加納忠幸のワイン飲もうよ 花巻市大迫町の「エーデルワイン」を訪ねて。

(2009.08.17)

今年は中々地方のワイナリーを
訪問する機会がなかったのですが、
去年から予定を入れていた、「エーデルワイン」を訪ねました。

エーデルワインを訪ねるのは今回で3回目。
岩手県なので新幹線で行っても時間がかかり、
なかなか行く決断が出しにくいところですが、
エーデルワインの藤舘社長が大変良くして下さるので
去年に続いて2年連続の訪問となりました。

と言っても、今回の一番の目的は、
今年無形文化遺産として世界遺産に登録されることが
ほぼ確実視されている早池峰(はやちね)神楽を見せていただくため。

早池峰神楽はいつも行われる時期が決まっており、
その時期は宿を確保することが大変困難なのですが、
今年の春先にすでに藤舘社長が
2部屋予約を入れてくださいました。

そこでお客様に声をかけてご一緒する方を募ったところ
1組のご夫婦とご一緒することになりました。

7月31日の早朝の新幹線で、新花巻へ。
新花巻の駅では、なんと、
藤舘社長と営業の佐藤さんがお出迎え。

佐藤さんが運転するデラックスなワンボックスで、
(名前を聞いたらエル・グランドだそうです)
ワイナリーへ向かいます。

いくらお神楽が主目的とは言っても
やはり畑やワイナリーは見せていただきます。
最初に行った畑は昨年も見せていただいた、
契約農家の佐々木藤吉さんの畑。

メルローはかなり粒が大きくなっています。
藤舘社長曰く、エーデルワインの契約している畑の中で
最も手入れがよく、品質が安定している畑だそうです。

昨年はお会いできなかったのですが、
今回はラッキーなことに佐々木さんがいらっしゃいました。

佐々木さんは今年70歳。
いいぶどうを作ってそれからできた
美味しいワインを飲むことに生きがいを感じているのだそうです。

特に自分用に造るワインのぶどうは
厳選したものを使っているのだとか。
うらやましすぎる。

畑は素人の私が見ても手入れが良く行き届いているのがわかります。

写真では良くわかりませんが、
間引きでかなりのぶどうの房が落とされていました。

この佐々木さんの畑にはエーデルワインの社員研修用のぶどうも
2畝ほどありました。

ツバメの大群に見送られ、
次に向かったのは、エーデルワインの横にある試験農場。
色々な種類のぶどうが1畝、2畝ずつ植えられています。

こちらの畑もかなり丁寧に手入れが行われています。
そしてこちらの畑を管理するのが
なんと佐々木藤吉さんのお孫さんの佐々木俊洋(としひろ)さん。

将来的にぶどうづくりでおじいさんを越えることを目標にしている
エーデルワインのホープです。
目が生き生きと輝いているのが印象的でした。
藤舘社長、営業の佐藤さんと一緒にパチ。

大変気持ちの良い青年で、
このような若者が良いぶどうをつくっていくのなら
エーデルワインの将来も楽しみです。