笑いあり、涙あり!? みんなで乗馬体験 - 1 –  マイペースアラサー娘に振り回される!?

(2010.05.17)

「ハイソックス」とご対面。

今日私たちが乗る「ハイソックス」の脚です。名前の由来は、脚の模様がハイソックスをはいているように白いことから。いつもお世話になっている高橋さんが、彼女の脚にプロテクターをつけてくれました。おニューです。走りながら自分の脚同士があたってけがをしてしまうこともあるので、その予防なのだそうです。

はい、こちらがお顔です。まつげまで栗色でかわいいアラサー娘はまだ少し眠そうzzz。鞍(くら)をつけます。

※鞍とは、乗馬のときに、人が座るために馬の背中に乗せるもの。鐙(あぶみ)という、足を乗せるためのペダルのようなものがついてます。

近くで見ると迫力があります。そして美しい!見とれていたら、彼女の優しいまなざしに完全ノックアウト。本当にきれいで優しい目をしてるんですよ~。

「ハイソックス」の準備完了、お待ちかねのふれあいタイムです。首のあたりをなでると、体温が伝わってきます。あったかくて、美しい筋肉がほどよくかたくてキモチいい~。今まであまり動物とふれあう機会がなかった私ですが、すっかり馬が好きになってしまいました!もう、いつまでも撫でていたい~。

※馬はデリケートな動物なので、後ろから突然近づくと驚くことも。馬に近づくときは前からゆっくり近寄って。何度も名前を読んであげると、より高いコミュニケーション効果が期待できます。

 

まず小松氏が乗馬に挑戦です。
 

馬場に到着。「乗馬体験」は、サークルの柵の中で行ないます。1番手は小松氏。「はじめてですか?」の問いに、「いや、2回くらい乗ったことあるかな」……えっ、そうなの!?
両足で馬の腹をポン!と蹴るのが、ススメの合図。両手で手綱をギューと引くのが、トマレの合図です。「背筋をのばして、下を向かず遠くを見るように!」
 
※馬は、直線は得意でもサークルになっているとスピードが出せないため体験向きなのだとか。

かなり上手です。1~2週歩いたところで「じゃあ少し速歩(はやあし)してみましょうか」と元持さんが合図をすると、ハイソックスのスピードが速くなりました。ここで高橋さんから衝撃の告白が。「ハイソックスはマイペースな子で。しかも普段はあまり“乗馬体験”には登場しないんですよね~」……!! でもいまのところとってもお利口です。

※乗馬で必要となる馬の歩き方、走り方の種類には、常歩(なみあし)=普通に歩く、速歩(はやあし)=小走り、駈歩(かけあし)=早めに走る、があります。

しばらくすると、「では、馬の動きに合わせて、立ったり座ったりをしてみましょう」。これはさすがの小松氏もタイミングが難しい様子。軽速歩(けいはやあし)と呼ばれるこの乗り方は初心者にはとても大事な練習のひとつ。馬が走る一歩おきに、お尻を上げて反動を抜きます(実は馬が走ると結構な縦揺れなのです…!)。馬が走るリズムに合わせて、立つ、座るを行なうと、人への体の負担が少なく、人馬一体になって走ることができるとか。

※うまくできたら、褒める、これ鉄則。この愛撫をすることで、馬は「これでいいんだ」と認識して覚えるのだとか。こうして信頼関係が築かれていくのですね。

 

いよいよ私の番。
 

さて、次は私の番。ドキドキ……。隠れ経験者の小松氏はさっさと乗ってしまいましたが、私は正真正銘の初心者。まずはまたがるところから。手綱とたて髪をギュッとにぎり、左足を鐙(あぶみ)にかけ、自転車にまたがるようにして、馬の背中に乗ります。そしたら右足も鐙にかけます。このとき、つま先をあまり深くはめないのがポイントです。
 

なんとか無事に馬にまたがることができました。
馬上はイメージしていたよりも高い!そして何もしてなくても馬の呼吸で少し揺れます。姿勢は、とにかく背筋をまっすぐ。猫背の私は、自分が思っているよりも、「反りすぎじゃないの!?」というくらい後ろにのけぞらないと前のめりになってしまいます。ところが、“背筋を伸ばす!”に気をとられすぎて、ガッチガチに。遠くを見ているような、何も見えていないような。そして、「田代さん、大丈夫ですか~?」と言われた瞬間の写真がコレです。肩が上がっちゃってますね。リラックス、リラックス。

※きれいな姿勢は、頭とお尻とかかとが一直線上にあるのがお手本。これ、初心者にはなかなか難しい姿勢なのです……でも意識して練習しているうちに慣れてきますよ。

いざ、出発。最初はゆっくり歩くんでしたよね。
が、しかし。思ってたよりも早い~!これ、さっき小松氏がスタートしたときのスピードと一緒ですか? 下で見ているのと、馬上で体感するスピードはだいぶ違います。歩いているのに、小走りしているような感覚。

※競馬の騎手の体感速度は時速60km以上とか。全く想像がつきません。

そんな私でも、褒め上手の元持先生から「なかなかよくなってきましたよ~」の言葉をいただき、ちょっとずつ緊張がほぐれてきて、なんとか乗馬っぽいかたちになってきました~。楽しくなってきたぞ~!!
 
が、それもつかの間……。

じゃ~ん!「ハイソックス」、なんとショートカットをはじめました。外側の囲いと、内側の囲いの間を通らなければならない「乗馬体験」。ですが、なにせ初心者を乗せるのは、彼女にとっては珍しいこと。超初心者の私に退屈してきたのか、同じ年代の私がナメられたのか。ちょっと歩くと、すぐに内側にショートカット。私も負けじと、手綱を少し外側に開き元の場所へ誘導を試みます。そしていい感じで速歩! といきたいところでしたが、出口付近にくると、すぐにまた休憩されてしまいました……。
 
 
※乗る人が、きちんと主導権を握るのが大事。また、手綱に力が入ると、トマレの合図と勘違いしてストップしてしまいます。

「ハイソックス!」元持さんと高橋さんの呼びかけと手助けもあり、なんとか持ち直してくれた「ハイソックス」。
ほら、速歩もできました!問題の“立ったり座ったり”は、立ち上がるのが本当に難しい! お尻を持ち上げられないんです、トホホ。鐙に足を入れすぎていると余計にできません。それでも、ラスト一周だけ、なんとか形になった私。ようやく馬上で、爽やかな風を感じたり、遠くの緑を眺めたり、自然を楽しむ余裕ができたかな。

FLASH動画:乗馬風景

ヘッポコ田代が、ようやく速歩ができた感動!?のラスト1周。
我ながらとっても楽しそう。はしゃぎすぎの32歳です。
私のような超初心者の方も、わずか30分でこのくらいまで
できるんですよ!先生、ありがとうございました。

 

センスNo1!マッハ氏。
 

最後に挑戦したのが、2人の乗馬を爆笑しながら撮影していたカメラマンのマッハ氏。乗り方も、撮影しながら学んでいたようで、かなりスムーズ。乗馬は今日が初めてのようですが、元持先生も、「センスがいいですね」と絶賛。マッハ氏のように、日頃バイクに乗っている人は、のみこみが早いのだそう。

さっきあんなにショートカットしてた「ハイソックス」も、しおらしく従います。
俺、年上の女性にモテるんすよ、と早速調子に乗ってます。
モンゴルの草原を思わせるショット。今日1番のスマイルです。