この夏、私どもが設計をした「星のや竹富島」がオープンし、「星のや」も軽井沢、京都を含めて３軒になり、場所性と文化を考えるという「星のや」のコンセプトがはっきりとしてきました。
「星野温泉／トンボの湯」、「星のや軽井沢」、「ハルニレテラス」と一連の軽井沢の星野エリアの仕事もまとまってきて、新しい軽井沢の中心的なエリアに育ってきています。
この１０年の仕事を振り返り、風景作りから建築設計まで、建築から家具、小物のデザインまでいろいろなスケールでデザインしてきたものを集めて、私の仕事を皆さんにお見せできればと仕事展を開くことにいたしました。

ランドスケープアーキテクトのオンサイト計画設計事務所の長谷川浩己さんと一緒に、建築とランドスケープが一体となって風景を作るという大きなテーマに取り組んだ『星のや』から、ヒノキ工芸の戸沢忠蔵さんと共に建築空間と一緒に考えデザインしてきた家具まで、模型、写真、図面、スケッチ、家具の実寸サンプルなどを事務所中から集め、一つの大きなテーブルの上に並べてみてみようという試みです。

また、実現しなかったけれど私にとって大切な仕事になった計画や、現在進行中の計画なども見ていただき、私や私の仲間たちがこれからどのように進んでいくかも想像していただければと思います。

限られた広さの中ですが、断片の集合から見えてくる私と仲間の仕事をぜひ見にきてください。

（文／東利恵 東環境・建築研究所）