2会場で拡大開催、インテリア・エキシビション『場と間 』

(2013.10.22)

インテリアの楽しみを幅広い層へ発信したいと考え今年は2会期、2 会場で開催される『場と間』。その発案者でディレクターの馬場雅人さんに今年の企画について、発想の源について書いていただきました。

デザイン・アート・プロダクトのインテリア・エキシビション
『場と間 vol.05』

2010年からスタート、毎年10月に開催してきた『場と間(BAtoMA)』は、デザイン・アート・プロダクトのインテリア・エキシビションです。

2013年から春・5月の『クリスマス展』を加えて年2回開催へ。そして2013年10月末の『場と間 vol.05』からは、これまで同様の合同展示会『場と間 トレードショー(BAtoMA TRADESHOW)』と、より広くインテリアの楽しみ方を紹介するイベント『場と間 インフォメーション(BAtoMA information)』の2会期・2会場開催へ発展します。

2012年10月『BAtoMA vol.03』の開催時は50社が出展、5,100名の来場。今年5月『BAtoMA vol.04』は26社出展、5,500名の来場がありました。(5月は、テーマを「クリスマス」に限定していたため、出展者数は通常の10月よりも限られたものとなりました。)


『場と間 vol.4』の会場の様子。

今年の『場と間』は
2会期、2会場で開催。

これまでの『BA to MA』は、ビジネスを中心とした合同展示会だったため『東京デザイナーズウィーク』とあえて会期をずらしていました。各所で様々なイベントが行われるこの時期には、合同展示会にゆっくりと訪れて商談を行う時間が取りづらいのでは、と考えているからです。

今回初めて開催する『BAtoMA information』は、デザイン・アート・プロダクトと、それら全てを含むインテリアが好きな人に向けたものです。

プロとアマチュアの垣根を越えて楽しめるデザインウィークの前に『BAtoMA TRADESHOW』を開催してビジネスの場を、そしてデザインウィーク中には、『BAtoMA information』でインテリアの楽しみを幅広い層へ発信したいと考え、2会期、2 会場としました。

『BAtoMA TRADESHOW』は約40社が出展、『BAtoMA information』には約10社が出展します。『BAtoMA information』は、インスタレーションやワークショップなどを含む、インテリアの楽しみ方を紹介するイベントのため、「出展」という形での展開は限られたものになる予定です。


『BAtoMA TRADESHOW』では馬場さん愛する工場、工場のかけらをインスタレーションとして紹介します。

よりもの作りに近い人々と直接会話を楽しめる『BAtoMA TRADESHOW』、トークイベントが充実の『BAtoMA information』

『BAtoMA TRADESHOW』は出展者数が多く、日本に限らず世界中のものを様々なジャンルでご覧いただけます。普段ショップでする買い物とは違い、作り手や仕入れ元など、よりもの作りに近い人々と直接会話を楽しめ、ブランドのストーリーを知ることができます。

『BAtoMA information』では、特にトークイベントを楽しんで頂きたいと思っています。トークイベントといっても、勉強会のようなものではなく、気軽に楽しめ、デザインやアートを生活にどう取り入れるのか、ヒントを持ち帰って頂ける場にしたいと考えています。また、今回、アムステルダムからアーティストを招致しました。ヨーロッパで活躍する気鋭のアーティストによるインスタレーションは、私自身も楽しみにしています。


『BAtoMA information』では、連日トークショーが開催。11/3日(土) 14:00~「家具から考える場と間 -建築家の視点から」トラフ建築設計事務所鈴野  浩一×スキーマ建築計画長坂常 、16:00~「家具から考える場と間 -プロダクトデザイナーの視点から」藤城 成貴 ×角田 陽太 、11/4(日) 14:00~「身近にあるデコ、暮らしの中のデザイン -青山で出会うフランス」インテリアスタイリスト作原 文子 ×場と間ディレクター 馬場 雅人など。

