らずアーチの間からちらっと見えている空間がわくわく感をより引き立てくれるのではないかと思っています。

1階ではこのアーチを使って4つの小部屋を展開しています。マジョリカ マジョルカ、セルジュ・ルタンス、SHISEIDO、マキアージュ。これはカテゴリー別とは分けて、個性的な世界観を見てもらいたいということで空間演出をしています。マジョリカ マジョルカの大きな鏡台は細部までこだわった仕掛けがいっぱいです。

1階は「ビューティーマルシェ」ということで、アーチに加えて、朝市の果物や八百屋さんの箱をイメージするようなキューブを取り入れました。キラキラしたものはキラキラした台に、水まわりのものはタイルを貼った台に、などキューブもひとつひとつ手作りなんです。これは1店舗だからできることかもしれません。手で作る良さをしみじみと感じました。

 

目利きのチームで、発見があるものをセレクト

化粧品を買うという気分でないときにも立ち寄ってもらえるように、いろいろなグッズもセレクトしました。資生堂には「美しい生活文化を創造する」という理念があるんです。女性の生活のいろいろな面がきらきらしてほしいので、お花やかわいいバッグ、美しい髪留めなど、お化粧にも近く女性の生活にも近いのでコスメと同じ気持ちで接してもらえるのかと思って選んでいます。

セレクトしたのは「目利き」チームです。「Vida=Feliz」のキャンドルや「ANTIPAST」のソックス、「HIROCOLEDGE」のテキスタイルグッズなど、このショップにぜひ置きたい作家さんのアイテムをそろえています。「la fleur」のコサージュは、東京ではほかに置いているお店がないと聞いています。

けれど、このセレクトはずっと同じではなく、季節によって変わる予定です。同時にオリジナルグッズも作る予定もあります。いま、オリジナル・キャンディがありますが切り口がリップと口紅になっていてかわいいですよ。



ピットストップするように、短時間でぴかぴかに。

2階の「ビューティーブーストバー」は、忙しい女性が、大事な商談やプレゼン、デートなど、「自分が格好良くなきゃいけない」シーンの前に駆け込んでもらえればいいと思っています。F1でピットストップするように、ここに入ってくれば2、3人がかりでさっと美しく仕上げるというイメージです。

資生堂のメーキャップスクールSABFA出身のプロのヘア&メイクアップ・アーティストがスタッフとして常駐しています。ヘアとメイクのサービスを同時に受けるなど、お姫様みたいな気分で楽しめたりします。

隣には、スタジオがあってメイク後の写真撮影もしていただけます。

あなたのもう一つのお部屋と思ってほしい。

2階の「ドレッシングテーブル」は、いわゆる有料パウダールームですが、全部で10パターンのお部屋をご用意しましたので、気分に合わせて選んでいただけます。洗顔スペースや着替えスペース、クレンジングからカラーまで化粧品も完備しているので、一からお化粧直しをしていただけます。

またWi-Fiもありますので、パソコンを使うこともできますし、ゆっくりと本を読んでいただいてもいいんです。銀座にもう一つのお部屋を持っている感覚で気軽に、気持ちよく使ってもらえればと思っています。


クレ・ド・ポーの世界を満喫できる3階。

3階は、資生堂のトップブランドである「クレ・ド・ポー ボーテ」の世界にひたってもらうためのスペースです。こんなに暗い化粧品売り場はないと思います。けれど暗いからこそ化粧品はキラキラして見えて、そこに立っているだけできらきらしたエキスが入ってくるような気に……。

「クレ・ド・ポー ボーテ」のコンセプトに、肌はもうひとつの脳であるというものがありまして、肌にいい情報を与えることが美しい肌をつくるために重要とされています。3階はいるだけでキレイになれる空間作りを目指しました。

エステのキャビンも紺色の部屋があります。その部屋での施術を一度体験したのですが、落ち着きながらわくわくするという不思議な感覚になりました。「クレ・ド・ポー ボーテ」にはボディのラインがないのですがボディ&フェイシャルのトータルコースを用意しています。これは身体全体の循環を高めることで美肌に導くという考え方に基づいています。

1階のビューティーマルシェ、2階のビューティーブーストバーやドレッシングテーブル、3階のエスパス クレ・ド・ポー ボーテ、いろいろな形で美しい生活を応援していますので、気軽に立ち寄っていただけるとうれしいです。

 


SHISEIDO THE GINZA

住所:東京都中央区銀座7-8-10 〒104-0061
Tel:03-3571-7735
営業時間:11:00〜20:00