麗娜が見る、日本のファッション 夏の浴衣体験。外国人が気軽に体験できる東京の名所『大江戸温泉』

(2010.08.20)

毎日太陽がまぶしく輝く、私の大好きな季節になりました。残りの夏も楽しく過ごしましょうね~♪

さて、女性にとって夏のファッションは、いろいろと挑戦できるものだと思います。その代表は、やはり夏の風物詩としての浴衣です。初めて日本に来た時は、着物と浴衣を区別することができなくて、同じものとして理解していました。中国人にとって、「浴衣」を漢字のままに解釈すると、お風呂上りに着る服となり、そのまま外出できない服と勘違いしがちです。

そう思っていたからこそ、気軽に浴衣で出かけられることを知った時は、ステキだと思いました。恐らく多くの中国人観光客も、私のように感じると思います。

以前のコラムで紹介した中国人に対する個人観光ビザですが、先月7月から申請の条件などが緩和されました。これから個人で日本に来る中国人観光客が、益々多くなることは間違いありません。日本旅行の一番のお目当てはショッピングですが、温泉の美肌効果などにも興味を持っています。

日本はあちこちに有名な温泉がありますが、都会でも外国からの観光客におすすめできる温泉があります。皆さんもご存知だと思いますが、それはお台場にある『大江戸温泉物語』です。

 

入口を入った途端に、広い和風の空間に開放感を感じます。受付をしてから、まず自分で浴衣を選びます。大江戸温泉は一般の旅館と違って、浴衣の柄や帯の色がたくさんあり、自分の好みで選ぶことができます。好きな柄の浴衣と帯を選び、自分でコーディネートをします。でも外国人の場合は浴衣の着付けに悩むことが多く、たとえば前おくみを間違えたら大変カッコ悪いことになりますね。でもここなら大丈夫です。着替え室には多言語の説明がありますので、安心して浴衣の着方を勉強することもできます。

今年初めての、浴衣姿。

中に入ると昭和時代のレトロな縁日風の空間が広がっていて、いろいろな店が並んでいます。屋内でも川や橋があり、犬の鳴き声も聞こえてきます。メインの温泉は男女別々ですが、縁日スペースと外庭での足湯は、家族やカップルで一緒に遊べます。

そして何と言っても、周りの人が皆浴衣を着ていて、まるで昭和の時代に帰ったように感じられるのが楽しいと思います。縁日スペースの飲食エリアには昔のビールの広告なども貼ってあり、外国人にとって古い日本の雰囲気を体験することができます。日本の皆さんにとっても、懐かしく感じることでしょう。自由に写真を撮ることもでき、自分の浴衣姿の記念写真も楽しみです。
 

開放感を感じる、広い和空間
昭和の時代に戻ったようです

素材にこだわるのが和服の特徴の一つと言えると思いますが、蒸し暑い夏に清涼感を与えてくれるのは、高級な絹紅梅の浴衣です。絹の細い糸と綿の太い糸が掛け合わせて織られているため、生地の表面に凹凸ができるので、肌にべったりとひっつかず、程よく隙間から風が通ります。日本の蒸し暑い夏に、とても適した織物です。日本はもの作りに対して工夫しこだわっているから、優れた製品がずっと生活の中に続いているのだと思います。

私は日本が新しいものを開発する中で、伝統を再現する演出にとても感心しました。より多くの外国人に、日本の素晴らしいレトロの情緒を体験してもらいたいと思います。

 

大江戸温泉物語
Tel.03-5500-1126
東京都江東区青海2-6-3
11:00~翌9:00
最終入館時間 朝7:00 (完全入替制)
※毎月1回施設メンテナンスのため、営業時間を11:00~23:00(最終入館21:00)
2010年3月1日(月)~2011年3月31日(木)第1弾 7周年記念謝恩企画
大人(中学生以上) 1,980円 ※土日・祝日・特定日(4/30、8/13)+200円
子供(4才~小学生) 900円
※4才未満のお子様は無料
ナイター、深夜料金はホームページにて確認してください。