ジェニファーの こんにちは vs Bonjour 誇り高きボルドーのグラン・ヴァン。

(2008.12.04)

ボルドーのグラン・ヴァンというのはボルドーのA.O.C(=Appellation d’Origine Controlée=アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ=原産地呼称統制銘柄)が付いていて、基本的に有名なシャトーのワインとなり、普通のワインよりも高価です。
もちろんボルドーのグラン・ヴァンに欠かせないのは1855年の格付けに入っているワインです。


1855年にExposition Universelle de Paris(=エクスポジシオン・ユニヴェルセル・ド・パリ=パリ万国博覧会)をきっかけにボルドーの最高なワインのリストが要求され、ボルドー地区のワインの格付けが行われました。


「5大シャトー」の話を聞いたことがありますか? その格付けで決められたシャトーなのです。実は1855年には4つのシャトー……シャトー・ラフィット・ロチルド、シャトー・マルゴー、シャトー・ラテゥール、シャトー・オー・ブリオン、しかなかったのですが、1973年にはシャトー・ムートン・ロチルドが追加されました。

グラン・ヴァンというのは偉大なワインなので、もちろん他の地方のワインの場合でもこの言い方をします。基本的に最高なワインという意味で使うのですね。どの地方のワインでも高価のワインになります。

今年は約87社が来日し、11月26日ホテルオークラ東京、27日ホテルヒルトン名古屋で試飲会が開かれました。この二日間で、ワイン業界を始め、各飲食業界の関係者が何百人もボルドーのグラン・ヴァンの2005年のヴィンテージを発見することが出来ました。

日本ではこのUGCBの試飲会は何年前から開かれているイベントで、とても好まれているイベントです。こういったグラン・ヴァンを試飲する機会がなかなかないのです。

それは日本だからだけではなく、実はボルドーでもこういう最高なボルドーワインは一般の方々が飲む機会が殆どないです。

そうなんですよ~。意外でしょう? でも基本的にシャトーには簡単には入場出来ません。特に高級なシャトーには。

きっと皆様はボルドー人がいつでも有名なシャトーに行っているというイメージがあると思うのですが、実は有名なシャトーに入ったことがない一般のボルドー人は殆どですし、それにボルドーの一番高級なワイン、ムートンやマルゴーを飲んだことがないボルドー人が多いです!

私達はそれらのシャトーに囲まれているのに私達にとって別の世界のようです。もちろん日常的にワインを飲んでいますが、普通の手ごろなワインを飲んでいます。

有名なシャトーのワインは高いので、そんな簡単に買えません。それからシャトーの見学なのですが、何処でも同じだと思うけど、いつでも行けると思うので、結局見学しないままになってしまいますね。それに特に有名なシャトーの場合に予約しないとだめなので、結局難しいです。

まあ、今回はボルドーの有名なシャトーの生産者の方々が日本まで来てくれたので、よかったです。いろいろなワインを試飲することが出来てラッキーでした。

残念ながら今年は一般の方々向けの試飲会がなかったのですが、来年期待しましょう。

A bientôt !

サインタイムにて。Chateau Beauregard(シャトー・ボールガール)のムシウ。

オークションでワインを買おうとしているChateau Clinet(シャトー・クリネ)のムシウ。

オークションで売られたワインです。

レセプションで紹介タイム。Chateau Kirwan (シャトー・キルワン)のマダームです。

ボルドー生産者のニュー世代、皆仲良し! 左からChâteau Clinet(シャトー・クリネ)のムッシウ、Denis Dubourdieu Domaines(デゥニ・デゥブルディー・ドメーヌ)のムッシウ、マドモアゼル・ジェニファー、Château Rahoul(シャトー・ラウール)のムッシウ。