夏は何処へお出かけでしょうか。
今年の夏はギリシャの島へ、と計画していたのですが、いろいろと考えた末、予定変更して、出雲と鳥取砂丘へ行くことになりました。どうして!!　いやいや神様がいる、という点ではたいした変更ではありません。東京からみて西の方向。どちらも、私にとっては、吉な方位で、8月の吉方旅行です。

かつて、「九星気学」という占い法を3年ばかり勉強していたことがあり、方位にはちょっと詳しくなった私。あまりこだわりすぎると、方位に縛られてしまうのですが、今回は、吉をたくさんとりたいなあという欲望から、こういう旅になったわけです。私が計画する吉方旅行に、四国から友人も相乗りして、私、友人、息子の三人の珍道中となりました。夫はカナダへ出張中。

そうと決めると、すぐ吉方の効果は現れはじめました。「出雲へいくんだ」と、ある食事会で話すと、久しぶりにあったカメラマンの友人が、『出雲へいくなら、成相さんに会わない手はない』と、その場ですぐ成相さんとやらに電話をしてくれたのです。なんでも、出雲からヨーロッパへ古民家を移築する仕事や、古民家で松江の町おこしをしている方だそう。『きらり』という、地元をメインに紹介する雑誌も出版しているそうで(なんと一万部も刷ってほぼ完売とか!すごい!)、なんだかおもしろそう。

松江城のお堀で船に乗る。

電話で事前に、お勧め宿などを伺い、成相さんのいうとおりにすると、実際大当たり。出雲では、『長楽園』という日本一大きな露天風呂のある温泉宿と、タラソテラピーの施設(ここは穴場。全室オーシャンビュー)、そして鳥取では、三朝温泉にある『岩崎』という旅館に泊まりました。

鳥取には、唯一、大学時代の親友、レイちゃんが住んでいます。しかし、ここ十年も逢っていない。早速電話をしてみると、最近は役場でも働いていて、なんでもこれまた町おこしの仕事をしているそう。そちらでは、『岩崎』という旅館に泊まるというと、『そこなら、社長をよく知っているから、よくしてもらうように言っとくわ、もちろん、倉吉の町も案内する。私も泊まろうかな～』と快い返事が返ってきました。吉方旅行恐るべし。

出雲では、松江の町を松江の顔の成相さんに、丁寧に案内していただき、堪能(成相さんは、本当に素敵な方でした)。松江城のお堀をゆったり巡る船は、風情があって、いい風も吹いてきて、かなりのんびり楽しめました。お堀を至近距離から見ながら、古民家の二階で薬草茶をいただいたり。もちろん、出雲大社でのお参りは、神様が降りてきているのではという感じでした。何にも知らないでいったのですが、今の時期は、大社の本殿の屋根の上に登るツアー(無料)をやっていて、夕方だったので、ガラガラ。その日は千人も訪れたと聞きましたが、なぜか私たちが上るときには、10人もいませんでした。ご祈祷も我々三人で受けることができました。巫女さんの舞は、かなり神がかっていましたけど。

タラソの海水プールでたくさん泳いで、松江のとりこになった頃に宍道湖を左手に見ながら倉吉へ。

倉吉では、友人と共に、お忙しい観光課長さん自らからが、案内してくださるといいます。普通では入れない場所に行くから、早めに倉吉に入るようにといわれ、1200には到着。白壁の町や、豊田家のお屋敷などなどいろいろと案内してくださいました。夜の温泉には、レイちゃんとその息子さんも参加し、豪華な食事、楽しい宿泊となりました。倉吉という町は、東京の私たちにはまだまだあまりなじみがない場所かもしれないけれど、これは、一度行くと、また帰りたくなるような場所。きれいな川には鯉がたくさん泳ぎ、白壁の町並みが続き、懐かしい日本がそこにはしっかり残っていました。そぞろ歩くと、タイムスリップしたよう。温泉とセットで、しかも出雲とセットでいくことをお勧めします。レイちゃんが是非にと、連れていってくれたのですが、三朝の山の中には、ヒーリングスポットがあり、山のがけっぷちの上に、誰が作ったのかわからないという木造のお寺が。霧が運良くはれると見えるというので、２日にわたって見に行きました。ひんやりした山の中は、心が清らかになった気分。

鳥取砂丘、暑いっ。のぼって下ると海でした。

最後の日は、鳥取砂丘を目指しました。これまた、いいお天気で、日本の砂漠を満喫しました。靴の中は、砂だらけでしたが、砂走りをしたり、子供に帰って砂丘を越え、海まで行きました子。お天気にも恵まれ、外を移動しているときは、ほとんど雨には降られませんでした。さすが、吉方。

たくさんの神様と出会い、帰途につきました。一緒に行ってくれた友人ひろみちゃんは、車でやってきてくれて、本当にお疲れ様だったことでしょう。吉方旅行は、行ったあとで効果が現れると聞きますが、今回は行っているときから効果満載。今頃、ヒロミちゃんには、たくさんいいことが降り注いできていることを願うばかりです。

『出雲と鳥取にいくんだ』というと、行ったことがないという返事が実に多かったこと。これを読んでまだいったことがない方は、是非、11月の神無月に出雲へお出かけください。日本全国の神様が、出雲へ集合して、神様がいなくなるのが神無月、だそうですから。

霧が晴れて、見えた!!　神秘のお寺。