おうちでパパッとタイ料理 - 1 - タイ料理に必要な調味料を揃えてみよう! 

(2010.02.23)

こんにちは。『WEBダカーポ』トラベル→ワールドカテゴリー→プーケットに出没する『アタシ』こととくたけです。初対面の人に「タイに住んでいるんですよ。」と言うと「タイ料理、大好きなんですよーぉ~♥」と切り返してくる人によく出会う気がする今日この頃。

 

しかし。

タイ料理が好きな人。お家で作る人いるのかな?? 料理好きアタシがまだ若かりし頃、本屋でたまたま見つけたタイ料理レシピ本を購入して、それじゃ、さっそく1品作ってみましょうというとレシピ本を開いて愕然としたこと。それは「こんな材料うちの近所のスーパーじゃ売ってないよ。」ということでした。

いまじゃ、大手スーパーの中華料理食材棚のあたりに陳列されている(超ミニボトルだけど…… 。)タイ料理に切って離せないナンプラーですが、アタシがまだ青臭かった当時はナンプラーもまだ知名度が低かったし「パクチー」なんて「い、いったいそれ、なんですか?」という時代。その後、そのレシピ本はそのまま本棚へ永久にお倉入りすることになったという悲しい思い出があります。今は別けあって、いや、縁あって、というよりアクシデント(?)でたまたま毎日パクチー三昧、じゃなくてタイ料理が食べられる「プーケット」なんて場所に住んじゃっていますが、今だって日本で『タイ料理作れ!』という指令があってもわざわざネットでお取り寄せしたり、電車に乗ってわざわざアジア食品専門店なんて行く気にはならないことでしょう……。

ふとそんなことを考えていたらお隣に住んでいる海外生活が長い料理上手のタイ人女性が「ライムがなかったらレモンで代用するのよ!」と言っていた事を思い出しました。そう。ない物は日ごろ身近にあるもので代用すればいいってこと! 本物タイ人(偽物タイ人はいないけど。)がそういっていたもん!! ということで「スーパーで手に入る食材を利用して本格的に限りなく近いタイ料理をおうちでパパッとつくっちゃいましょう。」という趣旨のもと今回無理を言って新企画を通していただいちゃいました。以外に本格的なタイ料理を近所のスーパーで買える食材でも作れちゃうのでこの企画が続く限りだまされて、じゃなかった、騙されたつもりで最後まで愛読して下さいね。

台所に並んでいる調味料達。

ということで、記念すべき第1回は基本調味料を揃えましょう。そうそう、肝心な調味料がなかったらお料理はできないですものね。一般的にタイ人家庭にある調味料をもとにタイ料理作りに必要な大まかな調味料をご紹介。

 

ナンプラー

ナンプラー ほぼすべてのメニューに使っているといっても過言でないかも。日本で言う「醤油」的存在のナンプラー。魚を塩に混ぜて1年ほど発酵させてできる塩辛い液体はなんでも『ウィキペディア(Wikipedia)』によると塩分だけでなくうま味も豊富だと書いてあったけど、うま味よりもあの爆発的な『異臭』で知らない人はいないかも。「靴下の匂いに似ている。」と表現したと詩人のような人がいるけど慣れちゃえばちっとも臭さが気にならないのが不思議。タイで購入したレシピ本には「良い香りがする。」と記載されていたのは「異臭」も慣れれば「快い香り」に変貌するということでしょうか?普通の大手スーパーの中華食材売り場辺りに地味目佇んででおります。

シーユカオ(薄口醤油)=醤油

シーユカオ 大豆からつくられるタイの薄口醤油。シーズニングソースと表示をしているレシピ本もありました。が、あたし的には日本のお醤油をそのまま代用して良いと思うんですよね。ナンプラーのように頻繁には登場しませんが隠し味に、もしくはナンプラーくさくはしたくないけれど塩辛くしたいという時にも使うらしいです。

シーユダム(濃い口醤油)=黒蜜+醤油

シーユダム 日本語で訳すと濃い口醤油とよく書かれていますが、以外にとろりとしていて甘いような。味付けに使うよりもタイ風チャーハンや、炒め麺の色付けに使うことが多いです。普通のスーパーでは手に入りませんが(手に入るようになったらすごいけど。)黒蜜1に対してお醤油2で割れば即席「シーユダム」の完成ですよ~。

ナンマイホイ(オイスターソース)

ナンマイホイ ナンマンは「油」、ホイは「貝」。直訳すれば「貝油」ということは「牡蠣油」。オイスターソース!! 意外に知られていませんがナンプラーの次に一番多く登場する液体調味料かもしれません。なんせ、料理にコクがでます!!

