土屋孝元のお洒落奇譚。良く眠れる季節。
たかがパジャマ、されどパジャマ。

(2011.09.02)

秋の気配を感じ、
良く眠れる季節がやってきます。

なんだか、先日までの「節電の夏」の暑さはなんだったんだろう、という様な気温の変化です。雨が降り、暑さは峠を超えたのかなと思う今日この頃で、秋の気配をそこはかとなく感じます。寂しいような、あの夏の暑さを懐かしく思います。
日本人のDNAには季節感を感じる感性が多民族よりも敏感にできているのかも知れません、最近同級生や友人のSNSなどの書き込みに、そんな言葉を多く見かけます。予報ではまた、暑さがぶり返すとの事ですが、夜になると 秋風を感じます。

秋の七草、虫の声……。昨日は久しぶりに庭のカマキリを見かけました。
もう、緑色ではなく茶色に変色しています。秋は早いのかな。

今年の夏の小さな発見は薔薇の葉にハチが巣を作り、みるみるうちに大きくなったのですが……、スズメバチの攻撃を受けたかと思えば、(朝起きて新聞を取りに出て見ていたら、スズメバチが一匹、蜂の巣を攻撃しているではありませんか、そうこうしているうちに蜂達が集まりスズメバチを退治してしまいました。)今度はアリ達に襲われ、その巣を結局放棄してしまいました。その後、近くのゴムの木の葉の裏側に巣を作り始めています。玄関ポーチの中に置いているゴムの木なので、玄関先に蚊がいないような気がします、ハチがいるせいでしょうか。家の中にも蚊は入らず、夏が終わりそうです。

秋の気配を感じ、良く眠れる季節がやってきます。僕は安眠のために、必ずパジャマを着て寝ます、旅行に出かける時にも必ず持参して行きます。

アスコット チャン、
コットンオックスフォード。

このパジャマにも少なからず こだわりがあり、いろいろと試した結果、『アスコット チャン』 Ascot Chang のコットンオックスフォードのモノを着ています、綿ブロードの『トーマスメイソン』 ThormasMason のシャツ素材のモノなども試してみましたが夏の一時期は良いのですが、何だか頼りなく、少し厚口のオックスフォードが良いのです。
シルクのパジャマも良いとは思いますが、寒い時期に限ります、シルクは洗濯すると収縮がかなりあり、サイズを少し余裕を持たないとアイロンで伸ばしても元には戻らないのです。コットンオックスフォードのモノは洗濯しハンガーに掛け乾かせば、厚地のせいか、そのまま着れ洗濯ジワもないのです。

トーマスメイソン社の生地のパジャマはアイロンを掛けないと、どうもしっくりとしません。洗濯してハンガーで干しても、洗濯ジワが細かく入り、気になってしまい、アイロンを掛けてしまいます。アイロン掛けして畳んだ姿はとても姿が良いのですが……。

コットンのオックスフォードパジャマは寝ている時に、掛布団などをはいでしまっても、パジャマだけで充分に身体の保温をしてくれます。季節の変わり目、以外にも身体は冷えるもので、冷えると痛む傷がある身にはつらいものです。

このパジャマは何年か毎に新調し、オーダーしています。ボタンは白蝶貝の貝釦、クロスステッチで留めています。必ずパイピングを入れてもらい、ポケットも左胸と腰に左右ふたつ、アウトポケットでパイピングあり、パンツは共布のリボンで結ぶタイプです、裾は5cmの折り返し、一見スーツのダブルの裾上げにも見えますか、ここにもパイピングありです。

一番お気に入りの色はオックスフォードのライトブルーに白いパイピング入りのパジャマで、確か 何の本か忘れましたが、ブルーには気分を落ちつかせ気持ちを安定させる効果があるとありましたが、そのようですね。

たかがパジャマ、されどパジャマです。
寝ている無意識時に皮膚が感じる触感は安眠のためには必要な事かもしれません。

PS
『アスコット チャン』のお店、ロサンゼルスとニューヨーク、香港のペニンシュラアーケードはいい感じでお勧めです。日本には年に二回 春と秋、顧客の為に、東京と名古屋、大阪、に出かけて来てくれて、オーダーできます。