『MoMA』が選び抜いたポルトガルの逸品と出会う。

(2010.05.11)

『MoMA(モマ)』の略称で親しまれているThe Museum of Modern Art(ニューヨーク近代美術館)。今でこそ多くの人に親しまれ、アートの入口ともなっている現代アートですが、MoMAが誕生した1929年当時はまだまだなじみの浅い存在でした。現代アートを広く浸透させる上で、『MoMA』の役割は絶大なものでした。

従来の美術館が扱ってきた、絵画や彫刻といった伝統的な表現技法だけにとどまらず、インスタレーションやオブジェ、映像、工業デザインといった新手法で表現された作品が集められていて、近・現代美術の全体像を見渡せるミュージアムとして知られています。2004年には谷口吉生氏の設計によって展示フロアの拡大リニューアルを果たし、さらに多くの美術ファンを引き寄せ続けています。

『MoMA』に足を運んだ人のほとんどが訪れる「もう1つのMoMA」とも言える場所が『MoMA Design Store(モマ デザインストア)』。このショップに並ぶアイテムは、全てMoMAのコレクションを選定している学芸員によって選ばれたもの。そのなかには、収蔵品そのものをルーツとする物も多い。永久コレクションとなった家具や雑貨、食器なども実物が販売されています。MoMAのショップらしく、そのセレクトの感度の良さは一級品。ショップにいながらもアートに浸れるような、グッドデザイン好きにはたまらない空間となっています。

『MoMA Design Store』での人気企画が「Destination」シリーズ。こちらは、北欧、ブエノスアイレス、ベルリン、日本など、毎回ある特定のエリアにMoMAがフォーカスを当てて、その地域の様々なデザインを発掘しているプロジェクトです。アートの視点で見いだされた品々は私たちに新しいインスピレーションをもたらしてくれます。

その最新シリーズ『Destination:Portugal(ポルトガル)』は5月にニューヨークと東京で期間限定販売されます(6月3日〜25日)。『MoMA』が見つけたポルトガルのグッドデザインは、ファッション、ジュエリー、インテリア、キッチンなど、実に多彩です。
 

Cork Umbrella 販売予定価格 16,000円
Cork Tote Bag 販売予定価格 7,000円

例えば、コルク製の傘とバッグ。実は世界のコルクの50%以上がポルトガルで生産されているそうです。ポルトガルの経済を支えていると言っても過言でないコルクを使ってのコレクション。コルクは水をはじく上、軽いので、傘やバッグにも適した素材なのだそう。ナチュラルな色も今の気分にはまります。これらのアイテムを売った収益の一部は、コルク樫の森を保護する活動に寄付されるので、地球に優しいエコ活動にもつながっているわけです。
 

荷物がざくざく入るバケツ型で楽々収納。
バッグの上口部分はボタンで締められます。

MoMAデザインストアでおなじみの素材が『Tyvek(タイベック)』です。先端的な化学技術の開発で知られる米国デュポン社が開発した独自の新素材。紙でも布でもない、極細ポリエチレン繊維を高密度圧縮した不織布です。このタイベックでできたネイチャー柄のグラフィカルなバッグ『La Ga Tyvek Bag』もお目見えします。身体に沿うようにフィットするスリムな造りが持ち運びに便利。40gという軽量にもかかわらず、耐荷重55kgの力持ちという驚きの優秀バッグです。

La Ga Tyvek Bag 販売予定価格 9,500円

そのほか、通常はポルトガルに行かなければ手に入れることのできない、80点以上のアイテムが期間限定販売されるので、ぜひ足を運んでみて。もちろん、「Destination:Portugal」以外のレギュラー商品もお見逃しなく!

 

MoMA Design Store 「Destination:Portugal」

期間限定販売:2010年6月3日(木)〜25日(金) *一部先行販売あり
MoMAデザインストア
Tel. 03-5468-5801
東京都渋谷区神宮前5-10-1
http://www.momastore.jp/