Information パリで大好評のシネコンサート、
『マリヤのお雪』東京へ。

(2011.11.29)

パリで行われた『シネコンサート』の様子。 Photo / Valérie Dupoy
溝口健二監督『マリヤのお雪』+パリで活躍する
旬のミュージシャン

パリで毎年行われる映画フェスティバル”PARIS CINEMA”の企画で大好評だった『シネコンサート』(cine concert)が東京にやってきます。上映作品は溝口健二監督がフランスの作家、モーパッサンの作品『脂肪の塊』に影響受けて作った映画『マリヤのお雪』。

映画に合わせて音楽をつけるのは、音楽的センスとオリジナリティで話題を呼ぶ「フランシス・エ・セ・パントル」。さらに歌、太鼓にフランス育ちのマイア・バルー、日本出身のエミコ・オータ(Emiko Ota )が加わったダブル日仏企画です。

演奏する曲目は古いシャンソン、女優FREHEL(フレエル)が歌っていたことで知られる「l’amour des hommes」「Je n’attend plus rien」。そして民謡『長崎のんのこ節』アイヌ民謡、そして奄美大島の民謡。だれもが一度は聞いたことのある、1860年作曲、初めての日本のワルツ『美しき天然』も歌います。

それぞれの豊穣な文化的バックグラウンドが見事に映画にマッチする、スリリングな瞬間をぜひ、味わってみてください。

『マリヤのお雪』
1935年、溝口健二作品。原作はモーパッサンの『脂肪の塊』。舞台は西南戦争の日本。芸者のお雪とおきんは、出演は山田五十鈴、原駒子、夏川大二郎、中野英治。

■シネコンサート『マリアのお雪』 
出演:マイア・バルー、エミコ・オオタ、フランシス・エ・セ・パントル
日時:2011年11月30日(水)
場所:東京日仏学院エスパス・イマージュ
開場:19時、開演:19時30分 – 22時00分
料金:3,000円 、前売・学院会員・学生:2,000円、ペアチケット 4,000円
問い合わせ: 03-5206-2500
http://www.institut.jp/ja/evenements/11165

■フランシス・エ・セ・パントル 東京ツアー
シネコンサート『マリアのお雪』
出演:マイア・バルー、エミコ・オオタ、フランシス・エ・セ・パントル
日時:2011年12月3日(土)
場所:SARAVAH 東京
住所:東京都新宿区市谷船河原町15
住所:渋谷区 松濤1-29-1 渋谷クロスロードビルB1F
開場: 13:00  、開演:14:00
料金: 3,000円、前売: 3,500円、ペアチケット 4,000円


音楽とともに上映されるのは1935年、溝口健二作品『マリヤのお雪』。原作はモーパッサン『脂肪の塊』。

パリでの『シネコンサート』より。 Photo / Valérie Dupoy

2008バンド成立。 バンド名はフランス語で “フランシスと画家達”と言う意味。ジャズというジャンルを超え、モダンそしてポップな形でヨーロッパの香り、そしてなぜか日本的な香りが混合する音を奏で、バンド名の通り、音で絵を描いているようなバンド。
http://www.youtube.com/watch?v=LQo_g79-W2g

左・エミコ・オータ (vocal,perc) 大阪生まれの奄美血筋。ガールズパンクバンドのドラマーを経て渡仏。年間100本以上のライブをこなしながら、パリで出会う様々なスタイルの音楽を吸収している。和太鼓チームもメンバーでもあり、民謡も歌う。www.myspace.com/emikoota
右・マイア・バルー(vocal,flute) 東京生まれパリ育ち、 シンガー&マルチミュージシャン。日本とフランスを常に往復、世界の音楽の要素を取り入れダイナミックな音楽活動をしている。’11年よりでMartin Meissonnier氏をプロデューサーに迎えフランスで新しい音造りに専念。http://www.maia-zoku.com