凄腕バイヤーが発掘した和ブランド 、Rails(レイルズ)藤巻商店。

(2009.05.21)

『Rails(レイルズ)藤巻商店 店内』

「旅×日本のワザ×デザイン」。こんなコンセプトで『日本のいいもの』をセレクトしたショップが『Rails(レイルズ)藤巻商店』です。JR品川駅構内の『ecute(エキュート)品川』(東京都港区)にあるのもナルホド。「made in Japan」の素晴らしさを実感できるショップです。

元伊勢丹の凄腕バイヤー、藤巻幸夫さんが47都道府県を旅して出会った職人さんたちが主人公。匠びとがこしらえる和テイストのキュートな品々が詰め込まれた「和ンダーランド」です。昭和初期の商店街や、温泉街の土産物屋を思わせるようなショップの造りには、どこか懐かしいムードが漂います。

日本の失われつつある、貴重な職人技や製法で作られたモノを集めています。日本人である私たちでさえも知らなかったような老舗ブランド・伝統アイテムに出会うことができる新感覚ショップです。

老舗メーカーとコラボした、『Rails 藤巻商店』だけのオリジナルアイテムがたくさんそろっているのが、さらにレア度の高いところ。老舗の名品を単に集めて売っているのではなく、藤巻さんの着想が生かされているのです。伝統の技と、カリスマバイヤーの目利きがミックスされて、現代人が使いやすいアイテムが生まれました。

 

『Rails(レイルズ)藤巻商店』の店内。 左(ランチボックス)¥6,400 右(パソコン) ¥12,000) てぬぐい 各¥840

大正元年(1912年)創業の老舗帆布メーカー『工房HOSONO』とコラボしたバッグはタフでおしゃれ。「パソコン」「ランチボックス」「ガンモドキ」の3モデルが用意されています。色は定番の生成りに加えて、鮮やかな朱赤や、渋いからし色、モダンなパープルなどがあり、シンプルフォルムに映える色が目に飛び込んでくるようです。

『工房HOSONO』の製品は、帆布素材だから頑丈そのもの。裁断から縫製までの全工程を手作業で仕上げているそうです。山岳用テントや登山リュック、札入れやペンケース、小物などを手がけています。

手ぬぐいの専門メーカー『ケイス濱文様(はまもんよう)』とコラボして作った「品川オリジナル手ぬぐい」は遊び心いっぱいのデザイン。品川の『「品」をグラフィカルにたくさん並べ、店名にちなんだレールを描いたり、ビールジョッキの泡が「品川」という文字になっていたり。

 

ブリキのおもちゃがずらりと並ぶ。 抹茶入り玄米茶みどり ¥840 藤巻ユキオ飴 ¥500

手回しゼンマイが付いたブリキのおもちゃも懐かしい気分。ロボットや車などのおもちゃを眺めていると、童心にかえれそうです。

『レイルズ 藤巻商店』では食品もたくさん取り扱いがあり、隠れた名品と出会うことができます。新潟産コシヒカリを使った『抹茶入り玄米茶みどり』は、『日常の贅』を味わえる上質玄米茶です。

プロデュースした藤巻さんは福助やイトーヨーカ堂を経て、著名金融ディーラーの兄、健史さんと藤巻兄弟社を設立。『エキュート品川』とのコラボレーションショップとして『Rails藤巻商店』を2月に開きました。

藤巻兄弟の顔を描いた金太郎飴は、東京都台東区にある金太郎飴の元祖、金太郎飴本店の品。アイキャッチーなお土産として人気商品だそう。

駅ナカという絶好の立地。品川での乗り換え時に、ちょっと気軽に立ち寄れるのもウレシイところです。

「COOL JAPAN」と呼ばれるにふさわしい、日本の伝統やモノづくりを実感しながらお買い物が楽しめます。贈り物を探すのはもちろん、「昭和」を懐かしむのも良し、隠れた名品を探し出すのも良し。自分の審美眼を磨ける新しいお買い物スタイルかも知れません。
(ファッションジャーナリスト 宮田 理江)

 

Rails(レイルズ)藤巻商店

Tel. 03-3473-4315
東京都港区高輪3-26-27
JR品川駅構内 ecute(エキュート)品川
2F Station Style
10:00〜22:00、日祝 〜20:00