酒井靖之の“激闘! クリエイティブ一直線” 中国北京 広告&アート事情。

(2011.05.12)

このたびの東北地方太平洋沖地震の被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

被災地の皆さまが、一日も早く元の生活に戻れますよう、心よりお祈り申し上げます。

東京においても、何らか仕事に支障が出ているところも多いはず。経済の先行きも全く見えない。またしても厳しい状況。

やがて来る春を信じて、今頑張ろうと決意。

世界の人も、尊敬と畏敬の念を持って、日本を見つめ、応援してくれている。

頑張ろうぜ、ニッポン!

話は変わるが、1月と3月初旬に北京に行ってきた。
まだ詳しくは書けないが、中国での映像や出版に関するビジネスを、今進めている。
 
今回も、様々な方々と交流させて頂いた。映像業界の人たちが中心だが、TV-CF制作プロダクションの社長や、
北京のトップ・アートディレクター、照明メーカーの社長や、刺青師?などなど。広告(TV-CFも含む)に関しては、上海よりも、北京に一日の長があるようだ。他県出身のクリエーター達も、優秀な人ほど、上海よりも北京を主戦場に選ぶと聞いている。
 
実際、クォリティも高い。まだまだ日本にはかなわないと思うが、それでも10年前と比べると雲泥の差である。まあ、あれだけ人口が多いのだから、優秀な人間が多いのもうなずけるが。

ちなみに北京は、岩手県とほぼ同じ面積。中心地は、どこに行っても人、人、人である。(写真は夏に行った時のものです。普通の平日の夜の公園です)

北京の中心地、天安門広場から北東へタクシーを飛ばして約50分。北京に“798”というエリアへ行ってきた。ここは、もともと工場地帯だった場所で、2000年代に入ってアートアトリエ化していった昔のニューヨークのSOHOのような場所で、芸術家やデザイナーやらが集うエリアとなっている。

画廊やギャラリー、高感度なショップなどが立ち並ぶ。アートに興味がある人なら、一日いても飽きないだろう。

ギャラリーの中の作品は、著作があるので差し控えるが、驚くぐらい芸術性の高い作品が多い。北京に行かれる人は、ぜひ“798エリア”に足を運んでください。おススメです!

この“798エリア”に店を開いている、北京在住の刺青師と会った。と言っても、TATTOO(タトゥ)を入れにいったわけではありません。ビジネスです。

彼は、北京にTATTOO文化を広め、さらにはTATTOOを芸術に昇華させようと頑張っている人である。夏には、彼の主催でTATTOOイベントを開催するという。

彼の弟子が書いた漫画やキャラクターは、中国をはじめ、各国で発売されている。私が訪れた日も、欧米のスポーツメーカーが商談に来ていた。ビジネスマンとしても、なかなかのやり手である。

北京は大変、刺激的な街である。上海ほど洗練されていない、新旧おり混ざった、中国らしい魅力がある。

あらためて言うことでもないが、今、明らかに中国には勢いがある。このバブルがいつまで続くかは予想できないが、日本が失って久しい「圧倒的なパワー」を体感したい人は、是非中国へ行くことをおススメする。