土屋孝元のお洒落奇譚。植物達との会話について。

(2011.08.04)

何気なく、テレビを見ていて、「笑っていいとも」に出演していた女優さんが、100分の一人を当てるクイズで、

「私は植物とお話をした事がありますが、今日のお客様の中で、植物とお話した事のある人は?」

との質問に、会場内に一人だけいらして、その女優さんが景品を持ち帰られました。
詳しく説明すると、この女優さん曰く、私がある日、植木にお水をあげていたら、植木が言ったのか、誰が言ったのかわからないのですが、何処からか、「暑ちゅい。」と聞こえたというのです。


僕も園芸をやっていて、本当にたまにですが、植物と対話できたように思う事があります。

四、五年前に見た映画で『中国の植物学者の娘たち』の映画のシーンでも、植物学者のお父さんが、まるで自分の子供の様に植物達を手入れしていてお香を焚いて蘭を元気にしたり、落ち葉を見て植物の健康状態がわかったり、という場面がありました。ご興味のある方はご覧ください。


昔から、サボテン類は人間の言葉を理解すると言われています。
今年も蕾を持ちはじめた、孔雀サボテンに「キレイに咲くと良いね。」と、言いながら育てたら、何年かぶりに花が咲きました。
ここ何年かは 毎年花芽を持っても、咲かずに落ちていたのですが、この声かけが幸いしたのか、キレイな花でした。

きちんと花や植物と対話して水やり。

バラ達もきちんと手を掛けて、一年間育てると花の付きが違うように思います。
ある時期自動散水機を使い、水やりを任せていたら、植物達が何となく元気がないのです。それで自動散水機をやめて、毎朝、きちんと花や植物と対話して水やりをしてあげると、勢いが違うような気がします。


昔、父がなくなった時、父が育てていた皐月や松などの盆栽達があっという間に枯れてしまったのを覚えています。水やりを忘れた訳でもなく、きちんと手を掛けていたのに、植物達にはご主人様が亡くなったのがわかるのでしょうか。


それから、僕は皐月や松などの盆栽はやっていません。庭には引越しをするたびに移し替えている皐月と、ベニシダレがありますが、鉢物では、今は小さなミニ胡蝶蘭やデンドロビウムだけになりました。

例外は、父の育てたゴムの木ですが、今でも元気に生きていて、もう家にきてから40年を超えて盆栽の松の様な樹皮をしています。気根が生えて まるでジャングルの様な風情で気にいっている植物です。このゴムの木は枝がすぐに伸びてしまうので、形を見ながら剪定してあげないと、形が悪くなってしまいます。

大きな枝を剪定した時には、鉢に植え替えて新しい鉢に仕立て直します。
だいぶ減らしたのですが、今は7鉢、栽培しています。


前に述べた自動散水機は、旅行に出る時にはとても便利で良いのですが、何かの加減で上手く植物に水がかからない時などには、瀕死の状態でなんとか生きているという事もありました。鉢植えの白いモッコウバラに自動散水機をセットして約一週間出かけ、帰ってみると葉がみんな萎れ、元気がなくなっていました。


この時も、「大変だったね、元気になってね」と話しながら手入れをしたところ、今では元どおりに育っています。
この話しかけるというのは、声を出して話すという事ではなく、心の中で話しかけるとのことです。

植物関連でもう一つ、今流行りのゴーヤのグリーンカーテンですが、横に伸びる枝芽を伸ばさないとキレイに広がりません、これには栽培初期に生えてくる中心の一番太い枝芽を剪定してしまうのです、こうする事で横に伸びる芽が生えて横にも広がり、涼しげなグリーンカーテンになるのです。

植物を元気に育て、夏を過ごしましょう。

P.S.
おすすめのグリーンショップ、紹介したかった近所のお店がクローズしてしまいました。元気なグリーンや植物を扱っているところなら、大丈夫。最近では、『ドイト』『Jマート』にても購入します。『Jマート』の植木鉢、イタリア製のテラコッタは異常に安いですよ。円高の関係?たまに『ジョイフルHonda』でも購入します。こちらもグリーン全体が安いです。