北原徹のバカ買い! Smells Like Teen Spirit - 42 - <エルメス>の帽子。

(2010.01.28)


すべからく女性は、それをとても汚らわしいものと捉えがちであるが、実は大事な心模様。

それが“アンダー心”。“下ハート”。要するに下心なのだが、気に入ったので“アンダーゴコロ”とここでは使わせていただく。

草食男子だなどと、まるで性欲もなく、女を口説くよりは家でゲームな野郎どもの話を聞くだに思うことがある。

男を意識していないのである。

自分の中にある”男”を意識するからこそ男女という社会において、男は”女”を意識するのである。

何を当たり前のことをもっともらしく書いてけつかる!! と思うかもしれないがこのもっともらしいことをもっともらしく言えないことが、男が、男にチンコがあることすら忘れさせているのではないか!? と思うのだ。

アンダーゴコロ、ええじゃないか!?

アンダーネタ話で盛り上がる男女、ええじゃないか!?

アンダーな部分を意識することこそが、男が男であることを意識することなのだ。

ピッチャーをやろうとする小学生、中学生が、故・小林繁投手やドカベンの里中に憧れるように、男はすべからくアンダースローが得意であってほしいのだ。

かく言うぼくも、小学校時代、サブマリン投法に憧れ、アンダースローの練習をよくしたものだった。

イヤらしさ、と男らしさ、というのは表裏一体、紙一重の攻防なのだと思う。

ホロ酔いで、世界経済と明日の日本、そして君に胸キュンだと心身あな男らしさと見なされ、やや泥酔気味に、巨乳アイドルと昨日口説いた女、そしてオマエにチェックインだとアンダーゴコロ丸出し。そんなところか!?

どっちにしたって、男が男を意識する。

ええじゃないか!?

話は飛んでイスタンブールならぬロンドンなのだが、数年前ロンドンにいって、何となく印象がすっきりしなかったことがある。

それは、帽子をかぶった紳士、ステッキを持つ紳士をあまり見かけなかったことだ。

男にとって、帽子、ステッキ、ヒゲというのは、男を意識する大事な”道具”だと思う。この三種の神器を見につければ、たちまちキミもモテモテさ!! とは行かんと思うが、少子化やセックスレスの歯止めにひと役買うことぐらいはできると思うのだ。

ホルガで撮影しているから、わかりにくかもしれないが、今回は<エルメス>の帽子をふたつ。フェルトのいかにも紳士的なハット、という印象のほうは、パリのジョルジュ・サンクにある老舗の帽子屋<CHAPEAUX MOTSCH>で購入したもの。今はエルメスの一部になっているけれど、帽子に関しては昔ながら、という感じだ。

ずっと昔から、そこにいるような、白髪の職人さんが、あれこれと説明してくれて(フランス語だから、なったくわからないけれど、何か通じる)サイズもしっかり手で確認してくれて、最後に蒸気で形を整えて、購入と相成る。

儀式的なカンジもものすごく好きだ。

また買いに行ったみたいなぁ、と遠くを見つめてみたり。

職人さんにお願いすれば、中折れにしたり、名前を入れてくれるサービスもあるらしい。

もうひとつはレインハット。

これもどうやら<MOTSCH>のスタイルらしいのだが、詳しくは知らない。お札でも入れるのであろうか? ファスナー付きのポケットがついているのが特徴。ファスナーの取手が、なんとも<>なのである。

上品であるけれど、男らしさを感じる。というより、もっともらしいことをもっともらしく、男を意識する帽子なのである。

昔からの友達、元デザイナーの坂本くんがやってる串揚げのお店、『浪速の串かつ処 じゃっぽん』。エビ、カキ、背黒イワシ……なんでもおいしいお店。
『じゃっぽん』は駅からも近いのでぜひみんな行ってみてください! Tel.03-3729-1338、東京都大田区北千束3-16-10 、18:00 – 23:00、火休
火曜日は渋谷ののんべい横丁のたまちゃんのお店でちょっと食べて飲んで、おとなしくお家でごはん。こんな日もあるんです。
そして2月1日までだ、ということでラーメン王の石神くんがプロデュースしている『ラーメンパーク』へ野郎3人でお台場へお出かけ。
名店が一同に会するまたとない機会。『地雷源』『肉汁や』『龍旗信』などなどを回って仲良く分けあっていただきました。おいしー!