デキる女のデジタル仕事術。- 3 - “Macデビュー”したばかり。医師免許も持つ知性派モデルは海外を目指す。
モデル Chin-Kanaさん

(2010.11.29)


プロフィール
モデル
Chin-Kana

東京生まれ、品川&吉祥寺育ち。好奇心旺盛で体のしくみや健康に興味を持ち、医大に入学。在学中、病気になる前に対処する『予防医学』に興味を持つ。卒業して医師免許を取得後、モデル活動を本格的に始め、ショーや広告、雑誌等で活躍。また医師国家試験合格を目指す医学生のための予備校で放射線科と麻酔科の講師も勤める。趣味は水泳、サーフィン、ダイビング、バスケ、ゴルフ、ヨガ、キックボクシングなどスポーツ全般に加え、旅行、読書、ドライブ、ヘルシーレストラン巡り、英会話など多彩。1年前に購入したiPhoneからMacに興味を持ち、つい最近MacBook AirでMacデビュー。今後はITを駆使して情報管理・発信を行い、モデルをしながら医学知識を活かして多くの人が健康になれる活動をしたいと考えている。現在はadidas”Clima365″”Urban Sportsのほか、10月からBS朝日「USスタイル」にレギュラー出演中。
コラム「Chin-Kanaは医学とモデルの二刀流」

 
自然に取り入れているChin-Kanaさん。
才知に長け、気負わず海外を目指す姿には、
さらりと跳ねる身軽さが見える。

新型のMacBook Airを持ち込んでスタジオ入りしたChin-Kanaさん。10日ほど前に購入したばかりで、目下習得中なのだとか。

「今までは使っていたパソコンが重くて、あまり持ち歩かなくなっていました。そろそろ買い換えようとMacを検討していたのですが、そんなところへ、ちょうどよいタイミングでMacBook Airが発売されたのですぐに入手しました。タッチパッドなどが使いやすくて、とても心地よいです」

そんなChin-Kanaさんは、医師免許を持ちながら、モデルとして活躍中。雑誌やショーはもちろん、テレビ番組にも出演している。

「雑誌や広告の仕事がメインですが、最近ではショーが多いですね。ランニングのスタイルを見せるショーも増えています」

1日に撮影が2件入ることもあれば、オーディションに行くだけの日も。基本的に仕事はオーディションで決まるので、見せ方には結構気を遣います。モデルの名刺ともいえる、写真やデータが掲載された『コンポジット』も数種類用意し、その仕事に合ったものを渡しています。ひとつのパターンだけじゃなくて、いろいろな『顔』を臨機応変に出しているつもりです」

事務所に渡された写真をそのまま使うのではなく、状況に応じて適切に変える。写真のレタッチもしたほうがいいと考え、ソフトの使い方も勉強しはじめたという。

● 活動の拠点をニューヨークにも持ちたい。

 ここ数年は、ニューヨークでも活動したいと、たびたび足を運んでいる。

「ニューヨークと日本の両方で活動したいと思っています。今はBSのテレビ番組に出演していて毎月収録があるため、拠点をニューヨークに移すのは難しいですね。日本ではタレント的な活動をして、ニューヨークではファッションに関わる雑誌などに出る、というのが一番の希望です。
そのために、事務所を探して時々ニューヨークへ。たくさんの事務所の場所や電話番号を把握するため、Excelでリストを作成し、印刷して持ち歩いています。手書きと違って入れ替えや追加なども簡単なので。
英語の勉強もしています。知人に紹介してもらった先生とビデオチャットで発音などの練習も。先生はフィラデルフィアに住んでいるのですが、遠隔地でも顔を見て気軽にレッスンできています」

事務所探しや英会話のレッスン、どちらも大変な作業のはずだが、何でもないことのよう。道具を上手に利用して、努力や勉強を楽しんでいるのだろうか。

「外出時にはiPhoneも活用しています。仕事の資料がWordやPDFでメールに添付されてくるので、すぐに確認できてとても助かっています。メールはGmailとHotmail、MobileMeの3種類を使っているのですが、すべてを一度に見ることができるから確認漏れがないんです。
また、初めてのオーディション会場などでは、地下鉄から出たとたん、どちらに行ったらいいかわからないことも多くて。そんなときでも、iPhoneなら電子コンパスがあり方角がわかるので迷わずに済みます。
健康とスタイル維持のためにウォーキングを始めたので、Nike+iPodもよく使っています。声で残り時間を教えてくれるので、励みになりますね」

