カメラボ – カメラ研究室 – RICOHのハイコンパクトデジカメ対決!グラマラス GX200 VS モデル体型 R10 タイプなのはどっち? の巻

(2009.01.20)

Ryu オートのR10なのにかなりいろいろやって撮っているね。

Shun マニュアルでない限り、カメラが勝手に明るくしてしまうので、
マイナスにするのが常套手段。この画像では、かなりマイナスにしています(-2とか)が、それは
上記の理由以外に、ちょっと暗くてムーディーな画像にするため、というのと、色に深みを出すためです。

いわゆるローキーに近づけようとしたんです。作品によっては 反対にプラスにすることもあります。たとえば、白いものとか、逆光とか、とにかくカメラが勝手に必要以上に暗くしてしまうときには使います。それ以外にも、いわゆるハイキー、とか色を浅くする、とか絵作りのためにもします。あとマクロモード設定もできます。これもほとんどのカメラについている。普通の人には、チューリップマーク、と言った方が、分かりやすいかもしれません。

Ryu 携帯のカメラにもあるヤツね。

Shun はい。R10もGX100も最短1cmくらいまで寄れるので、
このモードの使い出があります。さらに、R10は焦点が合うと、どこにあってるのかが画面に〜cmとでてくるの非常に良いです。GX100は出てこないんです。

Ryu 200にもないな。

Shun 
まあ コンパクトカメラは、ぼかした写真を撮る手段はマクロモードしか無い、という点も……。

Ryu そこはコンパクトだから……。ぼかすには焦点距離の問題、、これはコンパクトだと「コンパクト」ゆえにきついよね~。それならレンズを明るくするかしかないわけで。こちらは値段の問題があるし。ただこのへんもコンパクトの欠点なのは各社わかっているから日進月歩かもというか期待したい点だね。

実際一眼で綺麗にぼかすにもレンズが別に必要とか、もともとが高いとかある。この値段でここまで出来れば上出来、ともいえると思うよ。一眼の話がでたからついでに言うとGXは一眼のようにファインダーを覗ける。プロとしてはグッとくる点だね。カメラっていうのはやはり顔につけてブレナイように固定して覗いてキチンと入るものを確かめて撮るのがやはりいい。まあ今は手ぶれ補正がついているけど。

Shun 
GXはさすがにいろいろ設定できて複雑なのが楽しいってうのもありますよね。GXはA設定(絞り優先オート)があるのが、個人的にはうれしいです。あと、フォーカス設定でスナップモードにすると、2.5mくらいの固定焦点になっていちいちピントを合わせなくてもとれるので素早く撮る必要があるときには、これは意外に良い。

コンパクトでしかも広角なので、だいたいピントはあうからこそ、このモードの使い出はあるんですね。あとはR10だからこれができない、というマイナス指向ではなくて「これは出来るのか、ならこうしてみよう」というプラス発想でいきたいですね。

ともかくいろいろいじって失敗をおそれずトライすると思わぬ自分だけの使いかたも発見できます。

Ryu お金ができると、ソレに頼っていいものを買う。でも実は安いものしか買えないけど自分達で工夫したり仲間と情報交換したりしていくと そのほうがアートスティックなものが撮れたりして……。上位機種を持てる実力が出来たときは それを使いこなせないとしょうがない。
その基本はコンパクトカメラみたいに 多少の不自由があるものを考えて使うことがきっと土台になるよね。

R10かGX200か、どっちがいいかっていうのはカメラ特性の違いをわかった上で 自分のカメラライフや好みを見つめなおすことでしかわからない。R10を理解して工夫してこんな写真が撮れるって素敵なことだよ。

Shun 
ありがとうございます。今日のフォトはレタッチが出来ればこうなる、というのはまずいのでノーレタッチにしておきました。

でもやはり本職も、ということで 別に作例としてGX100で撮っての超レタッチバージョンも出しました。マガジンハウスには、尊敬する茂手木さんがいらっしゃるので恥ずかしいですが。

Ryu この間 韓国のキュレーターさんが 君のレタッチ作品に興味を示していたよね。そうそう最後に宣伝をひとつ。

1月20日(火)から2月20日(金)までソウルジュネスギャラリーで行われる日韓交流アート展に僕とシュンタロウの写真が出展されます。これは1年以上続くんですが1ヶ月ごとに作家は交代、通常日本からと韓国から、一組づつの対決スタイル。そのTOPが僕らと、韓国の写真家二人。
俳優さんやセレブ向けギャラリーです。あちらに行かれたらぜひみてください。ヨン様に会えるかも?(笑)

今日のフォト by RICOH R10 No.1

撮影データ:

撮影日時、場所 2008年12月13日、下北沢のジャズ喫茶の絵
撮影者 シュンタロウ
使用機材 RICOH R10
撮影のポイント 露出をかなりマイナスにしています。マクロモードで撮ってます。

今日のフォト by RICOH R10 No.2

撮影データ:

撮影日時、場所 2007年夏、外房大原海岸で撮影したサーファーの姿。
撮影&レタッチ シュンタロウ
撮影機材 RICOH R10
撮影のポイント GX100で撮影後、レタッチでまるで絵のように。

今日のフォト by RICOH GX200

撮影データ:

撮影日時、場所 2008年11月、パラオに作例撮影のため旅行。
撮影者 Ryu Itsuki
撮影機材 RICOH GX200
撮影のポイント ISO200 焦点距離 4mm F9.1 1/1900秒 RAWをJPGに変換、そのとき ちょっとワイルドな浜辺の感じにグッときてパシャッ!