“ファティマの家”で、
モロッコ雑貨とミントティーを。

(2012.02.24)
『dar Fatima』ファティマの家、2月18日オープン

赤と白の空間に20〜30年代のモロッコを写したモノクロの写真が。タイルや照明などすべてモロッコのインテリア雑貨に彩られた『dar Fatima(ダール・ファティマ)』は、モロッコの雑貨とカフェを紹介するお店です。

オーナーの大原真樹さんは元スタイリスト。13年前、モロッコを旅していたときに感銘を受けて、モロッコ雑貨のインポートとオリジナル雑貨の制作を始めました。今ではマラケッシュにアトリエを構えて、オリジナルのバブーシュやリネン類などを制作しています。

モロッコの雑貨をその雰囲気ごと伝えたいと作られた『dar Fatima』は、店内の商品はすべてモロッコのもの。カフェのメニューもモロッコで飲まれているドリンクやサンドイッチなどを再現、行ったことのない人もリアルなモロッコを感じることができます。


ミントティー600円。ほんのりと甘いのですが、お好みでさらにお砂糖をプラスして本場風でぜひどうぞ。

白い陶器のスパイス入れ。木のカトラリーが入っているガラスの器はマラケッシュ在住フランス人デザイナーの「Lup31」のもの。
モロッコの魅力。

壁の写真を見ると、女性たちが並んで縫い物をしていたり、女の子が刺繍をしていたり、草の上に広げたラグの上で女性たちがミントティーを楽しんでいたり……。1920〜30年代のノスタルジックなモロッコの風景からは、歴史のある伝統工芸やライフスタイルの魅力を感じられます。

モロッコでは北部、南部、砂漠地帯など、異なるエリアでさまざまな工芸品が作られています。タンジェやシャウエンなど北モロッコではリネン、マラケッシュほか南部ではカラフルな織物のラグ、サハラ砂漠の街では独特なグリーンのサハラセラミックなど。どれも職人さんの技術は代々受け継がれてきたものです。

この技術を生かしながら、大原さんのアイデアやアレンジを盛り込んだオリジナルの製品にはひとつひとつこだわりがあります。例えば、バブーシュはデザインのオリジナリティだけでなく、底の部分にたっぷりと綿を入れてふわふわの履き心地にしたり、白い布タオルに白いフリンジを付けて多様に使えるデザインにしたり、大きさを小さくして日本の暮らしで使いやすいように考えられています。

ミントティーを飲みながら、モロッコの雑貨たちの生い立ちをひとつずつスタッフにたずねるのも「ファティマの家」の大きな楽しみと言えそうです。


(左)オリジナルデザインのバブーシュはふかふか。1足3,990円〜(右)モロッコ北部シャウエンやタンジェで作られるリネン類。1枚2,940円

(左)サハラ砂漠の入り口タムグルートに伝わる緑の陶器。灰皿(大)2,100円、(小)1,575円、スパイス入れ1,575円(右)モロッコ南部で織られるラグ。1枚10,290円

dar Fatima(ダール・ファティマ)
東京都渋谷区神宮前5-11-13 天野ビル1F
TEL:03-3406-8200
営業時間:11:00〜20:00 無休
ホームページ:www.fatimamorocco.com