加納忠幸のワイン飲もうよ ジャパン・ワイン・チャレンジ2009結果発表

(2009.08.10)

ちょっと時間がたってしまいましたが、
ジャパン・ワイン・チャレンジ2009の審査会が
7月14日(火)から16日(木)まで開催され、
その結果が発表されました。

ジャパン・ワイン・チャレンジは東京で開かれている、
アジア最大のワインコンペティション。
参加国はフランス、イタリアなどのヨーロッパに加え、
アメリカ、ニュージーランドなど新興国からの出品も多く、
今年は29カ国、1,400銘柄のエントリーがありました。

審査員団は海外のマスターオブワインの有資格者を中心に、
日本の醸造家、流通関係者、及び日本ソムリエ協会のソムリエも参加して構成され、
オブザーバー制を設けた厳正な審査法が採用されています。

この賞には、それぞれのカテゴリーの
最も優れたワインに与えられるトロフィー、国別最優秀ワイン、
金賞、銀賞、銅賞、入賞等があります。

そのもっとも名誉あるトロフィーは11点。

Trophy ワイン名 年号 国名
シャンパン Piper Heidsieck Rare Vintage 1999 フランス
新世界白ワイン 菊鹿ナイトハーベストシャルドネ 2008 日本
旧世界白ワイン DOMAINE J COLLET Chablis Grands Crus Valmur 2007 フランス
新世界赤ワイン The Crater Rim Waipara Pinot Noir 2008 ニュージーランド
旧世界赤ワイン Baigorri Reserva 2004 スペイン
甘口ワイン Louis Guntrum Cuvee Trockenbeerenauslese 2007 ドイツ
酒精強化ワイン Vinhos Barbeito Malvasia Old Reserve 10 years old N.V. ポルトガル
甲州ワイン グレイス甲州 2008 日本
ビオディナミ/
オーガニック・ワイン
Giordano Nero d’Avola IGT – Sicilia 2007 イタリア
バリュー・ワイン Undurraga Chardonnay 2008 チリ Vina Undurraga S.A.
最優秀ディスカバリー・ワイン Al Passo 2006 イタリア Tolaini Soc. Agr. SRL

なお、このトロフィーはすべての金賞が決まってから、

最優秀新世界白ワイン
最優秀旧世界白ワイン
最優秀新世界赤ワイン
最優秀旧世界赤ワイン
最優秀シャンパーニュ/スパークリングワイン
最優秀甘口ワイン
最優秀バリュー・ワイン
最優秀ビオディナミ/オーガニック・ワイン
最優秀酒精強化ワイン
最優秀甲州ワイン 

のカテゴリーで決定されるのだそうです。

それにしても、今回ニューワールド白ワイン部門で、
熊本ワインの菊鹿ナイトハーベストが、
アメリカやニュージーランドを押さえてトップになったことは
日本ワインにとって画期的なことではないでしょうか。

また、グレイス甲州が甲州としては初めて金賞を受賞したことも画期的。
(トロフィーについては2007年以来2回目)

ちなみに2008年の結果を見るとトロフィーには
日本ワインは全く選ばれておらず、金賞受賞ワインも全くなかったのですから、
大躍進です。

日本ワインもいよいよ世界と対等に勝負する時代になってきたと
実感させられる出来事でした。

 

2009年の結果

2008年の結果