『starnet 東京』が、馬喰町に誕生。

(2011.04.04)

益子でライフスタイルを提案し続けて15年の『starnet(スターネット)』が、2月にギャラリー&ショップを東京にオープンしました。1階には、スターネットのオリジナルアイテム、安全でおいしい食のための「スターネットフーズ」と自然なプロセスで仕上げた手仕事を主体にした「organic handloom」が。2階は、作家さんの個展や新商品の展示会などを行うフレキシブルな空間です。
 

味わいある古物の棚や家具、オフホワイト壁と石のフロアが作り出すこぢんまりながらも“スターネット”らしい空間。
お買い物かごは、ご近所の『暮らしの道具 松野屋』さんのかご。

1年半前、“益子”という土地の素晴らしさを広く知ってもらうため開催した「土祭」のため東奔西走したスターネットのオーナー馬場浩史さん。イベントを終えて朝市に若い人があまりいなかったことから、もっと食に関心を持ってもらおうと『山の食堂』をスタートして、オリジナルのオーガニック食品「スターネットフーズ」を立ち上げました。お隣の茨城でジャムを作る名人にオリジナルのジャムを作ってもらったり、仙台の山奥でニホンミツバチのはちみつを採取している職人さんの希少なはちみつを扱ったり、オーガニックで作られる豆やコーヒーをシンプルなパッケージで提供したり……。地元の人、縁あって知り合った人たちとのつながりから、たくさんの商品が集まっていきました。
 

ニホンミツバチのはちみつは、昔のお薬のビンを利用したパッケージ。
豆、コーヒー、ジャム、はちみつ、お茶……。お店の片面にはスターネットフーズのアイテムが勢ぞろい。

時を同じくして、以前にもまして多くの、益子でものづくりを始めようとする若い人たちが馬場さんの元へ集い始めました。革職人さんやテキスタイル職人さんなど、手仕事でものを作る人たちです。馬場さんと若い職人さんたちは一緒になって、自然素材を使い自然なプロセスでさまざまなアイテムを作り始めました。それが「organic handloom」。益子の窯元さんと一緒に作るベーシックで使いやすい食器、先の細い繊細なお箸など以前から扱っていたオリジナルアイテムに加え、軽くて薄く縁の丸みが絶妙なガラスのコップや自然素材のバッグやストールなど、うつわから衣類まで幅広く展開していきました。
 

軽さ、薄さ、ふちの丸みなど、千葉のガラス作家さんと一緒に、とことんこだわってつくられたコップ。
益子の窯元で作られるうつわたち。大きさや形、釉薬の色や風合いなど、すべてを相談して作られるオリジナルアイテム。

こうしてものづくりを始めしばらくしたとき、益子の素材や益子で得た人のつながりから誕生したものたちを、もっと多くの人に知ってもらいたいという思いを強く感じるようになった馬場さんは、東京にお店を出すことを決めました。そして2月19日、馬喰町に佇む白い一軒家に「starnet」の文字がかかげらことになりました。

スターネットがつくるもの。それは心地いいもの。organic handloomは、履き心地、着心地、使い心地がよく、そのものと接しているとき気持ちよくなれることが大事なんだそう。そのためには、環境に優しく継続して作り続けることができる自然な素材を選び、動きやすい、使いやすいデザインを心がけているという。スターネットフーズもまったく同じ考えで、食べておいしく、体にも環境にも優しく、見た目にも気持ちのいいものを提供する……。スターネットのフードとプロダクトは、毎日の暮らしをより気持ちよくしてくれるものばかりです。

 

starnet 東京

Tel:03-5809-3336
住所:東京都千代田区東神田1-3-9
営業:11時~20時
定休:日曜日・祭日
 

安心でおいしいだけじゃない、キッチンにあるとうれしくなるようなデザインのよさも大きな魅力。
ジャム名人・鉄砲塚さんにお願いして、益子の果物とキビ糖でつくられるジャム。
お店のもう片面には、白い陶器、シンプルなガラス、使用感がいいお箸など、毎日の食卓を彩るアイテムが並ぶ。
益子のお店でも定番的に作ってきたお箸は、先が超極細で、使いやすく美しい。
益子のアトリエでの馬場さんと陶工さんのワークショップで作られる花器。
益子のパン屋さん『PANEM』のパンが買えるんです!