森島久のオレに着させろ! – 1 - Brooks Brothers(ブルックスブラザーズ)Vol. 3

(2009.10.22)

はてさて皆様、前回の『森島久のオレに着させろ!』はいかがだったでしょうか? 
この連載もvol.3です。飛ばしてます。
なぜこんなに飛ばせれるかというと、今回はお蔵出し? の『Brooks Brothers』です。
そもそも今回はスタジオで撮る事を前提に服をお借りしたのですが、
撮影後、スペシャルサンクス、スタイリスト祐三氏がポツリと一言
「これ羊と撮ったら面白かったかも……。」
あー、なるほど、『Brooks Brothres』のゴールデンフリースにカケたのかどーかはさておき、
『Brooks Brothres』のタグには羊ちゃん。そーと言われれば即行動!!
って事で、チーム森島、皆オフだったため行っちゃいました。高原へ。

しかし、飛び出したもののほぼノープラン。カメラマンMACH号からの景色は何とも牧歌的。
朝日に霧に草原発見!! がしかし、そこは鉄条網でがっしりガードされており断念。
再びロケハン、すると保養地エリアに突入。しかし人の陰なし。ここしかないでしょ!! 
って事で始めちゃいました。

前回のテーマは「自分探しの旅」でしたが、今回のロケ場所なら
「カントリージェントルマン」がぴったり。
田舎に住みながらも常に世の中に関心を持ち、
自分を見失わないという「静」のイメージでコーディネートをしてみました。
アイテムは前回使用したものを主軸に、今回のテーマにそってがらりと変えちゃいました!
同じアイテムでもコーディネートを変えると「こんなにちがうんじゃぁ!」って感じです。

 

1.木立の中の散歩

朝もやの木立の中を、時に何も考えず、時に問題解決の糸口を見つけようと歩く。
カントリージェントルマン、決して田舎紳士と訳してはいけない。
外から中央を見定める事により問題点を見つける。そんな生き方のある朝の光景なのかな。
ハリスツイードジャケットに、パンツはツイード素材の肉厚なブラウンのウールパンツ。
これでもかという位教科書通りのコーディネート、これだけだと単なるおっさんになってしまう。
そこでネイビーのギンガムチェックBDで同色(ネイビー)の細身のタイを効かせてみる。
タイの裾には、(写真には映ってませんが白い点の所)ゴールデンフリースのマーク入り。
ちらっと見えるこのさりげないポイントが粋なんです。
ハリスツイードジャケットのこのシルエットはやはりいいです。
10年、20年着続けるともっとかっこ良くなります。
何着も持っているにも関わらずまた買ってしまいたくなる。

 

 

 

2.森に佇む紳士。

オレの大好きなネイビーで統一されたコーディネイト。
セーターは前回解説済みのサクソンウール仕様のフィッシャーマン。
そう、ここで出てくるのです!! 
意味が分からない人は 『森島久のオレに着させろ! 』vol.2をご覧あれ。
そして同じくサクソンウールスーツ(ネイビーにチョークストライプ)のパンツを使う。
インナーは、ウイングカラーに棒タイ。
そしてハット。とにかくネイビーが好き。
好きなものを合わせたら「全身ネイビー!」なんてこともあるぐらい。
ネイビーブレザーに始まり、海軍のNAVY、デニムのネイビーと、まぁ着ていると落ち着くんですわ(笑)
ネイビーネイビーって、意外といけるでしょ?
それにしても、ほんまにサクソンウールは最高です!
以上カントリージェントルマン特集でした。
しかしまぁ、オレが田舎暮らしを始めたら、日々散歩散歩散歩三昧でとても世の中に関心なんて持ち続けられんわなぁ……。

 

 

 

番外編

サクソンウールサクソンウール言ってますが、
その中でも今期のこのフィッシャーマンセーターはかっこいい。
ウェブの小さい画面じゃ分かりづらいですが、編み方も凝っていて、
最近また流行り出したアランニットの様なざっくり感が無く、
シンプルながらも洗練された大人なニットであり、
チーム森島全員が「欲しい」と口を揃えた逸品。
ちなみにチーム森島編成は26歳、29歳、30歳、そしてオレ。
どの世代でも着れるデザインって、ええなぁと思う。

カントリージェントルマンで思い出した事が一つ。
これは、本当か嘘か定かではないが、イギリスのカントリージェントルマンと呼ばれる人達は、
ジャケットを新調するとすぐには着ずに、ある職業の人間に委託するらしい。
その職業とはなんと、着古し屋。伝統を重んじる社会では、ファッションからも伝統をにじみ出さなければいけないのかな?

 

 

 

Brooks Brothers オフィシャルHP