池田美樹のLOVE♥ CITY WALK 締切だって怖くない! 編集者が選ぶ深夜のロングセラー商品。

(2008.06.24)

 雑誌の編集者は外を歩いてばっかりなの? と、よく聞かれるが、もちろんそうではない。

 一見、華やかそうな編集者という仕事のほとんどは、地道なデスクワーク。企画を裏付けるための“資料調べ”、取材を取り付けるための“アポ取り”、誌面を構成するための“打ち合わせ”など、もろもろのデスクワークが、皆さんに楽しんでいただける誌面を作るための大切な作業である。

 なかでもとりわけ、時間とエネルギーが必要なものに、数日間続く“入稿”がある。入稿とは、そう、締切のことだ。私たちの仕事を少しでも知る人に、「今日の予定は?」と聞かれて「入稿なの」と答えると、ああ、大変ね、という顔をされる。それがせつない。

 入稿が深夜におよび、誰からともなく「コンビニ行きまーす」の声が聞こえてくる。深夜に差しかかったなあ、と思う瞬間だ。それぞれに買ってきてほしいものを申告して買い物をお願いするのだが、先日、びっくりしたことがある。

 昨年末まで2年間在籍していた『croissant』は、深夜まで入稿するというシステムではなかったので、誰かがコンビニに買い物に行く、という習慣もなかった。『anan』に異動して、久しぶりに深夜入稿を体験すると、なんと、以前『Hanako』編集部にいたときにお買い物ラインナップに入っていた商品が、そのまま、まだ注文されているではないか。

 メンバーが替わっても、深夜にほしくなる味は同じだということだ。数年間のブランクがあるのに、以前とまったく同じものが買い物袋から出てきたので驚いた。その2つの商品を紹介しよう。

 まずは「C1000ビタミンレモン」。人気の理由はビタミンが1000mg入っているという“元気になれる感”なのか、ほどよい量なのか、適度な炭酸感なのかわからないが、圧倒的な人気である。体が無意識にビタミンCを欲するのかもしれない。なぜか女子の注文率が高い。

 次に、アイスクリームの「PINO」。小さくてひとくちサイズだから食べやすいところが選ばれる理由だろうか。小さいのに乳脂肪分8%の「アイスクリーム」であるところもいい。糖分が、疲れた脳に一瞬で元気を与えてくれる気がする。

 編集者が長年、体を張って選んだ“深夜のためのお菓子”、きっと何かの効き目があるに違いない。皆さんも仕事中にふと疲れたとき、試してみてはいかが?

 ちなみに、編集者は深夜だけでなく、日中のデスクワークの時も本当によくお菓子を食べている。自由に食べることができるということは、逆に歯止めがきかないということでもあり、これでいいのか、と自問する日々であると告白しておこう。

必需品の「C1000ビタミンレモン」。冷蔵庫にストックしておくのではなく「コンビニに買いに行く」行為も重要だと思われる。

必需品の「C1000ビタミンレモン」。冷蔵庫にストックしておくのではなく「コンビニに買いに行く」行為も重要だと思われる。

「PINO」は、写真の6個入りタイプの他、個別包装のアソートタイプも人気。

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