TOTO×マガジンハウス エコスタイル通信 – 6 -  地球と人が癒される、屋上緑化に注目です。

(2009.10.05)

ここ数年、「屋上緑化」を進める企業が増えています。建物の屋根や屋上に植物を植えることは、どのような効果が得られるのでしょうか?

東京都環境科学研究所が2003年夏に行った調査では、緑化していない屋上の日中の表面温度が最高62.5度を示したのに対し、緑化した部分は最低33.2度を記録、平均でも40.2度で推移したという結果が出ています。

このヒートアイランド現象の抑止だけでなく、建物の表面温度が低くなることによるエアコンの使用量の減少、そして植物による大気の浄化作用と複数の環境改善効果があると言えそうです。

また近年、自治体レベルで屋上緑化を推し進めるための条例が制定されるようになってきました。一例をあげると……
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アークヒルズ内サントリーホール屋上のルーフガーデン。(写真提供/森ビル)
作ったばかりの屋上ガーデンの施行例。『YARD』梅津収一さんが、風よけの手すりとテラスとのバランスを考えてデザイン。

『TOTO×マガジンハウス エコスタイル通信』は、環境問題に真剣に取り組むTOTOとマガジンハウスのコラボレーションでできた、最新のエコ問題を取り上げるコンテンツです。環境をテーマに最前線で活躍するジャーナリストが、いま注目すべきエコなニュースはアクションをレポートしています。

 

筆者プロフィール

黒田 創(くろだ・そう)

雑誌『TARZAN』を中心にスポーツやカラダをテーマとした取材、原稿執筆を行う。『TARZAN』では、〈環境力調査隊〉という定例ページの執筆を担当し、環境にまつわるさまざまなトピックスを紹介してきました。