天然石と職人手仕事が生んだ「普段使いできる芸術品」

(2010.06.29)

映画『セックス・アンド・ザ・シティ2』の冒頭で主人公4人が集まった、マンハッタンの別格高級デパート『バーグドーフ・グッドマン』。ここに常設売り場が用意されている、地元ニューヨーク発のアクセサリーブランドが『M.C.L BY MATTHEW CAMPBELL LAURENZA(M.C.L バイ マシュー キャンベル ローレンザ)』です。リッチな上流家庭の高校生たちを主人公にした、アメリカの人気ドラマ『ゴシップガール』でも、おしゃれティーンズが身に着けて話題を呼んだことからも、世代を超えたその幅広い人気ぶりがうかがえます。

アメリカ出身のデザイナー、Matthew Campbell Laurenzaが1998年に立ち上げたブランドです。日本に本格初上陸するに当たっては、『バーニーズ ニューヨーク』の銀座、新宿、横浜の3店舗で6月、デビューしました。今年いっぱいは『バーニーズ ニューヨーク』だけでの限定発売となります。日本での取扱商品は『Japan Basics』と呼ばれる定番品と、春夏・秋冬の年2回発売されるシーズンごとのコレクションの2グループで構成されています。

ニューヨーク五番街のラグジュアリー百貨店『バーグドーフ・グッドマン』で2007年に取り扱いが始まってから、世界各地の百貨店が競い合うように取引を始めました。今ではアメリカ全土の『ニーマン・マーカス』、ロンドンの老舗百貨店『ハロッズ』、香港の『レーン・クロフォード』などの一流百貨店で販売されている中、この春からバーニーズにお目見えしました。2010年には世界3カ国で単独ブティックの展開が予定されています。

洗練されたデザインと、職人による手仕事の緻密さが『M.C.L BY MATTHEW CAMPBELL LAURENZA』を、特別な存在にしています。クオリティーに比べてリーズナブルな価格設定も、目の肥えたファッショニスタをとりこにしました。

ダイヤモンドをはじめとする天然石のセッティングに、接着剤を使う宝飾業者は実は珍しくありません。しかし、『M.C.L BYMATTHEW CAMPBELL LAURENZA』はこの処理法を固く禁じています。熟練した職人が手作業でしっかりとはめ込む作業を義務付けているのです。手間のかかるこの工程を経るおかげで、天然石ならでは自然な質感と、高貴な輝きが際立つのだそうです。

純度92.5%のスターリングシルバーで形作られ、黒ロジウムでコーティングされているので、エレガントでアンティークな表情が備わっています。様々な色味を帯びた天然石がはめ込まれると、表情はさらに深く。工程の最後に、丈夫なコールドエナメルでフィニッシングされて、『M.C.L BYMATTHEW CAMPBELL LAURENZA』特有の贅沢なボヘミアンスピリットをまといます。

『アンティークなタッチに、現代的なひねりを組み合わせるというアイデアがこのブランドを比類のない物へと昇華させているのです』。デザイナーのマシューはこう語っています。

すべてのアクセサリーは完成までに6〜8カ月を要します。デザインの第1段階は『スケッチ』。様々なソースからひらめいたインスピレーションを基に、マシューがスケッチブックに下絵を描き起こしていきます。立体の原型を作る段階から、マシューはスターリングシルーバーでかたどっていきます。

デザインに最も合う天然石をセレクトするのも、マシュー自らの仕事。原石はそれぞれ表面の質感や、色のグラデーションが異なるので、同じ造りのアクセサリーでも、同じ物は存在しません。石のキャラクターを正確に見極め、デザインに反映しているからこそ、『M.C.L BYMATTHEW CAMPBELL LAURENZA』のアクセサリーはすべてが唯一無二のきらめきを放つのです。

女優のペネロペ・クルスやメリル・ストリープ、歌手のレディー・ガガ、マライア・キャリー、リアーナなども顧客リストに名を連ねています。『ゴシップガール』の主役級の女優ブレイク・ライブリーはプライベートでも愛用しているそうです。

ボヘミアンでリュクスなたたずまいは、マシューが大学卒業後に敢行した世界旅行での見聞に裏打ちされており、幼い頃から育んだアートやアンティークに関する造詣もデザインの細部に忍び込んでいます。価格以上の納得感を提供したいと願うマシューのマインドは、『普段使いできる芸術品』という、これまでなかったアクセサリーを誕生させたようです。

 

バーニーズ ニューヨーク
www.barneys.co.jp

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