池田美樹のLOVE♥ CITY WALK 「Gourmet」ページ担当1周年記念! 今年のベスト5は?

(2008.11.25)

『anan』の最初のページに、「Gourmet」という連載がある。女優の本上まなみさん、アナウンサーの深澤里奈さん、主婦・エッセイストの秋元麻巳子さん、フリーライターの藤田千恵子さんという4人の著者の方に、お気に入りの“おやつ”についてのエッセイを書いていただき、1ページ大の写真を使って紹介する人気のページだ。
 ちなみに、この連載をまとめた単行本が2冊、弊社から出版されているので、ご興味のある方はぜひどうぞ。タイトルは『贅沢なおやつ』『極上のおやつ』

 昨年の暮れ、このページの担当を仰せつかった。前任者から引き継いでそろそろ1年。今回は、撮影の様子をほんのちょっとだけ、のぞいてみよう。

 撮影はマガジンハウスの地下スタジオで。4名の著者によるリレー方式の連載なので、通常、4号分を一度に撮影してしまう。
 数日前に、著者から推薦があった商品を取り寄せ、スタイリストと「どんな感じで撮影しようか?」と打ち合わせをしておく。私はこの打ち合わせの際、イメージをキーワードで伝えることにしている。

 たとえば、「ラグジュアリー北海道」「スタイリッシュ和風」「素朴でおしゃれなブルーグレイ」「草原の乙女っぽい朝」「おしゃれ中国のお月見」といった感じだ。この、わけのわからない勝手な私の言葉を解読して、素敵なスタイリングをしてくれるスタイリストには、本当にいつも感謝している。

 カメラマンも女性、スタイリストも女性、そして担当は私、しかもみんな同年代なので、午後のティータイムのような実になごやかな雰囲気だ。撮影の終わった後の商品の試食も大きな楽しみのひとつ。著者から後日いただく原稿のチェックをするためにも、この試食という作業は大切な仕事なのである。

 毎回、おいしくてかわいいおやつを見つけ出して紹介してくれる著者の皆さんの嗅覚には驚くばかり。今まで全然知らなかったおやつのおいしさを知ることができるのは、このうえない喜びだ。

この1年、撮影した中で、私のベスト5をご紹介しておこう。
 

1.ブラウンの「るれっと」
パリッとした歯ごたえの丸いパイ菓子。パイにしみこんだバターのコクが満足感たっぷり。なんと50年以上ものロングセラー商品だそう。本上まなみさんの推薦。

2.阿蘇天然アイスの「ジンジャー
大自然・阿蘇の素材を使ったアイス。熊本産の新ショウガがたっぷり入ったのが「ジンジャー」。ミルクアイスの後にふわっと広がるショウガの香りが、体にいい感じ! 深澤里奈さんの推薦。

3.琳花の「ベジタパス」
野菜を使った甘くないクッキー。お酒のおつまみによさそう。ごま、ほうれんそう、ビーツ&たまねぎ、キノコの4種類がセットに。藤田千恵子さんの推薦。

4.遠州屋の「元祖ぼうる」
サクサクの米菓にかりんとうをちょこんとくっつけた、数十年のベストセラー。撮影班は皆、今回初めて食べたけれど、関西、近畿地方の人にはポピュラーな、昔なつかしいお菓子なのだとか。秋元麻巳子さんの推薦。

5.パティスリーケンジの「大吟醸ケーキ TAKA」
山口県宇部市のパティスリーが、地元酒造所とコラボレーションして作ったパウンドケーキ。ひとくち食べると、大吟醸酒がじゅわっとしみ出る、まさに日本の大人の味。深澤里奈さんの推薦。

 

 最後に、「Gourmet」ページを100倍以上楽しむコツをお知らせしておくと、見るだけで終わりにせず、実際に取り寄せて食べてみることだ。そのうえで、もう一度ページを読むと、さらに楽しめる。著者と経験を共有できるから。
 最近、何でも、WEB上でクリックしただけで経験したような気になっていない? 雑誌離れの時代だといわれているけれど、紙媒体だってインタラクティブメディアなのだ!

撮影の準備をするスタイリスト。

できあがった写真をこのようにしてチェック。

お茶を飲み、試食をして、スタジオのテーブルはこんな感じに……。