カメラボ – カメラ研究室 –PENTAX K-m。お初にお目にかかります! デジタル一眼レフの魅力にやられっぱなし、の巻。

(2009.02.18)

ママ思いのカメラ?

:わお、経験してみたい、細く写ってみたいです(笑)。でも使用するまでそんなに一眼がいいと思ってなかったらしいんですけど、それにしては「コンパクト一眼レフ」の最初にこのちょっと変わったカメラを選択するなんて何か理由があったのですか?

:変わっている?

:一眼レフにしてはこのカメラ、すごく小さいでしょう? 一眼レフってもっとプロっぽいっていうか。

:僕のマネージャーが 量販店で見て「小さくてかわいい一眼レフなんですよ~。私でも撮れるらしい」というので、彼女はカメラオンチで写真嫌いなのに『珍しいな』と思って。現在出ている一眼レフでは最小らしいです。そしてものすごく軽い!

「ママ想いのカメラ」というキャッチフレーズもあったので ターゲットを絞り込んであり「子どもを写すママ」がわずらわしくなくて、持って歩けて、という理想をきちんと持って作られているんですね。簡単なのに高性能。シャッターも3・5/秒快速連写で動きの早い子ども、くるくる表情のかわるそのかわいさを逃さず写せる。表情豊かなペットやキュートな彼女を写すのにも最適。

トイカメラ風です。
レトロ調です。
ソフトフォーカスです。こんなに撮り分けられる!

プロみたいに撮れる! ピクチャーモード。

:いいことずくめですね~。これにはプロみたいに撮れる、というモードもあるとか?

R:ピクチャ―モードですかね。まあプロはマニュアルにして自分で設定したほうがやりやすいのであまり使いませんが(笑)。

確かに切り替えでいろんなシーンに対応していますね。ただやってみたけどこれは外での撮影で昼間に付属のZOOMレンズではあまりありがたみは感じられませんでしたね~。

:それはどうして?

R:切り替えを自分でやるのはめんどくさかった。どうせならいつもオートピクチャーモードで撮影すればいいのに、と思いました。いろいろやって「ほーっ!」と思いたい人用なのかな?男性はいろいろ試すのが好きだけど、‘ママ’対象ならあまり必要を感じなかったのが正直なところかな。

僕ならオートピクチャーにしておいてもっと対象に集中して撮りますね。
やっぱり切り替えにモタモタしてると撮られるほうが気にしたり、「撮ってもらっている」っていうウキウキ感がある場合は撮られる方の集中力やモチベーションも下がっちゃうから。
 
あと別にシーンモードみたいなのもあって、これはキッズ、ペット、美術館(勝手にストロボが光らないようになっている)、ナイトスナップ、サーフ&スノー、料理など盛りだくさん。

でもこんなに親切にすると今後の写真上達の妨げになるような気持ちはします。自分で考えて試す、ということが上達には絶対必要ですからね~。ただうちのマネージャーのように「撮ることさえおっくう」な人の導入にはいいのかな。

「買おうかな、出来るかも?」とショップでは思えるというか。 ただそういう人は、買ったあと「どのモードでシーンにすれば一番良く撮れるのか」という疑問がでてきて、結局「もっと簡単なカメラはないの?」という声をあげるようになる……。

:撮るときは瞬間勝負ですからね。。

R:ゆっくり考えているといいショットを逃すので、一番最初はオートピクチャーで楽しむのがいいですね。せっかく簡単で軽くて小さい一眼レフを使うんだから! その分対象に肉迫しましょう。撮る側の集中力は写真に正直にでますよ!!

 そうそう、このカメラは取り説がイラストでわかりやすくて高得点です!
またPTENTAXのHPに行くと開発秘話なんかも載ったスペシャルページがあり、そこには一からカメラの使用法がわかるページもあった!

メーカー側のカメラに対する愛情と、カメラを怖いけど使ってみたい! 子どもを撮ってみたい! という初心者に対する思いやりはストレートに心に響きましたね。

:開発秘話、私も読みましたがこういう風に考えて作られたカメラなのか、というのがわかるとうれしいし、カメラの特徴がその話を読むとスッと入ってきて使い易くなる気がします。

R:あそこにも載っていたけど バッテリーが単3でいいのはすごく便利。

:単3にするのが大変で難しかった、という話でしたよね。

こんな曇りの日でも撮れる! 曇りの日の海。トーンもしっかり出ます。
オートピクチャーの画面です。
液晶は大きくて見やすいです。
デジタルフィルター表示の出た液晶画面。