『BAtoMA information』
オランダ・アムステルダムのデザイン、アーティストをフィーチャー。

今回『BAtoMA information』ではオランダ・アムステルダムからのアーティスト、デザインを多く紹介します。

私にとって、デザインの原点がアムステルダムでした。『ドローグデザイン(droog)』をはじめ、オランダのデザインが面白いと思い、15年ほど前からデザインを勉強し始めました。

新しいものを探し続けるのも大切ですが、原点を振り返り、洗いなおすのも楽しいものです。オランダには、実はこれまで訪れたことがなかったのですが、今年に入り2回訪れることができました。彼らは、生活を楽しむゆとりがあるように感じます。当たり前のようにアートやデザインを取り入れ、楽しんでいる。そんなオランダの「今」を紹介したいと思っています。

『Hotel the Exchange』のスザンヌ・オクセナーによる
ホテル、進行中のプロジェクトを紹介。

1月にオランダを訪れる前に、「アムステルダムにデザインを探しに行こう」といろいろ調べ、見つけたのが、スザンヌ・オクセナー(Suzanne Oxenaar)がコンセプトメイカーを務める『ホテル・エクスチェンジ』でした。(業界では有名だったのですが……)学生たちがひと部屋づつデザインしているホテルで、セントラルのすぐ近くなのに良心的な価格で、誰でも気軽にデザインを楽しめること、そしてウェルカムな雰囲気がとても素敵な場所でした。

また、デザインを考えるときに、ホテルというフレームが面白いとも感じています。スザンヌは、これまでも日本で紹介されてきましたが、もっと多くの人に知ってほしいと思いました。

スザンヌは、オットー・ナン(Otto Nan)と共に、アムステルダムの『ロイドホテル(Lloyd Hotel)』、『ホテル・ザ・エクスチェンジ(Hotel the Exchange)』とそのカフェ『ストック(STOCK)』、ウェブストア『オプションズ(OPTIONS!)』、建築家 長坂常とともに東京の『ラブ・ホテル(Llove Hotel)』の協同創設者でコンセプトメイカーです。公共空間のための大規模なアートコミッションのアドバイザーや、ロシア モスクワやオランダ・アルメールでの展覧会企画、レストランの共同設立、キュレーションなど幅広く活躍しています。

彼女は常にアイディアを発信している人で、ミーティングをしていても、出来る出来ないの枠にとらわれず、どんどんアイディアが湧き出てきて、とても楽しかったです。インスタレーションの内容もあっという間に決まってしまったほどです。『BAtoMA information』の会場では、スザンヌが創ってきたホテルと、今進行中のプロジェクトを紹介します。ぜひご覧ください。


スザンヌ・オクセナー『ホテル・ザ・エクスチェンジ(Hotel the Exchange)』

『場と間 トレードショー(BAtoMA TRADESHOW)』
デザイン・アート・プロダクトの合同展示会

会期: 10 月 23 日(水)~ 10 月 27 日(日) 11:00 – 19:00 (最終日:- 17:00)
※ 23・24 日はビジネス関係者のみ来場可能
会場: ラフォーレミュージアム原宿 (東京都渋谷区神宮前1−11−6)
入場料: 500 円(招待状持参で入場無料)
Mail:batoma_exhibition@hpgrp.com

『場と間 インフォメーション(BAtoMA information)』
世界中のインテリアを紹介する INDEX

会期: 10 月 31 日(木)~11 月 4 日(月・祝) 11:00 – 20:00(最終日:- 17:00)
会場: 表参道ヒルズ 本館 B3F スペース オー(東京都渋谷区神宮前4-12-10)
※ 他サテライト会場あり
入場料: 500 円(招待状持参で入場無料)
Mail:batoma_exhibition@hpgrp.com

『BAtoMA TRADESHOW』と『BAtoMA information』、2 会場にご来場の方は、合計 1,000 円のところ、800 円にて入場可のチケット販売予定
※『BAtoMA TRADESHOW』会場『ラフォーレミュージアム原宿』にて販売。