ビーチに映えるカラフルなリネン、柔らかいラバーのソール、取り外しできるフットベッド（中敷き）はさながらコンフォートシューズ。「こんな靴があったらいいな」という理想のカジュアルシューズがアメリカ西海岸誕生してから４年、この春日本へやってきました。

名前はOTZ SHOES（オッツィシューズ）。これは地球温暖化で溶け出した紀元前3300年頃のOeTZI （オッツィ）というアイスマンのミイラが履いていた世界最古の靴にちなんでつけられています。創始者のルド・マルモーはこの靴を見て、「暖かさと快適さのために乾燥した草やコケ編み込まれたネット。熊の皮が縫い付けられて鹿の皮で作られた靴はその当時作られたとは思えないほど見事な靴だった。オッツィの創意にインスパイヤーされて、トレンドと快適さと技術を取り入れ、OeTZIの靴の現代版を作ってみようと思いました」という。

その後４年をかけて取り外しのできるコルクフッドヘッドの開発を進め、ブランドを立ち上げようというとき、ルドは現在のパートナー、スキップと出会います。ふたりはビーチを愛犬の散歩中に何度か遭遇し話を始めます。

ルド：「コルクフットベッドの快適さを利用したライフスタイルシューズブランド のブランド立ち上げを支援してくれるパートナーを探してるんだ。このブランドのフィロソフィーがわかって、困難も乗り越えられるような人を」
スキップ：「それなら、パーフェクトな人を知っているよ」
ルド：「誰？」
スキップ：「目の前にいるよ！ ははは」
一週間後の2009年5月11日に、スキップの幼なじみのサーファー仲間のピーターを加えてOTZ SHOESが設立されました。

OTZSHOES は環境と健康を重視しながらつくられています。

環境面については、すべての素材をできるかぎりナチュラルなものを選んでいること。たとえばソールには天然のジュートを混合したラバーを使用。接着剤の使用を最低限にし、レザーのバッキング（素材を型材の裏に補強材として張り付ける補強材のこと）をしないことによって、製作過程で有毒なマテリアルの使用を避けられます。素材を選ぶときも、環境への配慮がある販売店のみから取り寄せています。

OTZSHOESは“自然の足の形”の靴。足を入れるとあらためて本来の快適さ（自然な足の形）を感じると思います。足を柔らかく包みこむ靴の素材はリネンが中心。洗いやすく、乾きやすいだけでなく、洗練されていて、ライトウェイト、暑い気候には涼しく、風通しが良く、リゾートウェアとして最適な素材。信頼性の高いイタリア『greggio（グレッジオ）』のナチュラルリネンを使って、30色の美しい色で染めています。

足の健康を考える上でもう一つの重要なことは中敷き。取り外しができるCORKtechnologyフットベッド（中敷き）は裸足で立っているときの姿勢、つまり踵が前足と同じ高さになります。このデザインは人間工学に基づいていて、アーチサポート、ヒールカッピング、軽度の足ツボとつま先のグリップを提供しています。健康上の問題や悪い姿勢を防止する為に一番いいのは、わたしたちが生まれてきたままの状態をキープすることなのです。また素材のコルクは自然の抗菌特性を持っていて、靴の中に蓄積される細菌を低減します。だから裸足で履いても安心です。

西海岸のビーチライフから誕生したOTZSHOESは、ファッションを楽しむことと健康を気づかうことを同時に満足させてくれる素晴らしいフットウェアだったのです。