おしゃれ花嫁ファイル – 9 - 森の中の教会、緑と光と祝福に包まれて。

(2010.07.13)

私の同僚、そしてよき友でもある大植の結婚式に出席して参りました。

当日は快晴で、まさにウエディング日和! 会場は二人の出身が大阪ということもあって、神戸迎賓館須磨離宮で執り行われました。古い洋館をイメージして造られた会場は、重厚感がありとても上品な佇まい。日光が降り注ぐチャペルはとても厳かな雰囲気が漂い、参列者の私もなんだか身が引き締まるような気持ちになったのを思い出します。

まず入場してきたのは旦那さまの齊藤泰三さん。フレッシュなオレンジの蘭を参列者からひとつひとつ受け取り、新婦に捧げるブーケを作り花嫁を待ちます。続いてお父様と手を取り合って入場してきた彼女。ただただ美しく、幸せに満ち溢れた姿に涙がポロポロ。そして先ほどのみんなの思いが詰まったブーケを彼がプロポーズの言葉とともにプレゼント。このときの感動は忘れられません。
 
クラシカルな『セ・ミュー JUNKO TAMAI』のウエディングドレスはミニマルでとてもエレガント。さすが弊社のウエディング担当、“着たいもの”と“似合うもの”をきちんと分析した見事なセレクション。お母さまから譲り受けたというロングのパールネックレスとの相性も抜群で、長身の彼女だからこそ着こなせるとても上品なスタイリングが印象的でした。

 
 

マリッジリングはもちろん、『H.P.FRANCE BIJOUX』で取り扱っている、『LIA DI GREGORIO』のもの。泰三さんと過ごしたこれまでの日々やこれからの人生を語る大切な絆であると同時に、4年近くウエディング担当として打ち込んできた彼女にとって、自らがそのリングに指を通す感動はひとしおだったことでしょう。
披露宴は参加者が一体となれるアットホームな雰囲気を重視したとか。新婦のお姉さまが作成したウェルカムボードや、お母さまによるブーケなど心のこもった演出も。(↓写真はクリックで拡大できます)



 
 
そして一番印象に残ったのはお色直し後のスタイル。『LANVIN』の深紅のドレスに『TOM BINNS』のジュエリーを纏ったスタイリッシュなコーディネートは、ウエディングドレスのクラシカルさと間逆のテーマで、圧巻の一言。あまりの“彼女らしさ”と思い切りの良さに、そして何よりも輝いている姿に感動!

 
 
シューズデザイナーである彼とそれを支える彼女をかたどったウエディングケーキや友人の方々のパフォーマンスはみんなの笑顔を、近しい方々のスピーチやご両親へ宛てたお手紙は涙と感動を誘い、たくさんの人の愛情に包まれた二人の人柄が伝わってくる、そんな披露宴でした。

コンセプトが決まっていてみんなを楽しませるエンターテインメント的なウエディングも素敵ですが、二人のようにこだわりや自分たちらしさをしっかりと表現しながらそれを押し付けることなく、全員で祝福ムードを共有しようというスタンスは、参加者にとっても、とても心地いいものだと思います。(↓写真はクリックで拡大できます)

 
 

幸福な気持ちが自然と伝わってくる、二人の笑顔そのもののような挙式・披露宴に参加させてもらえて癒され、心からうれしく感激した一日でした。
大植さん、末永くお幸せに!
 
 

挙式&披露宴コーディネイト
(会場 : 神戸迎賓館須磨離宮)
 
挙式ドレス : セ・ミュー JUNKO TAMAI
ウェディングリング : LIA DI GREGORIO
お色直しドレス : LANVIN
アクセサリー :(ウエディングドレス)母、祖母から受け継いだパールのアンサンブル、DRAGON ROSE
         (お色直し後) TOM BINNS、JENNIFER BEHR
靴 : Dolce & Gabbana

                                      

花嫁のこだわりPOINT(本人のコメントから)

1.チャペルでのブーケストーリー
彼が入場、そしてふたりにとって大切なゲストからのたくさんの祝福に感謝しながら、一輪ずつ彼が束ねるブーケ。ゲストの想いも詰まったブーケでみんなの前でプロポーズ。そして、それをブーケトスで次のしあわせへと繋ぐ。ブーケトスまで同じブーケでするのは少々無茶とも言われましたが、たっての希望を叶えてくれました。

2.ウエディングドレスとアクセサリー
何軒もドレスショップをまわり、何度も袖を通したドレス。最後まで悩み、袖にデザインのあるクラシカルモダンなドレスを。すずらんのブーケと母と祖母から受け継いだパールのアンサンブルを。ベールもイメージでオーダー。

3.お色直しドレスとアクセサリー
朱赤のドレスは『LANVIN』で。憧れもあってぜひ着てみたかったブランド。コーディネートのアクセサリーは大好きなブランド『TOM BINNS』のネックレス、ブレスレット、ピアス…。母のロングパールを連に重ねてアレンジ。ブーケはイメージにあわせて母手作りのローズメリアを。靴は『Dolce & Gabbana』。

4.リングはイタリアブランド『LIA DI GREGORIO』
『H.P.FRANCE BIJOUX』にて。ラウンドとスクエアがひとつになったデザイン。自分たちのようだとふたり意見がぴったり一致!
 
5.ウエディングケーキ
彼がシューズデザイナーであること、そして世界でひとつだけの靴を贈ってくれたことから、シンデレラの物語になぞらえて。マジパン人形をそっくりにオーダー。

 
 
 

『LIA DI GREGORIO』
『DRAGON ROSE』
『TOM BINNS』
『JENNIFER BEHR』

上記ブランドの問い合わせ先:
H.P.FRANCE BIJOUX Tel.03-5778-2022

筆者プロフィール

阿野山 美郷(あのやま・みさと)

goldie H.P.FRANCE (ゴールディ・アッシュペー・フランス) PR担当

大学在学中、1年間過ごしたロンドンで出会った『かわいいものたち』が忘れられずファッションの世界に飛び込むことを決心。帰国後H.P.FRANCEに入社、4年目を迎える。生粋の九州人で、根っからの人好き。常にアンテナを張り巡らせ、今日も『楽しいこと』を探し求める。



『PRESS ROOM』でも『goldie H.P.FRANCE』のプレス記事を担当中。