麗娜が見る、日本のファッション モデルとしての、最初の仕事。

(2008.11.27)

今回も前回に続いて私がプロのファッション・モデルになるまでのお話しをしましょう。

プロになるための練習を続ける日々を過ごしながら、早く舞台に立ちたかったです。ついに、ある日を迎えました。今でもその日のことをよく覚えています。それは最初の仕事のオーデションです。西安で行われる、中国人デザイナーのファッションショーでした。

ご存知のように、モデルの仕事はオーデションで選んでもらうことから始まります。モデルの中には、すごく経験を持っている人もいれば、私のような全く経験を持っていない人もいました。同じクラスの友達たちは、選ばれるどうかを心配してすごく緊張していました。私も自分が選ばれるかということは、ちょっとは気にしていましたが、バレーボールの試合で本番に臨むという気持ちの訓練はしていたので、友達のような緊張はなかったように思います。前回のコラムで「練習は本番のように」と言ったことに対して、「本番は練習のように」やればいいと思います。(中国語では「正式时要象练习去演」です)

プロのモデルにとって、選ばれた時は当たり前のことですが、選ばれなかった時の悔しさに慣れることはないと思います。オーデションは会社の入社面接と同じように厳しい現実ですから、友達の中に選ばれなかった人は何人もいましたが、私はたぶん運も良く選ばれました。それで、ファッションショーに参加することができました。

舞台上のモデルは華やかに見えますが、舞台に立つまでの苦労がたくさんあります。実は20分程のファッションショーのために、まず服に合うモデルを決め、一人ずつ写真を撮ります。そして、登場の順番で写真を並べ、音楽に合わせて何日も練習します。本番の日は楽しみですが、一番辛いです。朝早く集合し、メーキャップ・アーティストやヘア・アーティストさんにきれいにしてもらい、ショーのスタート前に少なくとも一度は通しのリハーサルをするのが普通です。

でも、モデルになろうと一度心に決めた道ですから、これくらいのことは全然大丈夫です。初めてのファッションショーが終わった時、新しい目標を決めました。それは、ショーの最後に登場するトップのモデルを目指すということでした。

写真スタジオのイメージフォト(ウイッグをつけて、下から送風機で演出)

モーターショーでのポージング(モーターショーは、一つの憧れでした)

ショーが終わって、リラックス(メイクが強めだったショーの後です)