カメラボ – カメラ研究室 –時代を先取りするカメラ、リコーGXR。

(2010.02.18)

今回は、昨年末衝撃的なデビューを果たした、未来へのエポックメイキング的カメラ、リコーのGXRです。どこがどう衝撃的なのか、をご紹介しましょう!

Q……所長にカメラのあれこれをたずね勉強中のQちゃん
……あらゆるカメラに精通するカメラボ所長 Ryu Itsuki

 

 

一眼、レフ、コンパクトってどういう意味?

 

:まず、素人の私として一番知りたいのはこと、それは、このカメラは一眼レフなのか、コンパクトデジカメなのか、、ということなんですが。

:どちらでもありません(笑)

:えっ、、!?

:いい質問だね。

これは、次の全く新しいカメラを目指してリコーが作り上げたカメラなんだ。すごーく簡単に説明しちゃうけど、一眼レフの‘レフ’とは、鏡を置いて光路を切り替えることによって、ファインダーや液晶で確認できるタイプのカメラを指します。
そのためにあまり小さいものは、内部にこういった鏡やプリズムのようなものを組み込むため、作りにくい。

コンパクトデジカメは、「一眼」なのは同じ。撮影レンズとファインダーレンズが同じなのを「一眼」と呼ぶんだよ。

:ファインダ—でのぞいた画像がそのまま写真になる、今では液晶で観た画像が写る画像そのものということなんですね。

:そう。だから、正確に写る、と簡単にいえばそういうことになる。ちなみに二眼レフカメラはローライフレックスみたいなやつのことです。

:では、どうして本格的な撮影だと一眼レフってみんな騒ぐんですか?同じで小さければコンパクトがいいんじゃ?

:コンパクトデジカメは、自分で考えることなく写真が撮れるということを目指してスタートしたカメラ。

前回のオートハーフも、設計者の方は「母親にも撮れるカメラ」を目指してスタートしている。今では女性も写真を撮るけど、60年代初頭では極めて少なかったからね。何もしなくても撮れる、というコンパクトの根本はそういうこと。

その代わり、細かな調整が出来ない。いうなれば、自分好みにカスタマイズできないんだよね。現在でも、レンズ交換もカスタマイズ出来るといえるほどは出来ないし。それはコンパクトの理念からいえば当たり前な訳で。

逆にいえば、いつ、どうして、なんのためにそのレンズを使うか、を説明できない人には、一眼レフは使いにくいだけです。

今は、コンパクトでも、いろいろ出来る様に工夫されているし、写したいときにすぐ写せるし、構図や、いろんなモードで写せたり、一眼レフとはまた違うステキさがあると思うんだけど。

補足すれば、オリンパスEP-1はコンパクトカメラなのにいろんなレンズ、ライカのまで付けられるのはすごい。ただし、実物はコンパクトと呼ぶにはやっぱり少し大きめだね。

本体とユニットが合わさってボディとなる方式。
一体となっているのは標準50mm相当レンズ。もうひとつは24 – 72mmのズームレンズユニット。