表参道eco日記 - 9 - 1,000円で楽しめる、江戸の粋。

(2010.05.12)

2001年にオープンした手ぬぐい専門店『かまわぬ』原宿店。太田記念美術館のB1Fにあるショップです。常時ある柄が約200。さらに毎年50近い新柄を出すという充実の品揃えは、まるで手ぬぐいミュージアム。古典的な縁起物の柄をはじめ、花や動物、野菜、文具など、カラフルに自由に遊びゴコロたっぷりに広がる空間です。

 

原宿店の1番人気は「富士山」

浮世絵美術館の地下という立地もあって、『かまわぬ』原宿店には外国のお客様や海外への手土産を探しにくる方が多いそうです。原宿店の1番人気は「富士山」。あまりの人気に、店内に富士山コーナーができたほど!古典的な風景ものから、モチーフとしてたくさんデザインしたものなど、「富士山って、こんなに自由なんだ~」と楽しくなる手ぬぐいがたくさんあります。他には、桜の柄や原宿限定アイテム(「原宿」の漢字をいれたもの)、手ぬぐいを素材にした雑貨類の人気が高いそうです。

©KAMAWANU CO., LTD.
人気の富士山手ぬぐい。「富士晴れ」という名前もかわいい!

 
手ぬぐいの魅力

『かまわぬ』には、平日でもオープンと同時にお客様がいらっしゃるそうです。たくさんの人を引きつける手ぬぐいの魅力とは……?

 
其の一、「使い方、自由自在。」

バッグを作ったり、タペストリーにしたり。自分だけの楽しみ方が無限に広がる楽しさがあります。
今と昔では使い方にも大きな変化があるそうです(下記「手ぬぐい使い方番付」をご覧ください)。

 
其の二、「伝統工芸品を手軽に」

日本の伝統工芸品でありながら、手頃な価格で購入でき気軽に使うことができます。『かまわぬ』の手ぬぐいは東京近郊の工房で職人さんが一枚一枚丁寧に手づくりしています。MADE IN TOKYOのコダワリの品が¥1,000程度で手に入るなんて、すごい!

 
其の三、「季節を感じる楽しみ」

色柄で表現された日本の四季。季節の手ぬぐいを使うだけで、暮らしに季節感が加わります。

『かまわぬ』のホームページで発表されている「手ぬぐい使い方番付」。
今は、名字やふたりの共通の趣味にかけた柄を選ぶ「引出物」が一番人気。江戸版の大関「頬被り」が気になる(笑)

『かまわぬ』という店名には、「特別に何のお構いも出来ませんが気軽にお立ち寄り下さい」という思いが込められているそうです。もちろん、本当はちゃんと構ってくれます(笑)。使い方やオススメの柄、手ぬぐいでプレゼントを包むラッピングの相談まで、手ぬぐいを愛するスタッフの方が親切に教えてくれます。

私だったら、料理好きの方へのお土産として季節の新鮮野菜を「キャベツ」や「アスパラ」柄で包んでもらったり、新社会人への贈り物にちょっとオトナなステーショナリーを「文具」柄でセットにしてもらったりすると思います。気心の知れた友人の結婚式なら、ご祝儀袋として使うのもいいかも。

今の時期、お店には一足早く夏柄が並んでいます。季節の「粋」を先取りに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

手ぬぐい勢ぞろい。柄を見ているだけでも楽しい。

早速、1枚買って、お弁当を包んでみました。マイタンブラー&マイスプーンと一緒に。

涼やかな色合いが夏に人気の柄! 切子細工の独特なカットを表現しています。

 

かまわぬ原宿店

Tel: 03-3401-7957
渋谷区神宮前1-10-10 太田記念美術館B1
http://www.kamawanu.co.jp/
10:30~19:00、無休(年末年始のぞく)
東京メトロ「表参道」駅A1出口から徒歩15分
JR山手線「原宿」駅表参道口より徒歩5分