カメラボ – カメラ研究室 – RICOH CX1ならPHOTOSHOP使用後ばりの写真が撮れる……?の巻き。
(2009.05.12)Q……所長にカメラのあれこれをたずね勉強中のQちゃん
R……あらゆるカメラに精通するカメラボ所長 Ryu Itsuki
モダンでスタイリッシュ、そして画期的なDRボタン。
Q:これって RICOH(リコー)の新ラインなんですか?GR、GX、R、そしてCX?
R:発売されたばかりのこの RICOH CX1はR10の後継機です。外観はR10にそう違わないかな、、フロントはロゴ以外はそっくりだね! モダンでスタイリッシュな感じ。背面は、というと 親指グリップが使いよい……。こういうちょっとした工夫は嬉しい。
Q:どこがよくなったのでしょうか?
R:撮影内容は大きく進化しましたね~! なかでもDRボタン! ダイナミックレンジダブルショットモード、っていうんですがダブルショットなんですよ~!
Q:ダブルショット??
R:世界で初めてだと思うけど、例えば車内で、人の顔を撮りつつ後ろに車外の窓からの明るい風景を入れる、なんていう写真を撮りたい場合を考えましょう……。今までこういった明暗差の大きい日向と日陰を同時に撮影すると、白とびかシャドーの潰れのどちらかを選ばなくてはならなかったのね。人の顔に合わせて撮影すれば後ろは白とび、反対に 背景にあわせると人は暗く沈む……。
だけどこのDRモードで撮影するとそれが回避できる。今まではレタッチアプリケーション「Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)」で背景と人を別撮りして2枚を合成してそういうのを回避していたわけ。それをカメラが自動でやってくれちゃうモードなんだよ!
Q:わお! じゃあ「アドビ フォトショップ」が使えない私なんかでも憧れの「フォトショップ」使ったように見せかけられるわけですね(笑)! すごいことですねえ……。
R:すごいよね。ほんとこれ多分世界初。受賞ものです!!
Q:どうやってうまく合成しちゃっているんでしょうか?
R:まずスローシャッターで暗部の露出、次にハイスピードで明部の露出をする! つまり2連続でカメラが瞬時に撮影して自動 で合成!
Q:まるで魔法みたいです。
R:うん。それでいて 人の目で見るような自然な画面が出来るんだから、これにはびっくり!! 目からうろこ!! パソコンが使えない人でも「フォトショップ」で合成した様に美しい絵が出来るなんて感激だよね~~。
今まで躊躇する様な条件で撮影してもすっきりした画像ができて写真の腕が上がったみたいに思えます。この効果は微弱~強の4段階が選べる! どう違うのかも含めてぜひお試しを!
Q:どんどん便利に進化していますねえ。
R:普通の逆光補正ももちろんついているんですよ。だから作家的に作品を撮るときにそういうものを意図して使いたい人が困ったりすることもないので本当に一台でなんでもできちゃう。
Q:意図して……?
R:今までのカメラはこれがついていたんだ。だからその機能を活かして何かを撮っている人もいるしね。ただ一般の人がこれを使うと、背景が真っ白になり窓の外のきれいな景色が消えてしまう! 人ははっきり写るけど。
RICOH CX1の本体です。 |
レンズが出るとこうなります。 |
親指グリップ。 |
DRのダイアルです。 |
ダイナミックレンジ効果表の画面。 |
カメラモードでの撮影 00165 ISO200 7mm F3.9 1/270 |
DRモードでの撮影(強) 00162 ISO104 7mm F5.9 1/18 |
同じ条件で撮った2枚ですがモードを変えるだけでこんなふうに変わります!カメラ上に記されたデータも全く変わっていました。DRモードでは手前の人形達が明るい! 本当は手前は165のように暗いはずなんですがね〜。カメラモードは フラッシュをたく、たかない、などある程度の選択ができるモードで、イージーモードは全くカメラにお任せ、のモードです。