私事養生訓 青春海道まっしぐら。新生自転車部しまなみ海道走破回想記。

(2009.08.31)

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さて、しまなみ海道回想記。
念のため、しまなみ海道をご存知ない方の
為に説明しておくと、広島県尾道市と愛媛県今治市を6つの大橋でつなぎ、瀬戸内の島々をわたって行く海道のこと。
ゆったりとした島々の時間と、波の少ない瀬戸内の海は贅沢な時間を過ごせること間違いなし。

主な行程は、尾道→今治→高松〜フェリー移動〜神戸→京都。と、全移動距離が410キロの行程。

これが橋を渡るのにお得なクーポン。10周年のイベントイヤーでもあるのだ。
これだけの橋を渡って行く。料金場の所にスタンプ台がもうけられている。

ところがそんな憧れの場所にいくまで、
始まりからドタバタが……。

6時東京発の博多行き。これに乗らないと、
尾道に到着するころには日の上がりきる11時以降。何としてでも遅れてはならない。遅くなるようなことがあれば、当日は日中はカンカン照りの大陽に干されて脱水症状になるだけではなく、未知の土地を暗いなか走ることに。そんな事態だけはどうしても避けたい。リスクは少ない方がこういう自転車のような人力移動の旅では楽しいはずだ。

 

そんなプレッシャーからか、寝た気がしないまま朝を迎える。無事予定通りの新幹線に(本当は輪行に手間取りギリギリに)乗れ、悠々と新横浜から合流する友人に「無事乗れました」としたたる汗を拭きながら連絡した。

ところが合流するはずの友人が新横浜で乗り込んでこない。自転車を置くことを考えても、(車両の一番後ろが広くなっているため)車両の一番後ろに座るはずの友人が来ない。

無情にも電車はそのまま出発し、名古屋へと向い始める。とちょうどブルブルと携帯が。「ごめん一本乗り遅れる……」との連絡が。おそい!おそすぎる!

理由を問いただせば、23歳社会人、「お腹がいたくなって……」となんともまぁかわいらしい理由で遅刻。なんでも動けなくなるくらい痛かったとか。(その後けろっとして自転車をこいでいましたけどね)

おそらく輪行がうまく行かなかった、寝坊した、という本当の理由は言えなかったのでしょう。でもお腹が痛いってのもはずかしいけど……。

とまれ、友人がつくまでの1時間半、尾道駅で待ちぼうけを食らうことに。当日の天気は晴れ時々曇りと走るには絶好の天気。ちょっと日差しが強いが、湿気も少なく良好だ。

 

輪行してきた自転車を組みたて、着替えを住ませ、補食や水分をコンビニで準備。観光協会でツーリング情報もと思い、話を聞いていると、さすが観光スポットだ。
 

腹痛で遅刻して来た友人。焦って自転車を組み立てる。
出発直前。格好がみんなちぐはぐ。すでに満足した表情。撮影は通りすがりのサイクリスト。

通常6本の橋を渡りきるのには、自転車に乗っている人で、500円かかる。そこを250円で住ませちゃいましょうという素敵なクーポンがあることを知らされ購入。なんとスタンプラリーもあるそうで、そのはがきも頂く。そんなこんなで、友人の到着までの時間がすぐ過ぎて行った。

10時50分。改札からぴったりとしたジャージに、スパッツの様なパンツ、くるぶし靴下に、自転車用の靴をそのままはいて、カチャカチャ音をたて、色黒の男が自転車をかつい出ててくるではないですか。やっときたか! しかもその格好で! 必死に謝る友人を目の前に、一本遅れて乗って来てくれてよかったと、一瞬胸をなで下ろしたのは、まだ秘密です。

と走り始めるまでに長くなってしまったので、
今週はここまで。
キチンと来週には更新しますので、引き続きお付き合い願いたい。