ピエールのハッピーハンティング ピエール様が行く! たとえ毎日が、狂言のようと言われても、いつか上がるぞ檜舞台!

(2010.09.29)
音声:♪たとえ毎日が、狂言のようと言われても、いつか上がるぞ檜舞台!♪

クリックしてピエール様の声を聞くべし。

caution!! 音声中では「おおくまともなり」となっていますが、
正しくは「大蔵基誠(おおくら・もとなり)さんです。

 
 

ボンジュール、ムッシュ エ マダム。
ご機嫌よろしくって?

この夏は暑かったわね~。
みんな大丈夫だった、バテてない?
って、このコラムの読者に限ってそんなわけないか~!?

この時とばかりに、海に山に、ビヤガーデンに納涼会に、
合コンに婚活に、エステにショッピングにって、大忙しだったんじゃないの?
つまり「暑い」は何の障害にもなってなかったのよね。(笑)

要は、長く夏を楽しめて良かったってことよね。
さすが、ポジティブ、ポジティブ。 へこたれないわよね~!?

そんなあなたも、もうとりあえず秋よ。
少しは、浮き足立っていた腰も落ち着けて、しっとりといってみない?

ということで、今回は「狂言」へのお誘いよ。

えっ? よく「でたらめなこと言うな~」って怒られてるって?
あのね、そういう虚言癖のことじゃなくってよ。

能楽師狂言方 大蔵流の大蔵基誠さん
が中心になって、月に一度、渋谷のセルリアンタワー能楽堂で、
パーティー感覚で狂言を楽しめる「狂言ラウンジ」というのが開催されてて、
まだ狂言を見たことない、伝統芸能って堅苦しい、っていう人にもってこいの
イベントなのよっていうお話なの。

毎回、日本の文化を渋谷から発信しようという
クリエイターやパフォーマーが集まって来るし、
和食の名店『金田中』の演目にちなんだ料理や飲み物も楽しめるのよ。 

 

アタシもね、今まで縁がなかったから、行ってみてビックリよ!
基誠さんもイケメンだし、他の出演者もみんな若くてカッコいいのよ~♪

お客さんたちも20~30代が中心だし、DJも入っていて、
ここは渋谷のクラブ?っていうくらいにおしゃれなの。
ぜひぜひ次回はあなたも参加してみてね。

「狂言」って、一言で言うと「笑いの芸能」ってことかしらね。
普通の人たちの喜怒哀楽や人間ならではのおかしさを、
庶民的な感覚で、喜劇的に描いたものなのよ。

何ですって?
あなたの毎日の方がよっぽど狂言のようですって?
それ分かる~!  あらっ失礼。(笑)

でもね、人に笑いを提供してるってことは、
それはそれで、お金が取れるくらいの価値があるってことなのよ。
それだけ人を「笑わせる」って大変なんだから。

ちなみに言っとくけど「笑われる」っていうのとは違うのよ。(笑)

ところで、狂言が行われる舞台ってみんなも知っているわよね?
背景に枝振りのいい大きな松が描かれていて、檜の板が敷きつめられていて、
俗に「檜舞台」って言われて、自分の腕前を披露する晴れの場や、
一流と認められた証として、役者さんたちの夢の舞台だったのよ。

そういう意味で、あなたにとっての「檜舞台」はどこなのかしらね?
会社? カラオケボックス? 居酒屋?

そう聞くと、私なんか舞台に立てる器量じゃないし、役なんか付かないし、
セリフも上手く言えないし、そんな価値ないし……

あの~、その「○○じゃないし……」っていうの、まだ続くのかしら?

あなたは、自分はたいしたことない、主役にはなれないって、
もしかしたらそう思ってる?

あのね、学芸会で我が子の舞台を見ている親ってね、
たとえそれが道端の石の役でも、わが子だけビデオで写して、
「本物の石みたい~!」ってその演技に大喜びして、
親戚には、あたかも主役のごとくそのビデオを見せるのよ。

その親には、我が子にしかスポットライトは当たっていないのよ。(笑)

でも、実際そんなものかもしれないのよ。
誰が主役という決めごとなんてないし、
あなたが誰にスポットライトを当てて、その舞台を見ているかだけなのよ。

出ている時間の長さじゃないし、セルフの多さでもないし、
ただそういう役だっていうだけだし、
今の舞台で、たまたまそうだっていうだけなのよ。

だからもちろん、あなたには、あなたの役があるのよ。
もう一度言うわよ。
人にはそれぞれに、それぞれの役柄があるのよ。

あなたがいないと、この舞台は台無しなのよ。
かけがえのない、あなたなのよ。

みんなが、あなたの次のセリフを待っているのよ。
みんなが、あなたの次の振る舞いに注目しているのよ。

それがきっかけで、次の場面が展開し始めるんだから。
つまり、とっても大切な出演者の一人なんだから。
そのことを忘れないでね。

次の言葉、次の動きによって、舞台が一変するくらいの
影響力をあなたは持っているのよ。
あなた次第で、筋書きは如何様にも変えることが出来るのよ。

えっ? ストーリーは決まってるって思ってたの?
自分は一生このままだと思ってたの?

嘘だと思ったら、やってみて。

人生という舞台はライブなの。
常に「今」繰り広げられているのよ。

もちろん環境、性別、年齢……大方決まっている状況はあるけど、
それでも、次の一言「それがどうした!」で、
今まで誰も見たことのない、新しくて、斬新で、予想も出来ない、
大どんでん返しのドラマだって始まるんだからっ!

ほら、テーマソングが聞こえて来たでしょう?
ほら、タイトルバックが流れ出したわよ。

ほら、あなたの新しいストーリーが、いま始まろうとしているわよ。

じゃあ、次回は「あなたの舞台」でお会いしましょうね。