タオチオ(大豆ペースト)=味噌+酒

タオチオ 大豆を原料とした調味料。以外にタイ料理好き、特に女性にファンがおおい空芯菜炒め(パッ・プンフライデーン)には欠かせない調味料です。ドロッとした豆の形がまだ残る液体調味料もむろん専門店でなければ購入できませんが、同じ大豆が原料問うことで味噌をお酒でのばすと即席タオチオの完成です。

ロットディー(スープの素)=ブイヨンスープの元(コンソメの元)

ロットディー 注文屋台での隠し味はお玉1杯のスープです。といっても家庭ではそう簡単にスープはとれませんよね。そこで家庭でタイ料理を作る際に利用するのがスープの素。タイで一番使われているのがこちらの「ロットディー」。豚、鳥の2種類がありますが多く利用されているのはチキン味のような気がします。日本では各社から発売されているブイヨンスープの元(コンソメの元)で代用できますね。

お酢(ナムソム)=日本の米酢

ナムソム 日本のお酢よりもあっさりというか、酸味控えめの透明なお酢。普通に日本の米酢をそのままお使いください。

その他、
とうがらし、にんにく、ライムを常備しておけば万全ね。

生唐辛子の代わりに手に入りやすい乾燥唐辛子で。
にんにくはどのメニューにも欠かせない。
ライムの値段が高かったらレモンでどうぞ。

 

*プリックナンプラー(唐辛子入りナンプラー)*

そうそう第1回は調味料ということでタイ料理に欠かせない調味料を一つ作ってしまいしょう。

クルワンポンと呼ばれる調味料4つセット。(トウガラシが入った酢「プリック・ナム・ソム」、砂糖、砕いたローストピーナッツ、粉末唐辛子。)とプリックナンプラー。

「甘さ」「辛さ」「酸っぱさ」の3つの味覚が混じりあうタイ料理。テーブルの上に各種調味料が置かれていて自分好みのテーストに味付けできるのも魅力的。ということで、テーブル調味料の一つ。唐辛子入りナンプラー、『プリックナンプラー』を作っちゃいましょう~★

 

イチゴジャムが入っていたの小瓶に入れてみました。

材料:
唐辛子 お好み
にんにく お好み
ナンプラー 容器を満たすまで。
ライム お好み

1 唐辛子を細かくみじん切りにする。フレッシュ唐辛子が手に入らない時は、細かくクラッシュした乾燥唐辛子、粉末唐辛子を利用してもOK

2 ニンニクも細かくみじん切り。

3 1,2を容器に入れ、ナンプラーを注ぐ。

4 ライムのしぼり汁を数滴入れてできあがり。ライムがない場合はレモン汁で代用。

タイでは各メニューに辛さや塩気が欲しい時に日本のお醤油感覚で利用する調味料。「これと白いご飯があれば1食イケます。」というタイ人もいるほど。大半のレストランでは大雑把に切った唐辛子が入っただけの「プリックナンプラー」が多いのですが、これはタイ料理大好きなアタシが見つけたこだわり調味料。疲労回復に効果的なにんにく、ダイエット効果も期待できるスパイシーな唐辛子がたっぷりで爽やかなライムでナンプラーの臭さ(?)を緩和してくれるのもうれしい。辛い物が苦手の人は上澄みだけ利用しても。密封して日の当らない所で保存すれば1週間ほど、冷蔵庫で保存すれば2~3週間持つらしい。「らしい……。」というのはタイ人のみなさん、作り置きしても1週間以内で使いきってしまうらしいので、曖昧な「らしい。」という表現にさせていただきました。

 

ということで基本調味料は揃ったので次回は早速本格タイ料理レシピ公開。こうご期待!!