一瀬恵のパンクなドイツ ワイン舞踏会に参加してきました。

(2008.05.27)

ドストエフスキーの小説 「賭博者」の舞台になった街・ドイツのウィースバーデン市(Wiesbaden)で、ワイン舞踏会が開かれた。

ウィースバーデン市はヘッセン州の州都で、フランクフルトから車で30分程度のところにある。昔、貴族はじめ富裕層の温泉保養地として愛されたこの街は、シックでエレガント。そして街の中心にあるクアハウス(Kurhaus)という社交場では、落ち着いた雰囲気の中でカジノやパーティーなどが楽しめる。

その社交場クアハウスで先日、VDP ドイツ優良ワイン生産者協会という、貴族や修道院ワイナリーなどオークションに出展するワインなども造る醸造所が多く加盟する団体が主催で、ワイン舞踏会が開催された。

ヘッセン州首相やドイツ国防大臣などの政治家も参加し、1000人程度のワイン好きなゲストが集結。食事とコンサートを着席で楽しむメインサロン以外に、「ワインとシガー(葉巻)の部屋」、「ワインとチョコレートの部屋」など、様々なテーマの部屋が用意され、自由にゆったりと各部屋を訪れて大人な雰囲気の中で、ワインとその他の組み合わせを楽しむことが出来た。

ところであまり知られていないが、ドイツでもシガー(葉巻)やシガレッロが、フランス・アルザスの国境に隣接しているファルツというワイン産地で生産されている。

さて、今回のワイン舞踏会のテーマは、何と「ドイツとアメリカの友情」だった。ということで、会場では様々なアメリカの文化、例えばジャズやゴスペルのコンサートが一緒にプレゼンテーションされた。

中でも印象的だったのが、チアリーダー! 正装してワルツを踊るドイツ人の男女の間を陣取り、10名程度の女性が陽気に無邪気にチアダンスを披露。礼儀正しく真面目な印象のワルツと底抜けに明るいチアダンスのマリアージュは、一見ミスマッチだが見ていると以外にユーモラスで楽しく、観客には大好評だった。

また写真のようにワインをイメージした個性的なファッションで参加するゲストもあり、見ているだけで華やか! 陽気でフェスティバルな雰囲気でワインをエンジョイ出来る一夜だった。

私は仕事で出席したため、比較的控えめな衣装だったが、このような会にゲストで参加する場合は、思い切り衣装を凝りたいと思った。パーティーですもの、思い切り楽しまなくちゃ!

ちなみにこの舞踏会で美味しいカフェを発見。ZET KAFFEEというブランドだが、クリーミーでまろやか、ワイン後の一杯に心地よいほろ苦さで絶品だった。機会があれば是非試して見てください。

ワインをイメージした個性的なファッションで参加するゲストも

ワルツと底抜けに明るいチアダンスのマリアージュ