島下泰久の世界の車道から – 今週はコレに乗った - 今週はコレに乗った 2010年4月18日〜4月24日編『フォルクスワーゲン ゴルフTSIトレンドライン』『メルセデス・ベンツE250CGIブルーエフィシェンシー アバンギャルド』

(2010.08.05)

週の後半から1ヶ月ぶりの海外取材が入っていたので、この週はほとんどクルマには乗っておらず…と言いたいところだが、フツウの感覚で言えば東京から富士五湖周辺まで行ってれば、立派に走っているじゃん、ということになるんでしょうねぇ。
今回は2010年4月18日〜4月24日編です。

 

フォルクスワーゲン ゴルフTSIトレンドライン 4月19 都内〜富士五湖周辺

三たび登場のゴルフTSIトレンドライン。同じことばかり書いている気がするが、本当に乗っていて気持ちが良いクルマだ。エコが先にあって、それに何とか走りの辻褄を合わせるのではなく、気持ち良い走りがまずあって、それをいかにエコなものにするかという考え方の違い、だろうか。
この日は高速巡航が主だったこともあり、燃費はリッター当たり17kmを突破した。カタログ値より良い数字が出たのには満足。

 
メルセデス・ベンツE250CGIブルーエフィシェンシー アバンギャルド 4月19日 都内〜富士五湖周辺

“250”と言いつつエンジンは今までのV型6気筒2.5ℓではなく直列4気筒1.8ℓ直噴ターボ。ダウンサイジングによって燃費を向上させながら、ターボの力で“250”を名乗るに相応しい動力性能を確保しているのが、このクルマの最大の特徴だ。
実際、その走りには不足は無い。心配だったフィーリングの面も、ターボの効果で排気音が下がっているため、高級感が損なわれた感はまったくしなかった。強いて不満を言えば、ATが旧型E250の7速に対して5速になっていることくらいか。

ハイブリッドも、最新のクリーンディーゼルであるブルーテックも用意するメルセデスは、こうして普及モデルでも着実に環境性能の底上げを図っている。これは自動車を発明したブランドの意地、みたいなものかもしれない。

気付けば、また富士山バックだった。今週、乗ったのは実はこの2台だけ。週の後半は北京モーターショーへと出掛けたからだ。中国では基本的にクルマの運転はできないので、乗ったのはタクシーだけ。とは言え、運転していいよと言われても遠慮したいのが、人と自転車と自動車がカオティックに混ざり合った、中国の交通事情なのである。