島下泰久の世界の車道から – 今週はコレに乗った - 2010年7月25日〜7月31日編『ポルシェ パナメー』『インフィニティQX56』『ミニ クーパーS カントリーマン』

(2011.01.12)

凄まじく暑い夏でも、クルマを扱っている以上、ロケは基本的に全部屋外。日射病、脱水症状の恐怖との戦いとなる。取り敢えず、7月は何とか乗り切れそう。
今回は2010年7月25日〜7月31日編です。

 

ポルシェ パナメーラ/パナメーラ4 7月27 日 都内近郊

V型6気筒エンジンを積んだパナメーラのエントリーモデル。しかしながら小さく軽いエンジンはハンドリングにも乗り心地にも好影響を及ぼしていて、とにかく操って気持ち良い絶品の走りに仕上がっている。エンジンも、パワーはそこそこながら小気味よく吹け上がって悪くない。自分で買うならコレ。フルタイム4WDのパナメーラ4ではなく素のパナメーラにする。もちろんヒトにもオススメ。

 
インフィニティQX56、日産マーチ1.2スーパーチャージャー、フーガハイブリッド 7月28日 神奈川県横須賀市追浜

この日は日産のテストコースで行なわれた先進技術説明会に参加。将来投入の技術、日本未導入の技術などを先行して体験した。QX56は北米などを中心に売られている大型SUVだが、これが望外に良かった。油圧を使ってボディの傾きを抑える機構の搭載で、この体躯で、乗り心地は良いのに不安定さは皆無の上々の乗り味を実現しているのだ。
マーチは欧州向けの1.2ℓスーパーチャージャー付きエンジンを搭載したもの。排気量が小さく、しかもトルクがあるので燃費が良い。過給すると燃費が悪化するというのは昔の常識なのだ。しかしコレ、日本投入の予定は無い。日本のユーザーはその良さを解らないと思われているのが悔しい。
フーガハイブリッドはすでに発売されている。この時よりはだいぶ熟成されたけど、まだまだというのが正直なところだ。

 
ミニ クーパーS カントリーマン 7月30、31日 ドイツ・ハンブルグ

ラインナップを続々拡張しているミニの最新モデルが、このカントリーマン。全長4m級まで成長したボディは“ミニ”とは言い難いところもあるが、大人5人と荷物を乗せられるミニへのニーズは大きく、ヒットは間違いなさそう。大柄になってもミニらしい走りの楽しさ、ドレスアップの余白があるのも嬉しい。
ちなみに日本では商標などの関係からミニ クロスオーバーの名で売られる。ストレートなネーミングは、解りやすくてそれはそれでいいかも。

暑い日本の夏を飛び出して、この季節にヨーロッパに行けたのは有り難かった。ドイツ北部の港町ハンブルグは初めて行ったが、まあ何というか港町らしい観光っぽさ、あぶない感じ、朴訥としたところが入り交じった面白い街だったし。しかし問題がひとつ。日本に帰るのが本当にいやになってしまうのだ。