● 今では友達との約束にもExcelが不可欠に。

モデル業の傍ら、医学生向けに予備校の講師もしているそう。

「医学生が国家試験に合格するための予備校があり、学生だけではなく国試浪人した人なども対象です。講師は現在2年目で、麻酔科と放射線科を担当。週に1~2回地方を回ることもありましたが、最近はDVDの収録で済んでいます。
予備校生に初めて直接講義をするときは、時間通りにきちんと終わるか不安に思ったことも。でも、事前にWordで自分と生徒さん向けの資料を作っておいたので、思ったよりスムーズに進められました。Wordは学生の頃から使い慣れていたので、ほかの仕事で忙しい中でも準備がしやすかったのでしょうね」

学生時代には、WordのほかにPowerPointもよく使っていたとか。

「症例発表は、PowerPointが定番です。1枚ずつ簡潔に情報が入れられるので、たとえば、『症例番号』『日付と患者の容態』『血圧、血液検索の結果』……といった感じに、テンポよく次々と伝えられる。背景を選んで、文字を入れて改行すればもうスライドができますし、写真や図も簡単に入れられます」

Excel、Word、PowerPointと使いこなすChin-Kanaさんだが、使い道は仕事や勉強だけにとどまらない。

「何人かの友達とスケジュールを決めるときにも、Excelを使うんです。メールだけでやりとりしていると、全員の予定が把握しきれないですよね。私に限らず、誰かがExcelでリストを作ってメールに添付してくるので、予定を書き込んで返信します。一目で全員のスケジュールがわかるわけです」

● アイデアのヒントを異国の文化から取り入れることも。

デジタルを「デジタル」と意識せずに、気負わずさらりと活用している。アイデアや発想は、どのように得ているのだろうか。

「撮影やコラムの執筆では、いろいろな場所や人からヒントを得ていることが多いですね。最近は異国料理にはまっているのですが、レストランで異国文化に触れて発想のヒントになることも。たとえば、先日アフリカ料理を食べに行く際、予約の電話を受けたアフリカ人の方と雑談のようになってしまって。あまりに親しげに、自由に話すので、自分の仕事でももっと自由でいいんじゃないかと気づかされました」

仕事の話では理知的だが、エピソードを楽しそうに話す姿は、20代女性の快活さが垣間見える。

「普段から意識しているのは、コラム執筆のためにいろいろな文章を読んでわかりやすいところを取り入れたり、街中を歩いていてかっこいい写真があると、自分ならこう変えたいと想像したり」

得たアイデアは、どのように形になっていくのだろうか。

「アイデアをまとめるときは、手書きが多いかな。どうしてもまとまらないと人に話して、お互いの発想がふくらんで大きな案になることも。そこまでになると忘れないので、メモなどはしなくても自分のストックに入ります。今は少しずつ増やしている最中です」

手書きのメモには色を付けたり、図やイラストを入れてわかりやすく書いていく。学生の頃から、まとめる作業は得意なのだそう。

最後に、これからのデジタルの活用法を聞いてみると、新しいMacBook Airを使って、スケジュールなども管理していきたいと言う。

「今は調べ物にiPhoneを使っているのですが、大きな画面でちゃんとみたいと思うことが多いんです。MacBook AirでWi-Fi通信を利用したいと思っています。スケジュール管理もMacBook AirとiPhoneで統合して、どこでも使えると理想的です」

もう数週間もすれば、カフェで颯爽とMacBook Airを扱うChin-Kanaさんを目にすることができそうだ。

 

 

BS朝日『USスタイル』でレギュラーMCとして出演中。主にLAで暮らす素敵な女性の生活に密着しその美しさの秘訣やファッション、健康法などを紹介する番組。左からchin-kanaさん、リサ・スティッグマイヤーさん、モデル・ビューティージャーナリストのSAKURAさん。