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台湾先住民族バンドの初日本公演!
(2013.01.29)
台湾先住民族バンド『TOTEM(トーテム)』に注目。
東京から飛行機で3時間という近さに加え、成田からのスクート、関空からのピーチなど、格安航空会社(LCC)の発達で費用的にも行きやすくなった台湾。今回はその台湾で人気沸騰中の台湾先住民族バンド『TOTEM(トーテム)』に注目!
台湾の人口は日本の5分の1弱の2300万人。その2%は政府が認定する14の「台湾先住民族」が占めている。各先住民族はそれぞれに違った生活の風習を持つが、共通しているのは音楽の才能にあふれていること。 『TOTEM』のメンバーは平均年齢32歳の5人。阿勝(Dr)卑南族(言語・台東知本) 、Awei(bass)漢族(言語・南投草屯) 、査馬克(Vo)排灣族(言語・台東新園) 、Suming(Vo)阿美族(言語・台東都蘭) 、阿新(Gr)排灣族(言語・台東新園)と、それぞれ違う言語を持つ4つの民族の若者たち。兵役で知り合ったメンバーが2002年にバンドを結成した。
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ツインボーカルが美しい彼らの音楽は、ロック、ボサノバ、レゲエ、ヒップホップ、民謡と、様々な要素を柔軟にとりいれたオリジナルの楽曲が持ち味。ライブハウスを中心に人気を拡大し、数々の大型音楽祭に出演するようになり、2005年には貢寮國際海洋音樂祭の獲得貢寮國際海洋音樂祭大賞を受賞。 2007年度の中華音楽人協会のベストアルバムトップ10にも選ばれた。
そんな彼らの生き方やルーツに関心を持った日本人の写真家・若木信吾氏により、2009年には彼らのドキュメンタリー映画『TOTEM Song for home』が撮影された。そこでカメラが追ったのは、故郷を想いつつ、生活のために故郷を離れ都会に出て働く先住民族の若者の日常。台湾では少数民族である先住民族のアイデンティティーを頑なに守り、消えかかっている彼らの部族の言葉と民謡の旋律を駆使して曲を作り、台北を中心にライブ活動を行う様子が収められた作品は、同年の10月に日本各地で劇場公開された。
この映画に文化監修として関わったのが、ベストセラーとなった『奇怪ねー台湾』などの著書を持つ、台湾在住の日本人エッセイスト青木由香氏。彼女が『TOTEM』の音楽性に感銘を受け、ぜひ彼らを日本へ紹介したいと7年間に渡り活動を行い、今回初の東京公演が都内のライブハウス『月見ル君想フ』主催公演として実現する事に。
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台湾ではすでに人気バンドである彼らは、それぞれにソロでも活動している。2006年以降フルメンバーでライブ活動をするのは、年に一度の彼らのセルフプロデューによるライブ『拖鞋(スリッパパーティー)』のみ。
これは毎回台湾の大型ライブハウス・Legacyを超満員にする人気イベントだが、今回はその『拖鞋趴』ライブで初東京公演となる。 「拖鞋趴」は「トーシエパ」と読み、スリッパや草履のこと。
原住民の村では、一年中素足で暮らすことから、村の気楽な雰囲気を楽しめるようにドレスコードが草履という、裸足&ビーサンのパーティーが始まったのが語源 。 原住民の底抜けに明るいお茶目なステージが日本で体感できるはず。寒いので、ぜひ靴で会場へ!
春節のかりゆし2013 TOTEM ONE-MAN SHOW Slipper Party in JAPAN
日時:2013年2月22日(金)、23日(土)
開場:18:00、開演:19:00
料金:前売り 3,500円、当日:4,000円(+1D 500)
出演:TOTEM(圖騰樂團)、ナビゲーター:青木由香
会場:青山 月見ル君想フ
春節のかりゆし2013 『トーテムSong for home』上映会&トークショウ
日時:2013年2月21日(木)
出演:トーク:若木信吾(映画監督)、聞き手:フジモトマミ
開場:18:30、開演:19:30
料金:前売り 1,500円、当日 1,800円(+1D 500)
映画『トーテムSong for home』
出演: TOTEM(圖騰樂團)
監督:若木信吾
台湾文化監修:青木由香
販売元::ヤングトゥリーフィルムズ、 (有)ヤングトゥリー・プレス
TOTEM Song for home DVD
http://www.totem-movie.net